SSDの普及に伴い、ほとんどのパソコンユーザーがシステムをSSDにインストールしてより高速のパフォーマンスを目指しています。しかし、一部のユーザーからは、SSDをシステムディスクとして導入してから、コンピューターがしばしばクラッシュしたり、動作しなくなったりするという報告が寄せられています。そこで今回はMiniToolよりSSDがフリーズする時の場合の対処法を紹介していきます。

SSD(Solid State Drive)は、従来のHDD(Hard Disk Drive)に比べて、読み書きの速度が速く、性能が安定しています。 そのため、多くのユーザーがより良いパフォーマンスを求めて、OSをSSDにインストール/移行しています。 SSDを搭載すると、パソコンのデータ処理速度が向上する一方で、SSDがフリーズして動作しなくなることがあります。

このような状況になるのには、さまざまな理由が考えられます。 例えば、Windows 10のパソコンにインストールしたSSDがフリーズした場合、SSDが間違ったSATAポートに接続されていたり、ACHIモードが有効になっていなかったり、4Kアライメントされていないなどの原因が考えられます。SSDがフリーズしたときは、以下の方法を試してみてください。

SSDのフリーズを素早く解決するための4つの方法

解決策1.SSDがSATA3ポートに接続されているか確認する

SSDをパソコンに取り付ける際には、正しいSATAポートに接続しないとSSDがフリーズする恐れがありますので注意が必要です。 具体的には、SATA 2の転送限界が3Gbpsであるのに対し、SATA 3は6Gbpsの転送限界を持っています。通常、SATA 3のデバイスはSATA 2のポートで使用することができます。しかし、ハードディスクやSSDをSATA3からSATA2に接続すると、読み込みや書き込みの速度が低下し、SSDの性能が発揮されず、悩ましいSSDのクラッシュが発生してしまいます。

そのため、SSDがマザーボードのSATA 3.0ポートに接続されていることを確認する必要があります(M.2 SSDは除く)。前世代のSATA 2.0インターフェイスに接続されたままだと、SSDの性能が著しく低下します。SSDをSATA3ポートに再度挿入して、動作するかどうかを確認してください。

解決策2. ACHIモードを有効にする

AHCI(Advanced Host Controller Interface)は、新しいメモリデバイス モードで、SSDやHDDとのデータ交換の高速化や、ハードディスクのホットスワップなど、SATAの利点をすべてコンピュータで利用できるようになります。AHCIモードを有効にすると、メモリーデバイス内のファイルへのアクセス速度が向上し、コンピューターの全体的なパフォーマンスが向上します。

現在、主流のマザーボードでは、基本的にACHIモードがデフォルトでオンになっています。ただし、以前に製造された古いマザーボードの中には、BIOS設定でデフォルトのIDEオプションをACHIオプションに手動で変更しなければならないものがあります。

AHCIを有効にするには、コンピューターのBIOSセットアップに入る必要があります。 この機能は、OSをインストールする前に有効にしておくとよいでしょう。

もちろん、自分のコンピューターがACHIモードを有効にしているかどうかわからない場合は、以下の手順を参考にして確認することができます。

手順 1. スタートメニューを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。

手順 2. 「IDE ATA/ATAPIコントローラー」をダブルクリックします。

「IDE ATA/ATAPIコントローラー」をダブルクリック

手順 3. 以下のコントローラーを確認し、名前にAHCIという文字が含まれていれば、このコンピュータはAHCIモードが有効にしています。

AHCIをチェック

警告: Windowsインストール後にBIOS設定でAHCIモードを有効にすると、システムが起動を拒否して再起動を繰り返すようになってしまうことがあります。そのため、Windowsをインストールする前にAHCIを有効にしておくことをお勧めします。

Windowsをインストールする前にAHCIモードを有効にするのを忘れた場合、以下の手順で有効にすれば、Windowsの正常な動作に影響を与えることはありません。ただし、これらの操作中に予期せぬエラーが発生し、データの損失につながる可能性があるため、重要なファイルやデータをバックアップしておく必要があります。 詳しい手順は以下の通りです。

手順1.Windowsのスタートメニューを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。 次に「regedit」と入力してレジストリエディターを開きます。

手順2.以下の場所に移動します。

HKEY_LOCAL_MACHINE SYSTEM CurrentControlSet Services iaStorV

手順3.画面右側の「Start」項目をダブルクリックして、その値を「0」に設定します。

手順4.レジストリエディタの左ペインで、以下のキーの位置を参照します。

HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMCurrentControlSetServicesiaStorAVStartOverride「StartOverride」キーの右ペインで、「0」項目をダブルクリックし、0(ゼロ)と入力して、「OK」をクリックします。

手順5.HKEY_LOCAL_MACHINECurrentControlSetServicesstorahciに移動し、右側の「Start」項目をダブルクリックして値を「0」にします。

手順6.続いて、HKEY_LOCAL_MACHINECurrentControlSetServicesstorahciStartOverrideキーに移動し、「0」項目の値をゼロに設定して保存します。

手順7. レジストリエディタを閉じます。

手順8. コンピュータを再起動し、UEFIまたはBIOSに入ります。 UEFIまたはBIOSで、SATAの設定を探し、メモリデバイスのモードを選択します。SATAモードをAHCIに切り替えて設定を保存し、再度コンピュータを再起動してください。この時点で、Windowsをセーフモードで起動することをお勧めします。

