Windows 11のインストールにはどのくらい時間がかかる?
Windows 11のインストールにかかる時間は、方法によって約15分〜1時間程度です。回線速度が速く、SSDを搭載したPCであれば短時間で完了しますが、回線が遅い場合やHDD搭載PC、DVDメディアを使う場合は1時間以上かかることもあります。
以下は、代表的な5つの方法にかかる時間の目安です。
| 方法 | 所要時間の目安 | ネットワーク依存度 | 適用シーン |
| Windows Updateでアップグレード | 約15〜30分 | 大 | 手軽に無料アップグレードしたい |
| インストールアシスタント | 約20〜40分 | 大 | Windows Updateに更新が出ない |
| メディア作成ツールでUSB作成 | 約40分〜1時間 | 大 | クリーンインストールしたい |
| ISOファイルで直接アップグレード | 約25〜40分 | 大 | 手早くアップグレードしたい |
| 既存のWindows 11をSSD/HDへ移行 | 約30分 | なし | 回線環境が悪い |
Windows 11のアップデート・アップグレードにかかる時間
Windows 10を使用中で、そのままWindows 11へアップグレードしたい場合は、「Windows Update」または「Windows 11 インストールアシスタント」を使う方法が最も手軽です。
方法1.Windows UpdateでWindows 11へアップグレードする
お使いのPCがWindows 11のシステム要件を満たしている場合、Windows Update経由でそのままWindows 11にアップグレードできます。手順は以下の通りです。
1. Windows 10パソコンで「Windows + I」キーを押して、「設定」を開きます。
2. 「Windows Update」を開きます。アップグレード対象のPCであれば、「Windows 11へのアップグレードの準備ができました」といった案内が表示されます。
3. 「ダウンロードしてインストール」をクリックします。

4. ソフトウェアの使用許諾条件に同意すると、Windows 11の更新プログラムのダウンロードが始まります。
5. ダウンロードとインストール処理が完了したら、「今すぐ再起動」をクリックします。これによりWindows 11へのアップデートが開始され、この間PCが数回再起動することがあります。
6. 更新が完了したら、PINコードを入力してWindows 11にログインします。
この方法はWindows 10からWindows 11への直接アップグレードであるため、既存のファイルやアプリを保持したまま、コア機能だけを置き換える形で進みます。光回線など速い回線であれば15〜20分程度、回線が混雑している場合や更新プログラムのサイズが大きい場合は30分前後かかることもあります。
方法2.Windows 11のインストールアシスタントを利用する
Windows UpdateにWindows 11の更新プログラムが表示されない場合は、「Windows 11 インストールアシスタント」を使ってアップグレードできます。
1. MicrosoftのWindows 11ダウンロードページから、Windows 11インストールアシスタントをダウンロードします。
2. このツールを実行し、ライセンス条項に同意します。その後、ツールがWindows 11のダウンロードと検証を行い、インストールを開始します。

3. PCの再起動を求められたら、「今すぐ再起動」をクリックします。この作業中、PCが数回再起動することがあります。
4. すべての作業が終了したら、PINコードを入力してWindows 11にログインします。
インストールアシスタントも内部的にはインプレースアップグレードであるため、所要時間はWindows Updateとほぼ同じ約20〜40分です。ただし、方法1と比べてツール自体のダウンロードという1ステップが増える分、やや長めに見ておくと安心です。
なお、この方法でアップグレードがうまく進まない場合は、Windows 11 24H2のインストールが終わらない時の対処法も参考にしてください。
Windows 11をUSBからインストールする場合の時間
クリーンインストールをしたい場合や、複数台のPCにインストールしたい場合は、USBブータブルディスクを使う方法が便利です。
MediaCreationToolW11.exeでインストールメディアを作成する
1. MicrosoftのWindows 11ダウンロードページにアクセスして、「Windows 11 インストール メディア作成ツール」をダウンロードします。
2. メディア作成用のUSBドライブ(8GB以上推奨)をPCに接続します。
3. ツールを実行すると、Windows 11のセットアップウィザードが起動します。
4. ライセンス条項に同意し、言語とエディションを選択します。
5. 使用するメディアを選択します。「USBフラッシュドライブ」を選ぶと、Windows 11のインストールメディアを直接作成できるため推奨です。「ISOファイル」を選んだ場合は、後でファイルをUSBまたはDVDドライブに書き込む作業が別途必要になります。

