RAID 0 VS RAID 1：その比較と選択

RAIDについて

RAIDの英語全称は「Redundant Array of Inexpensive Disks」です。簡単に言うと、複数のディスクにデータを分散し冗長性デ−タを付加して格納し、ディスク障害のときにユーザデータの再生を可能とするディスクアレイです。また、RAIDはRAID 0とRAID 1の2種類があります。つきまして、RAID0とRAID1の違いについて話しましょう。

RAID 0について

RAID 0はダイナミックボリュームのストライプボリュームとして知られています。作成するには2つ以上のハードドライブが必要です。RAID 0の最大のメリットの1つは、ハードドライブのパフォーマンスとスループットが大幅に向上することです。

しかしながら、物事には二つの面があります。RAID 0の最も顕著な欠点はフォールトトレランスとパリティ情報の冗長性を提供しないことです。つまり、ディスクに障害が発生すると、アレイ全体のデータが失われ、システム全体も影響を受けます。したがって、重要なシステムにRAID 0を使用することはお勧めしません。

各ディスクによってアレイに追加されるディスク容量が最小ディスクサイズ以下である場合にのみ、ストライプアレイを簡単に作成できます。よって、サイズの異なる複数のディスクを使用して、RAID 0アレイを作成しましょう。

上記の情報により、RAID 0の主の機能が分かりました。より明確に理解できるように、RAID 0の詳しい特徴を下記に書きます。

• フォールトトレランスなしのボリュームの除去
• 冗長性を持たないため、ディスクに対する耐障害性がない
• ハイパフォーマンス
• 2つ以上のディスクが必要
• パリティディスクなし
• 低価格

RAID 1について

RAID 1はミラーボリュームと呼ばれ、2つ以上のディスクも必要です。 しかもディスク上のデータのコピーが含まれています。この構成は、フォールトトレランスと冗長性を提供するため、高いデータセキュリティを備えています。つまり、ミラーリングされたディスクを使用して、元のデータを復元できます。

RAID 1アレイを作成するときは、アレイが最小のディスクと同じ大きさであることを確認する必要があります。データはアレイのすべてのディスクでミラーリングされるため、1つのディスクが動作している限り、このアレイは正常に機能できます。しかし、オペレーティングシステム全体がクラッシュした場合、故障したハードディスクを適時に交換することをお勧めします。

RAID 1の詳しい特徴は下記の内容をご覧ください。

• フォールトトレランスと冗長性を備えたミラーボリューム
• パリティディスクなし
• 2つ以上のハードディスクが必要
• 高いデータセキュリティ
• より高い価格

RAID 0と RAID 1の違いについて

RAID 0とRAID 1の違いは何ですか？ このパートでは、パフォーマンス、信頼性、データ構成、およびストレージ容量の方面から、RAID 0と1について説明していきます。

＃1、パフォーマンス

RAID 0またはRAID 1アレイを選択する場合、非常に多くの人がディスクパフォーマンスを最初の考慮事項に取り入れています。従って、どっちがもっとよいのですか？

RAID 0

RAID 0は主にコンピューターゲームなどの高いパフォーマンスと信頼性を必要とするデスクトップアプリケーションを最適化するために設計されました。調査によると、RAID 0アレイは複数のHDDまたはSSDを使用する場合に優れたパフォーマンスを持っています。明らかに、シングルドライブのパフォーマンスよりも優れています。

RAID 1

RAID 1の場合、ランダム読み取りのパフォーマンスは単一のディスクよりも優れていますが、速度の異なる複数のHDDまたはSSDを使用している場合、全体的な書き込みパフォーマンスは最も遅いディスクの速度と同じになります。

RAID 0 vs RAID 1

通常の場合、RAID 0はRAID 1より読み取りおよび書き込みスピードが速いです。場合によって、アレイコントローラーで多重化を使用すると、RAID 1はRAID 0と同じ読み取りパフォーマンスを提供できます。

しかし、これはあくまでも理論的な考えに過ぎないです。RAID 1 VS RAID 0の正確な読み取りおよび書き込みパフォーマンスを確認したい場合は、専門なツールを利用する必要があります。ここでMiniTool Partition Wizardを推薦します。

このプログラムには、信頼できるディスクベンチマークツールがあり、さまざまなディスクのパフォーマンスを簡単にテストおよび比較できます。例えば、mSATAとM.2、SanDisk ExtremeとExtreme Pro、ハードウェアとソフトウェアのRAIDなど。