パソコンの再起動後、Windowsが自動的にSATAドライバーをインストールします。 インストールが完了すると、コンピュータが再び再起動を要求します。 そうすることで、WindowsのAHCIモードが有効になります。

解決策3. 4Kアライメントをチェックする

4Kアライメントの主な目的は、バイト数を標準化することで、データの読み取りを標準化し、クロスゾーンの読み取りと書き込みの発生を避けることです。 一方、SSDは書き込み回数が限られており、4Kアライメントが調整されていないとドライブの性能が低下し、使用寿命も短くなります。

Windows OSをHDDからSSDに移行する際、パーティションのアライメントがずれることがあります。 そして、これがSSDのフリーズの原因です。 しかし、4Kのずれがあっても心配する必要はありません。サードパーティのソフトウェアMiniTool Partition Wizardを使って、簡単にSSDの4Kアライメントを行うことができます。

MiniTool Partition Wizardは、機能豊富なディスク/パーティション管理ツールです。これを使えば、SSD上のパーティションを4k整列させるだけでなく、パーティションのフォーマット、移動、サイズ変更などが可能です。

ここでは、MiniTool Partition Wizardを使って、SSD上のパーティションの4Kアライメントを行う方法をご紹介します。

手順1.下記のボタンをクリックしてMiniTool Partition Wizard無料版をダウンロードしましょう。

MiniTool Partition Wizard Freeクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ

手順2.ソフトウェアを起動してメインインターフェースに入ります。すると、ディスクマップで調整したいSSDを選択して左側のアクションパネルから「すべてのパーティションをアライメント」をクリックします。

「すべてのパーティションをアライメント」をクリック

手順3. MiniTool Partition Wizardは、調整する必要のあるパーティションの数を検出します。すると、「はい」をクリックして続行します。

手順4. メインインターフェースに戻り、左下の「適用」ボタンをクリックしてアライメント調整を開始します。

ディスク上のすべてのパーティションがすでにアライメントされている場合は、次のようなポップアップウィンドウが表示されます。

アライメント完了

解決策4. 新しいSSDを換装する

上記の方法でSSDのフリーズが直らない場合は、SSD自体が故障していて、通常の方法では直らないと考えられます。この場合は新しいSSDに交換する必要があるかもしれません。また、システムの再インストールにかかる時間を節約するために、MiniTool Partition Wizardの「ディスクのコピー」機能を使って、システムだけでなく、元のSSDにある他のデータも一緒に新しいSSDに移行することができます。詳しくは以下をご参照ください。

手順1.下記のボタンをクリックし、MiniTool Partition Wizardをダウンロードしてインストールします。

MiniTool Partition Wizard Freeクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ

手順2. 新しいSSDをPCに接続し、MiniTool Partition Wizardを起動してメインインターフェースに入ります。すると、左側のアクションパネルから「ディスクコピー」をクリックします。

「ディスクコピー」をクリック

手順3. 「次へ」をクリックして続行します。

「次へ」をクリック

手順4. システムディスク(元SSD)を選択し、「次へ」をクリックします。

「次へ」をクリック

手順 5. ターゲットディスク(新しいSSD)を選択し、「次へ」をクリックして続行します。

ターゲットディスクを選択

手順6. 「ディスクのすべてのデータが破壊されます」という警告メッセージが現れたら、「はい」をクリックして続行します。

「はい」をクリック

提示: 保存先のSSDのデータはすべて削除されますので、重要なファイルを保存している場合は、事前にバックアップを取っておくことをお勧めします。 もちろん、新品で未使用のSSDであれば、このステップをそのままスキップすることがでます。

手順7.次に、コピーオプションを選択してから、各パーティションのサイズや位置を調整して「次へ」をクリックします。

  • パーティションをディスク全体に合わせる:コピー内容はソースディスクのパーティション割合を基づいて調整してターゲットディスク全体を埋めます。ターゲットディスクの容量がソースディスクより小さい場合に推奨されます。
  • パーティションをサイズ変更せずにコピーする:ソースディスク上のすべてのパーティションが、サイズや場所を変更せずにターゲットディスクにコピーされます。
  • パーティションを1 MBに調整する:これは4Kアラインメントであり、コンピューターのパフォーマンスを向上させるために推奨されます。
  • 先行ディスクにGUIDパーティションテーブルを使用する:MBRは最大で2TBのディスク領域しか認識および使用できません。このオプションはMBRをGPTに変換できるため、ユーザーは2 TBを超えるディスク領域を使用できます。ちなみに、無料ではオプションがありません。

コピーオプションを選択

手順8.「完了」をクリックします。

「完了」をクリック

手順9. メイン画面に戻り、ターゲットSSD上のパーティション配置をプレビューします。 問題がないことを確認した後、左下の「適用」をクリックすると、保留していた操作が実行されます。

「適用」をクリック

コピーするディスクにシステム パーティションが含まれていたり、まだ実行中のプログラムが残っていたりすると、MiniTool Partition Wizardは再起動を要求します。ここは「はい」をクリックして、コンピューターの再起動を許可しましょう。MiniTool Partition Wizardは、再起動中にディスクコピー操作を完了します。 その後、コンピュータから古いSSDを取り外し、新しいものに交換します。

結語

この記事はパソコン(SSD)がフリーズする時の緊急対応を紹介しました。そしてこれらの対応方法を参考してSSDのフリーズを予防することもできるでしょう。この記事は少しでもお役に立ちましたら幸いでございます。また、もしMiniToolについて何かご質問/ご意見がありましたら、お気軽に[email protected]までご連絡ください。

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