Windows10/11起動時にBitLocker回復キーの入力を求められても、保存場所が分からず困っていませんか?キーが生成される理由と、解除できないと起きる影響を説明したうえで、Microsoftアカウント・USB・TXT・印刷文書・Active Directoryの5つの確認方法を紹介します。

BitLocker回復キーとは

BitLocker 回復キーとは、BitLocker(ビットロッカー)暗号化技術で保護されたドライブのロックを解除するための、48桁の数字で構成された特殊なパスワードです。通常のパスワード入力やPINでロックを解除できない場合に、この回復キーを使うことで正規のユーザーとしてドライブへのアクセスを回復できます。

回復キーは、ユーザーが手動で発行するものではなく、BitLockerでドライブを暗号化した時点で自動的に生成されます。生成されたキーは、次のいずれかの場所に保存されます。

  • Microsoftアカウント(OneDrive経由)
  • USBフラッシュドライブ
  • ローカルまたは外部ストレージ上のTXTファイル
  • 印刷した紙の文書、またはPDFファイル
  • 会社・学校のドメイン環境ではActive Directory

つまり「BitLocker recovery」=ドライブのロック解除処理全体を指し、その中核となる鍵(キー)が「BitLocker recovery key(回復キー)」というわけです。次の章では、この回復キーとセットで表示される「回復キーID」との違いを整理します。

BitLocker回復キーID・回復キーとの違い

BitLockerのロック画面には、回復キーの入力欄と一緒に「回復キーID」という8桁の英数字も表示されます。この2つは名前が似ているため混同されがちですが、役割はまったく異なります。

項目BitLocker回復キーBitLocker回復キーID
役割ドライブのロックを実際に解除するための鍵本体「どの回復キーを使うべきか」を特定するための識別子
桁数・形式48桁の数字(6桁×8ブロック)8桁程度の英数字
入力の要否ロック解除時に入力が必要入力は不要。照合のためだけに使用
生成タイミングドライブ暗号化時に自動生成回復キーと同時に自動生成
保存場所での見え方Microsoftアカウント・USB・TXT・印刷文書などにキー本体として保存保存された回復キーのファイル名や表示欄に、対応するIDとして併記される

Windows10・Windows11のいずれでも、この関係性は共通です。複数の回復キーを保存している場合(例えばPCを複数のMicrosoftアカウントで管理していた場合など)、ロック画面の回復キーIDと、保存先に記載されているIDが一致するものを選ぶことが重要です。IDが一致しない回復キーを入力しても、ロックは解除できません。

BitLocker回復キーを確認する方法

BitLocker回復キーがどこにあるかは、暗号化した際にどこへ保存したかによって異なります。ここでは、代表的な5つの確認方法を紹介します。まずは下記の一覧から、ご自身の状況に近いものを選んで該当箇所へお進みください。

方法適用シーン確認場所
方法1Microsoftアカウントでサインインして使っているPCMicrosoftアカウントのデバイスページ
方法2セットアップ時にキーをUSBに保存したUSBフラッシュドライブ
方法3ローカルにTXTファイルとして保存した記憶があるWindowsファイルエクスプローラの検索
方法4キーを印刷またはPDFで保存した紙の文書・PDFファイル
方法5会社・学校のドメインに参加しているPC(社内PC・IT管理者向け)Active Directory

それでは、それぞれの方法を順番に見ていきましょう。

方法1. Microsoftアカウントで BitLocker 回復キーを探す

BitLocker回復キーをMicrosoftアカウントに保存していた場合、マイクロソフトアカウントにサインインするだけでキーを確認できます。最も手軽な方法なので、まずはここから試すのがおすすめです。

ステップ1. Microsoft アカウントのデバイスページにアクセスします。

ステップ2. BitLocker回復キーを保存したMicrosoftアカウントでサインインすると、OneDriveのセクションにBitLocker回復キーが表示されます。

