ディスクの管理で「未割り当て領域」が表示されても、そのままではファイルを保存できません。新しいパーティションを作成するか、既存パーティションに追加して容量を拡張する必要があります。この記事では、Windows 11/10の「ディスクの管理」とMiniTool Partition Wizardを使った方法を、未割り当て領域の位置別に解説します。

未割り当て領域とは

未割り当て領域(Unallocated Space)とは、ハードディスクやSSD上で、どのパーティションにも属していないディスク領域のことです。ファイルシステムが指定されていないため、Windows エクスプローラーには表示されず、現状ではデータの読み書きを行うことはできません。「ディスクの管理」では、黒い帯として表示される部分が未割り当て領域です。

未割り当て領域

未割り当て領域は、新しいディスクを追加した直後や、既存のパーティションを削除・縮小した直後に発生することがあります。

「空き領域」と「未割り当て領域」の違い

「未割り当て領域」は「空き領域」と混同されがちですが、両者は異なる概念です。「空き領域」とは、ディスク上でまだ論理ドライブに割り当てられていない領域を指し、主にMBR形式のディスクの拡張パーティション内に存在します。

一方、「未割り当て領域」はより広範な概念であり、拡張パーティション以外の領域も含め、ディスク上のどのパーティションにも属さないすべての領域を網羅しています。

比較項目空き領域(Free Space)未割り当て領域(Unallocated Space)
存在する場所拡張パーティションの内部のみディスク上のどこでも(基本パーティションの外側・拡張パーティションの外側)
ファイルシステムなし(論理ドライブ作成後に付与)なし
「ディスクの管理」での表示拡張パーティションの帯の中に表示黒い帯として単独表示
主な用途新しい論理ドライブの作成新しいパーティションの作成、既存パーティションの拡張
対応するパーティション形式MBR形式のみMBR・GPT形式の両方

未割り当て領域ができる主な原因

ハードディスクに未割り当て領域が生じる主な原因は、以下の4つが挙げられます。

  • パーティションの削除:既存のパーティションを削除すると、そのパーティションが占めていた領域は未割り当て領域になります。
  • パーティションの縮小:パーティションのサイズを縮小すると、縮小された分の領域が新しい未割り当て領域として生成されます。
  • 新しいディスクの初期化:新しく購入したHDDやSSDを接続して初期化すると、ディスク全体が未割り当て状態として表示されます。
  • パーティション構成の変更:パーティション構成を変更すると(ディスクのクローン作成やOSの再インストール時など)、未使用の領域が未割り当て状態になる場合があります。
提示:
まれに、ウイルス感染、ハードディスクの突然の電源切断、ハードウェアの故障などによってパーティションが認識不能になり、結果的に未割り当てとして表示されるケースもあります。この場合は、通常のパーティション操作の前に、データ復旧やディスクの状態チェックを優先してください。

未割り当て領域を割り当てる方法

未割り当て領域は、そのままではデータの保存に使用できません。使用可能にするには、新しいパーティションを作成するか、既存のパーティションに統合して拡張する必要があります。以下では、Windowsに標準搭載されている「ディスクの管理」ツールと、無料のパーティション管理ソフト「MiniTool Partition Wizard」を使用して、未割り当て領域を活用する方法を紹介します。

