普通のパソコン利用者にとって、ブルースクリーンが悪夢のようです。その中、エラーメッセージdxgmms2.sysがほとんどのWindows利用者を悩ますブルースクリーンエラーの一つです。通常、このエラーメッセージが、SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION、SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLEDなどの停止コードとともに表示されます。
では、dxgmms2.sysブルースクリーンエラーの原因はいったい何ですか?次に、dxgmms2.sysのエラーについて、考えられる原因と修正方法(効果あり)を説明させていただきます。
Dxgmms2.sysブルースクリーンエラーの原因は
dxgmms2.sysファイルは、コンピューターのグラフィックスレンダリング機能に関連付けられているWindowsシステムドライバーファイルです。Windows PCのグラフィックドライバーが古いか壊れた場合、ゲーム中または動画の再生中に、dxgmms2.sysが原因のブルースクリーンが起きます。
dxgmms2.sysブルースクリーンエラーが出たからといって、グラフィックドライバーの問題とは限りません。RAM/ハードディスクの問題やファームウェアの互換性問題など、他の障害も、このブルースクリーンエラーの原因になります。
ところが、心配はいりません。dxgmms2.sysエラーが起きてもWindowsがまだ起動できれば、あるいは、セーフモードでパソコンを再起動すれば、次の対処法でこのエラーを効果的に修正できます。
対処法1.グラフィックスドライバーを再インストール
前述したように、PCのグラフィックスドライバーが壊れたら、dxgmms2.sysが原因のブルースクリーンが起きる可能性があります。また、NVIDIAグラフィックスドライバーの最新版に更新してからわりと、このエラーが起きるようになったと多くのパソコン利用者から報告しました。この場合、NVIDIAグラフィックスドライバーを再インストールするだけで、エラーを修正できます。
チュートリアルが次の通りです。
ステップ1. Windowsの「スタート」メニューを右クリックし、コンテキストメニューから「デバイスマネージャー」を選択します。
ステップ2. 「デバイスマネージャー」ウィンドウで、「ディスプレイアダプター」を展開して、NVIDIAグラフィックドライバーを右クリックして、「デバイスのアンインストール」を選択します。
ステップ3.ポップアップウィンドウで操作を確認し、プロンプトに従ってドライバーをアンインストールします。
ステップ4. 347.88版のNVIDIAドライバーを使用すると、dxgmms2.sysが原因のブルースクリーンが修正できるそうです。ドライバをダウンロードするには、ここをクリックしてください。
ステップ5.ダウンロードしたら、画面の指示に従ってグラフィックドライバーをインストールし、コンピューターを再起動します。
対処法2. DirectX診断ツールを実行
dxgmms2.sysが原因のブルースクリーンは、DirectX Graphics APIに関連しています。では、DirectXとは何ですか?
DirectXは、3DゲームやHDビデオなどのマルチメディア処理用のアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)の集合です。つまり、ゲーム中/ビデオの再生中にdxgmms2.sysブルースクリーンエラーが発生した場合、DirectX診断ツールを実行すれば、エラーを修正できるかもしれません。
Windows 10でDirectX診断ツールを実行するには、Windows 10 Cortanaの検索ボックスにdxdiagと入力ししてから最も一致する検索結果をクリックするだけで、ツールを実行し、エラーを修正できます。
対処法3.レジストリのTdrDelay値を変更
グラフィックドライバが応答しないと、このブルースクリーンエラーが発生する可能性があります。そして、レジストリのTdrDelay値を変更することにより、このエラーを修正できます。
ステップ1.キーボードのWindowsキーと Rキーを押して、「ファイル名を指定して実行」ボックスを開きます。次に、regeditと入力してEnterキーを押します。
ステップ2.次のパスをコピーして、レジストリエディターのアドレスバーに貼り付けます。
HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMCurrentControlSetControlGraphicsDrivers
ステップ3.右側のペインで、TdrDelayファイルを見つけます。見つからないなら、新規作成します。右側の空きスペースを右クリックし、「新規」「DWORD(32ビット)値」を順に選択します。そして、TdrDelayという名前を付けます。
ステップ4. TdrDelayファイルをダブルクリックします。「表記」を10進数に設定し、値のデータを10に変更します。最後に、「OK」をクリックして変更を適用します。
その後、レジストリエディターを閉じます。これで、dxgmms.sysが原因のブルースクリーンが修正しました。
対処法4.ハードウェアアクセラレーションを無効にする
ハードウェアアクセラレーション機能は、コンピューターのパフォーマンスを最大化するために広く使用されていますが、dxgmms2.sysブルースクリーンエラーにつながる場合もあります。Windows 10の「設定」でハードウェアアクセラレーションを変更する権利がなくても、レジストリ編集で無効にすることができます。
詳細な手順は次のとおりです。
ステップ1. Windows 10の「スタート」メニューを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
ステップ2.「ファイル名を指定して実行」ボックスに「regedit」と入力し、「OK」をクリックします。