方法2. USBドライブでBitLocker回復キーを探す

前述の通り、BitLocker回復キーはUSBメモリーを暗号化するために使用できます。Windows10・Windows11のいずれでも、キーをUSBメモリーに保存している場合は、以下の手順でキーを見つけることができます。

ステップ1. BitLocker技術を使用するUSBフラッシュドライブをPCに差し込みます。

ステップ2. Windowsファイルエクスプローラを開き、ターゲットUSBドライブを開きます。このドライブの中に、BitLocker Recovery Keyという名前のテキストファイルがあり、そこにキーが保存されているはずです。

フォルダ内にBitLocker回復キーのテキストファイルが表示されている画面

方法3. TXT ファイルから BitLocker回復キーを探す

回復キーをローカルのTXTファイルとして保存した場合は、パソコンで直接検索して確認する方法があります。具体的には、Windowsファイルエクスプローラを開き、検索バーに「BitLocker 回復キー」と入力します。その後、Windowsがこのファイルを自動的に検出します。

エクスプローラーで「BitLocker回復キー」を検索している画面

方法4. 文書からBitLocker回復キーを探す

BitLocker回復キーを紙の文書として印刷、またはPDFファイルとして保存した場合は、その保存先を探してみましょう。プリンタをPCに接続し、BitLockerキーを保存している紙文書を探します。このキーは、Microsoft Print to PDFに印刷されている可能性があります。PCのPDFファイルを検索することができます。

方法5. Active Directory で BitLocker回復キーを探す

これは、社内PC・ドメイン参加端末をお使いの方向けの方法です。ドメインユーザーであれば、おそらくActive DirectoryでWindows10・Windows11のBitLocker回復キーを見つけることができます。ここでは、BitLocker回復パスワードビューアを使用して、キーを見つけることができます。

ステップ1.Active Directory Usersのページで、「コンピュータ」コンテナを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

ステップ2. ポップアップウィンドウのBitLocker回復タブに移動すると、特定のコンピュータに関連するBitLocker回復パスワードが表示されます。

BitLockerの管理をもっと簡単に

BitLocker回復キーを見つけたら、次はドライブの暗号化・復号やロック解除をもっと手軽に行いたいという方もいるでしょう。そんな時は、MiniTool Partition Wizardの「BitLocker管理」機能が便利です。この機能を使えば、BitLockerのオン・オフの切り替えや、ドライブのロック・ロック解除をワンクリックで行うことができます。

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MiniTool Partition WizardでBitLocker管理を選択している画面

BitLocker回復キーに関するFAQ

画面に「回復キーを入力してください」と出るのはなぜですか?
ハードウェア構成の変更やWindowsアップデート、セキュアブート設定の変更などにより、BitLockerが不正アクセスの可能性を検知したためです。
回復キーを紛失してしまった場合はどうすればいいですか?
本記事で紹介した5つの方法を確認してください。それでも見つからない場合、キーの再発行はできず、最終的にはドライブの初期化が必要になります。
回復キーを入力すればすぐにPCは使えますか?
はい、正しいキーを入力すればその場でロックが解除されます。ただし原因が解消していないと、次回起動時に再び求められることがあります。
回復キーを求められないようにすることはできますか?
BIOS/UEFIやセキュアブートの設定を見直すことで再発を防げる場合があります。難しい場合は、MiniTool Partition WizardのBitLocker管理機能での管理もおすすめです。

まとめ

BitLocker回復キーは、ドライブを暗号化した際の保存先によって確認方法が異なります。本記事で紹介した5つの方法を順に試せば、多くの場合は回復キーを見つけてロックを解除できるはずです。もしどの方法でもキーが見つからない場合は、Microsoftサポートへの問い合わせや、専門のデータ復旧ツールの利用も検討してください。

なお、MiniTool Partition Wizardの使用中に何かご不明な点やご意見がございましたら、お気軽に[email protected]までご連絡ください。

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