6. 接続したUSBドライブを選択すると、ツールがWindows 11のダウンロードを開始し、USBドライブへの書き込みを行います。
7. インストールメディアが作成できたら、そのメディアからPCを起動し、画面の指示に従ってWindows 11のインストールプロセスを完了させます。
インストールメディアの作成にかかる時間は、ダウンロード(約5.4GB前後)とUSBへの書き込みを合わせて20〜30分程度です。その後、作成したUSBからクリーンインストールを行う工程にさらに20〜30分程度かかるため、全体では40分〜1時間程度を見ておくとよいでしょう。
回線速度が遅い場合や、USBドライブの書き込み速度が遅い(安価なUSBメモリなど)場合は、さらに時間がかかります。
なお、USBブータブルディスクからインストールする際は、対象PCのBIOS/UEFIで起動順位(ブートオーダー)をUSB優先に変更する必要があります。この設定作業自体に数分かかることもあるため、初めての方は時間に余裕を持って作業することをおすすめします。
Windows 11のISOからインストールする場合の時間
Microsoftが提供するWindows 11のISOファイルを使う方法もあります。ISOファイルを入手すれば、インプレースアップグレードにも、USB経由のクリーンインストールにも利用できます。
ISOファイルのダウンロード
MicrosoftのWindows 11ダウンロードページにアクセスし、Windows 11のISOファイルをダウンロードします。ファイルサイズはエディションや言語によって異なりますが、日本語版でおおよそ5〜6GB前後です。回線速度にもよりますが、ダウンロードには15〜20分程度かかるのが一般的です。
ISOファイルのマウント、またはUSBへの書き込み
- インプレースアップグレードする場合:ダウンロードしたISOファイルをダブルクリックするとエクスプローラー上に仮想ドライブとしてマウントされます。マウント自体は数秒〜1分程度で完了します。
- USBからクリーンインストールする場合:Rufusなどの書き込みソフトを使い、ISOファイルをUSBメモリに書き込みます。書き込みにはUSBの性能にもよりますが10〜20分程度かかります。
setup.exeを実行してインプレースアップグレードする
- マウントしたISOファイル内のsetup.exeをダブルクリックします。
- Windows 11のセットアップウィザードが起動して「次へ」をクリックすると、更新の確認が行われます。ISOファイルは既にダウンロード済みのため、このチェックは短時間(数分程度)で終わります。続いて、PCがWindows 11の要件を満たしているかどうかが確認されます。
- PCが要件を満たしている場合のみ、ライセンス条項に同意して続行できます。
- 次に、PCがインストールする準備ができているかがチェックされます。問題がなければ「インストール」をクリックし、処理が完了するまで待ちます。

すべての処理が完了したら、PINを入力してWindows 11にログインします。
この方法を使う場合、ISOファイルのダウンロードに約15〜20分、インプレースアップグレードの実行に約10〜20分かかるため、プロセス全体では合計約25〜40分程度が目安です。ネットワークの状態が悪いとダウンロードに時間がかかり、さらに長くなることもあります。
USB経由でクリーンインストールする場合
USBメモリにISOを書き込んだ場合は、そのUSBからPCを起動し、画面の指示に従ってクリーンインストールを行います。既存データを消去してまっさらな状態からセットアップするため、書き込み時間を含めて全体で30〜50分程度を見ておくとよいでしょう。
Windows 11を再インストールせずSSDへ移行する方法
他のPCに既にWindows 11がインストールされている場合、そのシステムをそのまま新しいPCやディスクに移行することもできます。この方法は本来システムのバックアップ・復元に使われるものですが、ネットワーク環境が悪くダウンロードに時間がかかりすぎる場合の代替手段としても有効です。
ここはMiniTool Partition Wizardを使ってWindows 11を移行する手順をご案内します。
MiniTool Partition Wizard Freeクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ
ステップ1:Windows 11が搭載されているPCでMiniTool Partition Wizardを起動してそのメインインターフェースに入ります。左側のアクションパネルで「OSをSSD/HDDに移行」ウィザードをクリックします。

ステップ2:移行方式を選択する画面に入ります。ここでは、システムディスク全体のクローンを作成するオプションAを選択して「次へ」をクリックします。

ステップ3:移行先ディスク(外付けハードドライブ)を選択し、「次へ」をクリックします。移行先ディスクの容量は、ソース ディスクの使用済み容量より大きくなければなりません。そうでない場合、「次へ」ボタンはグレーアウトになり、クリックできません。ちなみに、この操作により、移行先ディスクのデータが削除されますので、重要なデータがある場合は、先にバックアップをとってください。

ステップ4:コピーオプションと移行先ディスクのレイアウト(サイズと位置)を設定して「次へ」をクリックします。特別な要求がなければ、デフォルトの設定のままにしておいてください。

