ディスク クリーンアップに表示される「DirectX シェーダーキャッシュ」は、ゲームやアプリの描画に使われる一時データです。削除しても問題なく、必要になれば自動的に再生成されます。容量を空けたい場合やキャッシュが原因と思われる不具合がある場合は、ディスク クリーンアップなどから削除できます。
Cドライブの空き容量が不足すると、多くの人がディスク クリーンアップを使って不要なファイルを削除しようとします。表示される項目の中には「DirectX シェーダー キャッシュ」が含まれており、これを削除しても安全かどうか迷うユーザーも少なくありません。実際、マイクロソフトの公式コミュニティでも同様の質問が寄せられたことがあります。
DirectX シェーダー キャッシュとは何でしょうか。また、ディスクのクリーンアップ時にこれを削除すると、どのような影響があるのでしょうか。https://answers.microsoft.com/en-us/windows/forum/all/directx-shader-cache
同じような疑問を持つ方は、まず DirectX シェーダーキャッシュが何であり、どのような役割を果たしているのかを確認しましょう。
DirectX シェーダーキャッシュとは
DirectX シェーダーキャッシュとは何かを理解するには、まずシェーダーについて知っておく必要があります。
シェーダー(Shader)とは、ゲームやアプリで画面を描画する際に、光や影、色、テクスチャなどを処理するプログラムです。DirectXを利用するゲームやアプリでは、シェーダーによってさまざまな映像表現が処理されます。
DirectX シェーダーキャッシュは、このシェーダーに関連するデータを一時的に保存する仕組みです。一度処理したデータをキャッシュしておくことで、同じ処理を毎回最初から行う必要がなくなり、ゲームやアプリの描画処理を効率化できます。
DirectX シェーダーキャッシュを削除しても大丈夫?
DirectXシェーダーキャッシュは削除しても問題ありません。このキャッシュには、Windows や DirectX が自動的に再生成する一時ファイルが含まれており、システムの動作に必須のデータではありません。削除してもOSやアプリが破損することはなく、次回アプリやゲームを起動した際に、必要なファイルは自動的に再作成されます。
削除すると、以下のような変化が発生します。
| 項目 | 削除後の変化 |
| Cドライブの空き容量 | すぐに数十MB〜数GB程度の空き容量が増える(蓄積量による) |
| 次回のアプリ・ゲーム起動 | シェーダーの再コンパイルが発生し、初回起動や場面切り替えがわずかに遅くなることがある |
| セーブデータ・個人設定 | 影響なし。ゲームの進行状況やアプリの設定は別に保存されている |
| 元に戻せるか | 手動での復元はできないが、必要になれば自動的に再生成されるため実害はない |
| 再起動の必要性 | 通常は不要。反映されない場合はPCを再起動すると確実 |
DirectX シェーダーキャッシュを削除したほうがいいケース
通常、DirectX シェーダーキャッシュはそのまま残していても問題ありません。ただし、以下のような場合は削除を検討するとよいでしょう。
| ケース | 理由 |
| Cドライブの空き容量が少ない(残り10%未満など) | ほかの一時ファイルと合わせて削除すると、まとまった空き容量を確保しやすい |
| ゲームやアプリの起動後に画面のちらつき・描画崩れが起きる | キャッシュの破損が原因の可能性があり、削除して再生成させると改善することがある |
| GPUドライバーを更新した直後 | 古いキャッシュと新しいドライバーの不整合を避けられる |
| ディスク クリーンアップでキャッシュのサイズが数百MB〜数GBに達している | 明らかに肥大化しているため、削除の効果が大きい |
| 特に不具合がなく容量にも余裕がある | 無理に削除する必要はない。放置しても自動的に管理される |
DirectX シェーダーキャッシュを削除する方法
Windows 10/11では、主に次の2つの方法でDirectXシェーダーキャッシュを削除できます。
方法1.ディスク クリーンアップを使う
Windowsに標準搭載されている「ディスク クリーンアップ」を利用すると、不要な一時ファイルと一緒にDirectX シェーダーキャッシュを簡単に削除できます。以下の手順に従って操作してください。
ステップ1.Windowsの検索ボックスに「クリーンアップ」と入力し、検索結果から「ディスク クリーンアップ」を選択します。

ステップ2.ドロップダウンメニューからCドライブを選択し、「OK」をクリックします。

ステップ3.「ディスク クリーンアップ」ウィンドウで、「DirectX シェーダーキャッシュ」項目にチェックを入れて「OK」をクリックし、「ファイルの削除」で操作を確定します。

方法2.Windows 11設定アプリから削除する
Windows 11では、設定アプリの「ストレージ」からも同じ操作ができます。ディスク クリーンアップを起動する手間を省きたい場合におすすめです。
ステップ1.「Win + I」キーを押して設定アプリを開きます。
ステップ2.「システム」→「ストレージ」の順に進みます。
ステップ3.「一時ファイル」をクリックします(スキャンに数秒〜数十秒かかることがあります)。
ステップ4.一覧から「DirectXシェーダーキャッシュ」にチェックを入れます。
ステップ5.「ファイルの削除」をクリックして完了です。
どちらの方法でも削除されるファイルは同じで、シェーダーキャッシュのみが削除されます。普段使い慣れている方法を選んで問題ありません。
DirectX シェーダーキャッシュを削除しても容量不足の場合
DirectX シェーダーキャッシュを削除することで一時的に空き容量を確保できますが、解放できる容量は多くの場合それほど大きくありません。ほかの不要ファイルを整理してもCドライブの空き容量が不足している場合は、ファイルを削除するだけでなく、Cドライブ自体の容量を拡張する方法も検討しましょう。
MiniTool Partition Wizardを使用すると、ほかのパーティションの空き領域や未割り当て領域を利用して、データを削除せずにCドライブを拡張できます。
以下では、MiniTool Partition Wizardを使ったCドライブの拡張手順を説明します。
ステップ1.MiniTool Partition Wizardを起動し、ディスクマップからCパーティションを選択して、左ペインの「パーティション拡張」をクリックします。
ステップ2.空き容量を取得する他のパーティションまたは未割り当て領域を選択し、スライダーバーで割り当てるサイズを調整して「OK」をクリックします。

ステップ3.「適用」をクリックして処理を実行します。
DirectXシェーダーキャッシュに関するFAQ
まとめ
DirectX シェーダーキャッシュは、アプリやゲームの処理を効率化するための一時ファイルで、削除してもWindowsによって自動的に再生成されます。ただし、削除で解放できる容量には限りがあるため、Cドライブの容量不足を根本的に解決したい場合は、MiniTool Partition Wizardなどでパーティションを調整する方法も有効です。
MiniToolソフトについてご質問がありましたら、お気軽に[email protected]までご連絡ください。