新しいパーティションを作成する

まずは、新しいパーティションを作成する方法を見ていきましょう。

方法1:「ディスクの管理」でパーティションを作成する

Windowsの「ディスクの管理」を使えば、未割り当て領域から新しいパーティション(ボリューム)を作成できます。

ステップ1: Windowsアイコンを右クリックし、「ディスクの管理」をクリックします。

ステップ2: ディスクマップで「未割り当て」と表示された領域を右クリックし、「新しいシンプル ボリューム」を選択します。

「新しいシンプルボリューム」を選択

ステップ3: ウィザードが表示されたら「次へ」をクリックし、作成するボリュームのサイズを指定して「次へ」をクリックします。

ボリュームサイズを指定
提示:
未割り当て領域の一部だけをパーティションとして使用する場合は、ボリュームサイズに希望する容量を入力してください。

ステップ4: 「次のドライブ文字を割り当てる」を選択し、ドライブ文字を指定して「次へ」をクリックします。

ドライブ文字を選択

ステップ5: ファイルシステム、アロケーションユニットサイズ、ボリュームラベルなどを設定し、「次へ」をクリックします。

提示:
「クイックフォーマットする」にチェックを入れることをお勧めします。理由はクイックフォーマットとフルフォーマットの違いを解説したガイドで確認できます。
ファイルシステムを選択

ステップ6: 設定内容を確認し、「完了」をクリックすると、新しいパーティションが作成されます。

方法2:MiniTool Partition Wizardでパーティションを作成する

「ディスクの管理」よりも直感的にパーティションを管理したい場合は、MiniTool Partition Wizardを利用できます。未割り当て領域からのパーティション作成に加え、パーティションのフォーマット、削除、移動・サイズ変更など、さまざまなディスク管理操作に対応しています。

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1. MiniTool Partition Wizardを起動し、メインインターフェースを開きます。

2. ディスクマップで未割り当て領域を右クリックし、「新規作成」をクリックします。

3. 表示されたウィンドウで、パーティションのラベル、ファイルシステム、ドライブ文字、サイズ、位置などを設定します。

4. 「OK」をクリックしてメイン画面に戻り、「適用」をクリックして操作を実行します。

MiniTool Partition Wizardで新しいパーティションを作成する画面

既存パーティションを拡張する

未割り当て領域は、新しいパーティションの作成だけでなく、既存パーティションの拡張にも利用できます。

方法1:「ディスクの管理」を使用する

対象のパーティションを右クリックし、表示されるメニューから「ボリュームの拡張」を選択して、画面の指示に従って操作します。

ただし、「ディスクの管理」で未割り当て領域を使ってパーティションを拡張するには、次の3つの条件をすべて満たす必要があります。

  • 同じディスク上にある:未割り当て領域が対象パーティションと同じ物理ディスク上にある
  • 右隣に直接隣接している:未割り当て領域が対象パーティションの直後に連続して存在する
  • 対応するファイルシステム:対象パーティションがNTFSまたはReFSでフォーマットされている

いずれかの条件を満たしていない場合、「ボリュームの拡張」がグレーアウトして選択できないことがあります。

ディスクの管理でパーティション拡張

方法2:MiniTool Partition Wizardでパーティションを拡張する

未割り当て領域が対象パーティションの右隣にないなど、「ディスクの管理」ではパーティションを拡張できない場合は、MiniTool Partition Wizardを利用できます。

「パーティション拡張」機能を使うと、利用可能な未割り当て領域を指定して、対象パーティションの容量を拡張できます。

ステップ1: MiniTool Partition Wizardを起動し、メインインターフェースで拡張したいパーティションを選択します。左側のパネルから「パーティション拡張」をクリックします。

ステップ2: 「以下の空き領域から」のドロップダウンメニューから、使用する未割り当て領域を選択します。

ステップ3: スライダーを左右にドラッグして、未割り当て領域から追加する容量を指定します。

ステップ4: 「OK」をクリックして設定を確認し、「適用」をクリックして操作を実行します。

MiniTool Partition Wizardのパーティション拡張ダイアログ、未割り当て領域を選択してドライブEを拡張する画面

未割り当て領域を移動してから拡張する

Windowsの「ディスクの管理」機能ではパーティションの移動に対応していないため、未割り当て領域の位置を直接変更することはできません。その結果、未割り当て領域が対象パーティションの右側に隣接していない場合、「ボリュームの拡張」機能を使用することはできません。