ステップ5:次の画面で「完了」をクリックします。「適用」ボタンをクリックして、保留中の操作を実行します。

ステップ6:これにより、Windows 11が移行先ディスクに移行されました。続いて、OSが入っているディスクをアップグレードする必要があるコンピュータに接続して、Windows 11を直接にコピーすることができます。
この方法はプロセス全体で約30分程度が目安で、しかもインターネットの速度に依存しません。ネットワークの状態が良くなくても、Windows 11のインストール(移行)時間が長くなる心配がないのが最大のメリットです。
Windows 11のインストール時間に影響する3つの主な要因
ここまで見てきたように、Windows 11のインストール(アップグレード)にかかる時間は、主に次の3つの要因によって変動します。
インストール方法
前述の通り、選ぶ方法によって所要時間は15分〜1時間程度まで幅があります。手軽さを優先するならWindows Update、確実にクリーンな状態にしたいならUSB/ISOメディア、ネットワークに依存したくないならOS移行という具合に、目的に応じて方法を選びましょう。
ネットワーク速度
最初の4つの方法(Windows Update、インストールアシスタント、メディア作成ツール、ISO)は、いずれもインストールファイルのダウンロードを伴うため、ネットワーク速度に大きく依存します。
Windows 11のISOファイル全体は約5〜6GB程度です。Ooklaの「Speedtest Global Index」(2025年時点)によると、日本の固定回線の平均下り速度は約210Mbps前後(約26MB/秒)とされています。単純計算では数分でダウンロードできる計算になりますが、実際の通信速度は時間帯や回線の混雑状況によって変動するため、実測ではダウンロードに15〜20分程度かかるケースが多いのが実情です。回線状態が悪いと、ダウンロードだけで1時間以上かかることもあります。
ネットワークが良好な場合はWindows Updateかインストールアシスタントでのアップグレードがおすすめです。ネットワークが不安定・低速な場合は、MiniTool Partition WizardでのOS移行を検討するとよいでしょう。
PCのハードウェア
Windows 11のインストール(書き込み)速度は、使用するストレージやメディアの種類にも左右されます。
- PCのストレージがHDDの場合、SSDと比べて書き込みに時間がかかります。
- インストールメディアがDVDの場合、USBメモリよりも読み込み・書き込みに時間がかかります。
- USBメモリ自体の性能(USB 2.0か3.0/3.1かなど)によっても、書き込み・読み込み速度が変わります。
Windows 11のインストールが遅い・進まない原因と対処法
Windows 11 のインストール中に、インストールが停滞したり、更新に時間がかかりすぎたりといった問題が発生することがあります。主な原因と対処法は以下の通りです。
- ストレージの空き容量不足:Windows 11のインストールには十分な空き容量が必要です。空き容量が足りないと処理が止まったり、極端に遅くなったりします。まずはディスクの空き容量を確保しましょう。
- ディスクの不良セクタやハードウェアの劣化:システムドライブに不良セクタがあると、ファイルの読み書きが遅くなり、インストールが途中でフリーズすることがあります。ディスク診断ツールでの事前チェックがおすすめです。
- ネットワークの一時的な不調:ダウンロードが0%や特定の%で止まったまま進まない場合は、いったんネットワーク接続を確認し、ルーターの再起動やWi-Fiから有線接続への切り替えを試してください。
- セキュリティソフトによるブロック:サードパーティ製のウイルス対策ソフトが更新プロセスを誤って妨害しているケースがあります。一時的に無効化して再試行すると改善することがあります。
- Windows Updateコンポーネントの不具合:Windows Updateのトラブルシューティングツールを実行する、または関連サービスを再起動することで解決する場合があります。
これらを試しても改善しない場合は、Windows 11 24H2のインストールが終わらない時の対処法で紹介している具体的な手順も参考にしてください。なお、「アップグレードをキャンセルしたい」「再起動の保留中を取り消したい」という場合は、設定アプリの「更新の履歴」からアンインストールする、または一時停止機能を使うことで対応できます。
Windows 11をインストールする前に確認すること
インストール作業に取り掛かる前に、以下の点を確認しておくと、余計な時間のロスを防げます。
- システム要件を満たしているか確認する:Microsoft純正の「PC正常性チェック」アプリで確認できます。「このPCは現在Windows 11のシステム要件を満たしていません」と表示された場合、多くはTPM 2.0またはセキュアブートが原因です。対処法はTPM要件を満たしていないPCにWindows 11をインストールする方法で詳しく解説しています。
- 十分な空き容量を確保する:Windows 11のシステム要件では64GB以上のストレージが必要とされています。空き容量が少ない場合は、事前に不要なファイルを整理しておきましょう。
- 重要なデータをバックアップする:クリーンインストールやOS移行を行う場合は、作業前に必ずデータのバックアップを取っておきましょう。
- 安定したネットワーク環境を用意する:作業中に接続が切れると、ダウンロードのやり直しで余計に時間がかかります。可能であれば有線LAN接続がおすすめです。
- Windows 10のサポート状況を確認する:Windows 10は2025年10月14日にMicrosoftのサポートが終了しており、個人向けの延長セキュリティ更新プログラム(ESU)も2026年10月13日で終了予定です。Windows 10を使い続けている場合は、セキュリティリスクを避けるためにも早めにWindows 11への移行を検討することをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
まとめ
Windows 11のインストール時間は、インストール方法やネットワーク速度、PCの性能、ストレージの種類などによって異なります。インストールに時間がかかりすぎたり、途中で進まなくなったりする場合は、ネットワーク環境やディスクの空き容量、ストレージの性能などを確認してみましょう。ご自身の環境や目的に合った方法を選び、余裕を持ってWindows 11をインストールすることをおすすめします。
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