重複ファイルは、パソコンや外付けHDDの中でどんどん蓄積し、ストレージ容量を圧迫するだけでなく、システムの動作を遅くしてしまう原因にもなります。このガイドでは、MiniTool Partition Wizardの重複ファイル削除ツールを使用して、重複ファイルを見つけて削除する方法を説明します。
重複ファイル削除ツールについて
「重複ファイル削除」はMiniTool Partition Wizardが提供する新しい機能であり、パソコンや外付けハードドライブ上の重複ファイルを検出して削除するのに役立ちます。
日常使用において、重複ダウンロード、誤ったコピー、またはバックアップの冗長性によって生じる重複ファイルは、次第に大量のストレージ容量を占有します。本ツールは不要な重複コンテンツをスキャンして識別することで、ディスク容量を効果的に解放し、ファイルを整理するのに役立ちます。これにより、ストレージ容量を効率的に活用できます。
このガイドでは、「重複ファイル削除」ツールを使用したスキャンの設定、実行、管理方法について説明します。
重複ファイル削除ツールの使い方
ステップ1:MiniTool Partition Wizardを起動してメイン画面に入ります。
ステップ2:上部のツールバーから「重複ファイル削除」機能をクリックします。

ステップ3:次のインターフェイスで、場所やファイルの種類などのスキャン設定を構成します。

1. スキャン範囲:デフォルトでは、内蔵ドライブ、外付けドライブ、USBフラッシュドライブ、その他の対応ストレージデバイス上の、ドライブ文字付きの検出されたすべてのパーティションが表示されます。
- 「追加」アイコンをすると、特定のパーティションまたはフォルダを追加できます。
- 「削除」アイコンをクリックして、リスト内のパーティションまたはフォルダも削除可能です。
2. 除外:重要なファイルを誤って削除するのを防ぐため、特定のシステムフォルダ(例:C:\Windows、C:\boot、C:\Program Files)は自動的に除外されます。必要に応じて、別のパーティション/フォルダを追加または削除することもできます。
3. 保護:重要なフォルダまたはパーティションを保護対象としてマークできます。これらのフォルダまたはパーティションにあるファイルはスキャンされますが、結果ページではロックされた状態で、削除できません。保護されたフォルダまたはパーティションは、必要に応じて追加または削除できます。
4. フィルター:デフォルトではすべてのファイルタイプがスキャンされますが、画像、ビデオ、オーディオ、ドキュメント、アーカイブなど、特定のカテゴリを選択することもできます。「重複ファイル削除」ツール、最も一般的なファイル形式をサポートしており、重要なファイルが見逃されないようにします。
「すべてのファイル」の「含む」セクションは、デフォルトですべてのファイルタイプがスキャン対象となっているため編集できません。*.* は任意のファイル名とファイルタイプを表します。
システムファイルと仮想ディスクファイルを保護するために、特定のファイルタイプはデフォルトで除外されています。これらのファイルはスキャンも削除もされません。一方、「除外」のファイル種類は必要に応じてカスタマイズできますが、変更するとスキャン結果に影響する可能性があります。
「詳細設定」を使うことで、ファイルサイズの上限を調整したり、ハッシュ比較方法を選択したり、ファイル保護オプションを設定したりでき、より精度の高いスキャンが行えます。

1. 最小/最大ファイルサイズ:スキャンするファイルサイズの範囲を設定します。
2. 比較方法:MD5(デフォルト)とSHA-1の2つのハッシュアルゴリズムから選択します。MD5は高速で日常的なシナリオに適していますが、SHA-1はより高い精度を提供し、重要なファイルを扱う際に推奨されます。
3. ファイルの保護:
- 次のサイズより大きいファイルを部分的にハッシュする:大きなファイルに対して部分的なハッシュ比較を行い、スキャンを高速化します。
- 同一拡張子を持つファイルを比較する:同じ拡張子の重複ファイルのみを検索します。
- システムファイルをスキップする:重要なシステムファイルをスキャンから除外します。
- 隠しフォルダをスキップする:隠しフォルダをスキャンしません。
- 同一ファイルのハードリンクを無視する:ハードリンクを重複としてカウントしないようにします。
すべてのスキャン設定が完了したら、「今すぐスキャン」をクリックします。
ステップ4:スキャン処理が完了するまでお待ちください。スキャン対象のパーティションとファイルの数によって所要時間は異なります。

ステップ5:完了したら、すべての重複ファイルとそのサイズおよび数量が結果に表示されます。

ファイルタイプで結果をフィルタリングできます。たとえば、画像・動画・音声・ドキュメント・圧縮ファイルなど、特定の種類の重複ファイルだけに集中して確認することが可能です。

「すべて展開」をクリックすると、すべての重複ファイルのフルパスが表示され、確認や選択がしやすくなります。「すべて折りたたむ」をクリックするとパス表示が折りたたまれ、ファイル名のみが表示されます。

名称、サイズ、日付、数量でファイルを並べ替えて、重複コンテンツを簡単に見つけて管理できます。

ステップ6:「スマート選択」ボタンを使用すると、削除する重複ファイルを素早く選択できます。この機能には複数の選択モードが用意されています。

1. 自動選択:最も古いファイルを除外し、元のファイルのみを残します。
2. 選択を反転:現在の選択を反転します。
3. 更新日時/作成日時で選択:更新日時または作成日時に基づいて、最も古いファイルまたは新しいファイルを選択します。
4. ファイル名/パスの長さで選択:各グループ内で、名前/パスが最も長い、または短いファイルを選択します。
5. ファイル名/パスの一致:特定のパターンに一致するファイルを選択します。
- *.jpg:すべてのJPGファイル。*bmp:すべてのBMPファイル。
- a?b.png:ファイル名が「a」で始まり「b」で終わる。「?」は任意の1文字を表します(例:a1b.png)。
- 「*」は任意の数の文字を表します。「?」は1文字を表します。

ステップ7:削除する重複ファイルを選択した後、「選択したファイルを削除」ボタンをクリックし、次のいずれかのオプションを選択します。

1. 選択したファイルをごみ箱に移動します:選択したファイルをごみ箱に移動し、後で復元したり、完全に削除したりできます。
2. 選択したファイルを削除して容量を解放し、残したファイルへのリンクを作成します:この方法では重複ファイルを削除すると同時に、残したファイルに対してハードリンクを作成します。これにより、ディスク容量を解放しながら、元の場所からファイルにアクセスできる状態を維持できます。
- 同一NTFSドライブ上の重複ファイルに対して、ハードリンクが作成されます。ハードリンクは、同じドライブ上にある元のファイルのミラーのようなものです。スペースをほとんど占有しませんが、元のファイルと全く同じように動作します。しかし、ハードリンクされたファイルをコピーすると、新しい独立したファイルが作成され、スペースを占有します。
- 重複ファイルが異なるNTFS/ReFSドライブにある場合は、シンボリックリンクが作成されます。シンボリックリンクは、別のNTFSまたはReFSドライブ上の元のファイルを指すショートカットのようなものです。ファイルを複製するのではなく、元の場所からアクセスできるようにします。元のファイルが削除された場合、シンボリックリンクは残りますが、リンク先が存在しないため開くことはできません。
3. 選択したファイルを完全に削除します:選択したファイルが完全に削除されます。ちなみに、操作を確認するには、「YES」と入力する必要があります。
希望する削除オプションを選択したら、「OK」をクリックします。「重複ファイル削除」ツールは選択内容に従って重複ファイルの削除を開始します。