MiniTool Partition Wizardの「パーティション移動/サイズ変更」機能を使用すると、間にあるパーティションを移動させ、未割り当て領域を目的の位置(つまり、対象パーティションのすぐ右側)に正確に配置することができます。位置を調整したら、通常の拡張手順に従って操作を行うことで、本来非連続の未割り当て領域を利用できるようになります。

ステップ1:MiniTool Partition Wizardのメインインターフェースで、未割り当て領域と対象パーティションの間にあるパーティションを右クリックし、「移動/サイズ変更」をクリックします。

MiniTool Partition Wizardでパーティションを右クリックして「移動/サイズ変更」を選択する様子

ステップ2:パーティションを未割り当て領域側へ移動します。パーティションサイズの欄に数値を直接入力して調整することも可能です。

MiniTool Partition Wizardのパーティション移動/サイズ変更ダイアログ、ドラッグハンドルでサイズ調整中の画面

ステップ3:「OK」をクリックして変更を保存します。

ステップ4:「適用」をクリックして操作を実行します。

ステップ5:位置の調整が完了したら、ディスクの管理でも対象パーティションの拡張を実行できるようになります。

「ボリュームの拡張」がグレーアウトする場合

「ディスクの管理」の「ボリュームの拡張」オプションがグレーアウトして選択できない場合、主に以下の原因が考えられます。

  • 未割り当て領域が対象パーティションの左側にあるか、別のディスク上にある。
  • 対象パーティションと未割り当て領域の間に、別のパーティション(復元パーティションなど)が存在する。
  • 対象パーティションで使用されているファイルシステムが NTFS または ReFS ではない(FAT32 や exFAT など)。
  • ディスクが MBR 形式であり、パーティションサイズが 2TB の上限に達している。

解決策として、以下の方法を試してください。

  • 未割り当て領域と目標パーティション間のパーティションを削除するか、縮小して未割り当て領域を再作成します(事前にデータのバックアップを取ることをお勧めします)。
  • 対象パーティションを NTFS または ReFS 形式で再フォーマットします(操作前にデータのバックアップを取ってください)。
  • サードパーティ製ツール(MiniTool Partition Wizardなど)を使用して、パーティションを移動および拡張します。

回復パーティションやシステム予約済みパーティションが間に挟まっているケース、ダイナミック ディスク特有の問題など、より特殊なケースについてはボリュームの拡張がグレーアウトする原因と対処法をまとめたガイドでさらに詳しく解説しています。

よくある質問

未割り当て領域を移動するWindowsコマンドはありますか?
Windows標準の「ディスクの管理」やDiskPartには、パーティションを自由に移動するためのコマンドはありません。未割り当て領域の位置を変更したい場合は、パーティション移動機能を備えた専用ツール「MiniTool Partition Wizardなど」を使用する方法があります。
SSDやUSBメモリでも未割り当て領域は発生しますか?
はい。未割り当て領域はHDDに限らず、SSD、外付けHDD、USBフラッシュドライブ、SDカードなど、パーティション構造を持つあらゆるストレージデバイスで発生します。割り当て方法も本記事と同様です。
割り当て領域を放置するとどうなりますか?
未割り当て領域はデータの保存に使用できないため、放置しているとディスクの容量を無駄にしてしまいます。特にCドライブなどシステムパーティションの空き容量が少ない場合は、早めに未割り当て領域を割り当てて容量を追加することをおすすめします。

まとめ

未割り当て領域は、パーティションの削除・縮小やディスクの初期化などで生じる、データを保存できない領域です。「ディスクの管理」では、未割り当て領域が隣接していない場合など、「ボリュームの拡張」ができないことがあります。その場合は、MiniTool Partition Wizardでパーティションの移動・拡張・新規作成を行えます。ご自身の状況に合わせて、本記事で紹介した方法をお試しください。

MiniTool Partition Wizardの使用中に何かご質問やご意見がございましたら、[email protected] までご連絡ください。

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