ステップ3. 「HKEY_CURRENT_USER > Software > Microsoft > Avalon.Graphic」をコピーしてアドレスバーに貼り付けます。
ステップ4.そして、右側にDisableHWAccelerationを見つけます。見つからない場合は、DisableHWAccelerationというファイルを新規作成します。右側の空きスペースを右クリックし、「新規」「DWORD(32ビット)値」をクリックして、DisableHWAccelerationという名前を付けます。
ステップ5. DisableHWAccelerationをダブルクリックし、その値を1に設定して、Windows 10でハードウェアアクセラレーションを無効にします。
ステップ6.最後に、「OK」をクリックして変更を保存します。
その後、コンピューターを再起動して、エラーが修正されたかどうかを確認してください。もし、ハードウェアアクセラレーションを無効にしても解決できないなら、次の解決策を試してください。
対処法5. BIOS構成をリセット
BIOS設定をリセットすると、dxgmms2.sysが原因のブルースクリーンを修正できる場合があります。上記の対処法が役に立たないなら、BIOSのリセットを試してみてください。
ステップ1. PCを再起動し、起動中にあるキー(よく見られるのはDelete、F2、ESCなどですが、マザーボードの製造元によって異なる場合もあります)をトントンと押してBIOSに入ります。
ステップ2.キーボードの矢印キーで、Load Setup Defaultsオプションを見つけて選択します。このオプションは、BIOSをリセットすることができます。
ステップ3.「Yes」をクリックして、デフォルト構成の読み込みを開始します。
ステップ4. F10を押して変更を保存し、PCを再起動します。
BIOS構成をリセットした後、PCを再起動し、dxgmms2.sysブルースクリーンエラーが修正されたか確認してください。
五つの対処法|dxgmms2.sysが原因のブルースクリーンTwitterでシェア
上記の対処法は、Windows 10が起動できなければ、役に立ちません。もし、Windowsがどうしても起動できないなら、問題のあるパソコンからデータを取り出すほうがいいと思います。
次に、起動しないパソコンからデータを取り出す方法を紹介させていただきます。
起動しないパソコンからデータを救出
お使いのパソコンがブルースクリーンになり、立ち往生して、再起動もできないなら、とにかくPCから大事なデータを救出するほうがいいと思われます。ここでは、MiniTool Partition Wizard プロ・アルティメット版を利用して、この操作を行います。
プロのパーティションマネージャーおよびデータ復元ソフトとして、MiniTool Partition Wizard プロ・アルティメット版は、失われたデータの回復に役立つだけでなく、パーティションの管理/サイズ変更、MBTからGPTディスクへの変換、NTFSからFATへの変換、MBRの再構築などにも役立ちます。
また、このソフトはdxgmms2.sysのエラーで画面が固まる状況にも対応できます。
まず、正常に動作しているPCにこのソフトをインストールしてください。
Windowsが起動しないので、次に、MiniTool Partition Wizardに搭載したブータブルメディアで、起動用のUSBドライブまたはブートディスクを作成しなければなりません。
関連記事:ブータブルメディアビルダでブータブルCD/DVDディスクとブータブルフラッシュドライブを作成する方法
そして、以下の手順に従ってデータ救出を実行します。
ステップ1.起動用のUSBドライブでPCを再起動すると、MiniTool Partition Wizardが自動的に起動します。
ステップ2. MiniTool Partition Wizardのメインインターフェイスでデータ復元機能を選択します。
ステップ3.そして、データ復元画面に入ります。検出されたすべてのディスクパーティションがここにリストされます。次に、スキャンするパーティションを選択します。
ここでは、データ復元に関する5つのセクションについて簡単に紹介させていただきます。
- 復元結果:前回のスキャン結果を手動で読み込むために使われ、二度スキャンを回避します。
- 論理ドライブ:リムーバブルデバイス上のパーティションを含む、コンピューター上のすべての既存のパーティションがここに表示されます。
- 紛失したパーティション:失われたパーティションのデータ復元向けです。失われたパーティションがなければ、表示しません。
- 未割り当て領域:コンピューター上のすべての未割り当て領域がここに表示されます。
- ハードディスク:コンピューターで検出されたすべてのハードディスクが一覧表示されます。データ復元する時、ハードディスク全体を選択してもいいです。
ステップ4.スキャン中に必要なファイルが見つかったら、「一時停止」または「停止」ボタンをクリックしてスキャンプロセスを途切れても構いません。最大限の復元効果を得るには、スキャンが完了するまでお待ちください。
ステップ5.必要なファイルにチェックを入れて、「保存」ボタンをクリックします。
ステップ6.最後に、ファイルの保存場所を選択します。なるべく復元したファイルを別のドライブに保存してください。そうしないと、まだ復元していないデータ(失われた/削除されたデータ)が上書きされる可能性があります。
MiniTool Partition Wizardで必要なファイルを回復/転送した後、クリーンインストールを行っても、他の方法を試みても、安心になれるでしょう。
さて、MiniTool Partition Wizardプロ・アルティメット版を入手して、できるだけ早くデータを回復/転送しましょう!
結語
もう、dxgmms2.sysに関するブルースクリーンエラーを修正する方法がわかりましたか?
この記事についてご提案やご質問がある場合、またはMiniToolソフトウェアについてご不明な点がありましたら、お気軽に[email protected]までお問い合わせください。また、役に立つアイデアや提案も歓迎します。