MiniTool Partition Wizardはディスクパフォーマンスの測定だけでなく、他に多くの強大な機能を持っています。例えば、ダイナミックディスクをベーシックディスクに変換したり、クラスターサイズを変更したり、NTFSをデータ損失なしのFATに変換したりすつことができます。それでは、RAIDアレイの測定方法を見てみましょう。

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ステップ1：MiniTool Partition Wizardを起動してメインインターフェイスに入り、画面上の「ディスクベンチマーク」をクリックします。

ステップ２：ドロップダウンメニューから測定するストリップボリュームまたはミラーボリュームを選択し、[開始]ボタンをクリックします。

ステップ3：転送サイズ、ランダム/シーケンシャル読み取りおよび書き込み速度などのパフォーマンス結果が出されます。

これで、RAID 0とRAID 1アレイの具体的な読み取りおよび書き込みスピードを知ることができます。

＃2、信頼性

RAID 0とRAID 1のどちらがより信頼性が高いですか？上記の内容で指摘したように、RAID 0アレイは耐障害性と冗長性を提供しませんので、ディスク障害の問題やシステムクラッシュを回避するために、重要なボリュームのバックアップを作成することを強くお勧めします。

一方、耐障害性と冗長性を備えたRAID 1アレイを使用すると、ディスク障害から失われたデータを回復できます。したがって、RAID 1はRAID 0より高い信頼性を持っています。ただし、RAIDアレイはデータをビット腐敗から保護することはできません。

＃3、データ構成

データ構成については、RAID 0と1の間に大きな違いがあります。RAID0アレイは、パリティなしのストリッピングとミラーリングをサポートしています。つまり、データは2つ以上のディスクに均等に分割されます。下記の画像から、2つのRAIDアレイのデータ構成をご覧ください。

2ディスク仕組みのRAID 0アレイでは、1番目、3番目、5番目のブロックのデータが最初のディスクに書き込まれ、2番目、4番目、6番目のブロックが2番目のディスクに書き込まれます。このデータ構成では、ディスクの1つがクラッシュすると、RAID 0アレイ全体が故障します。

一方、RAID 0アレイと違って、RAID1アレイ上のすべてのデータは、各ディスクで完全にミラーリングされています。つまり、ディスクの1つに障害が発生しても、2番目のディスクに正確なコピーがあるため、データを復元できます。

＃4、ストレージ容量

RAID 0がより優れたストレージ容量を提供することは間違いありません。冗長性がないため、RAID 0ユニットに使用できるストレージの合計は、個々のディスクストレージ容量の合計です。RAID 1アレイの方では、合計ストレージ容量は1台のハードディスクだけと同じです。

例えば、もし500GBのハードディスクが2つある場合、RAID 0ユニットのストレージ容量は合計1000GBとなりますが、RAID 0ユニットには500GBのストレージ容量しか使用できません。

RAID 0はRAID 1より優れていますか？

RAID 0はRAID 1は両方とも各自の特徴を備えており、それはそれらの異なる運用を決めます。ユーザーはニーズに基づいてRAID 0またはRAID 1を選択できます。例えば、信頼性とデータセキュリティが他の側面よりも重要な場合は、RAID 1アレイを選択するのをお勧めします。また、もし優れたパフォーマンスは第一考慮の場合は、RAID 0アレイの方が適しています。非常に高速な書き込み速度と大容量が必要なため、ゲームのプレイ、HDビデオのキャプチャ、および記録にはRAID 0アレイに適用します。

RAID 0 VS RAID 1についてよくある質問

RAID 0は、アレイ上のデータがすべてのディスクに分割されるため、複数のハードディスクから高速データを取得したいユーザーに適しています。そして、ディスクを追加すると、読み取りおよび書き込みスピードがもっと向上します。

異なるサイズのハードドライブを使用して、RAID 0アレイを作成できます。ただし、各ドライブによってこのアレイに追加されるストレージスペースは、最小のディスクのサイズに制限する必要があることに注意してください。

RAID 0アレイには、2つ以上のHDDまたはSSDが必要です。ストレージ容量の効率を向上させるために、同じサイズの2つのディスクを使用することをお勧めします。

SSDの転送速度が400MB / sに近いと仮定すると、RAID 0アレイはそのSSDと近い速度を持って、しかも単一の機械式ディスクよりも高速です。また、RAID 0構成では、ギガバイトあたりのSSDよりもコストが低くなります。

結語

RAID 0とRAID 1につてはここで紹介済です。少しでも役に立ちましたら幸いです。また、もし何かご質問或いはアイデアがありましたら、お気軽に[email protected]までご連絡ください。