セキュアブート違反は、Windowsが起動できずBIOS/UEFI画面で停止する原因となるエラーで、セキュアブートの検証失敗や設定の誤りなどによって発生します。MiniTool Partition Wizardのこの記事では、問題を解決するための効果的な対処方法を紹介します。

セキュアブート違反とは

セキュアブートは、信頼できるソフトウェアのみを起動できるようにするUEFIファームウェアのセキュリティ機能です。

起動時に「Secure Boot Violation – Invalid Signature Detected」というメッセージが表示されることがありませんか?

「Secure Boot Violation – Invalid Signature Detected」エラーが表示される画面

このエラーは、システムが信頼できないブートファイルを検出した場合、またはデジタル署名の検証に失敗した場合に表示されます。つまり、システムが不正または無効なブートファイルを検出したことを意味します。

その結果、Windowsの起動に失敗したり、BIOS/UEFI画面から進まなくなることがあります。

本記事では、「Secure Boot Violation – Invalid Signature Detected」エラーの原因と6つの解決方法を紹介します。

セキュアブート違反エラーが発生する原因

主な原因は以下の通りです:

  • ドライバーまたはWindowsの更新:Windowsアップデートやドライバーの更新によってブートファイルが変更され、デジタル署名の不一致が発生する場合があります。
  • キーの欠落または破損:UEFIセキュアブートキー(証明書)が欠落している、破損している、または読み込まれていない場合、「Check Secure Boot Policy」というエラーメッセージが表示されることがよくあります。
  • 不正なまたは改変されたブートローダー:未承認のソフトウェア、ハッキングツール、または適切な署名を持たないカスタムOSローダーをインストールした場合、この問題が発生する可能性があります。
  • ハードウェアまたはBIOSの変更:新しいハードウェアのインストール、ブートドライブの優先順位の変更、またはBIOSの更新により、現在のセキュアブート設定が無効になる場合があります。
  • BIOS設定の誤り:システムがUEFIモードに設定されている一方で、ブートファイルがレガシーモードになっている場合や、Linux・UbuntuなどWindows以外のOSを起動しようとしている場合に発生することがあります。

それでは、「セキュアブート違反:無効な署名が検出されました」エラーを解決する方法を見ていきましょう。

起動できないPCからデータを復元する

セキュアブート違反が発生すると、Windowsが正常に起動できなくなる場合があります。修復作業を行う前に、まず重要なデータをバックアップまたは復元しておくことをおすすめします。

このような場合は、起動可能なUSBメディアを作成できる、データ復元機能を備えたディスク管理ソフト「MiniTool Partition Wizard」を利用すると便利です。

別の正常なPCでブータブルUSBを作成し、問題のPCをそのUSBから起動することで、起動できない状態でもファイルを復元できます。

MiniTool ShadowMaker Trialクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ

具体的な操作手順は以下の通りです。

ステップ1.正常に動作するPCでMiniTool Partition Wizardを起動します。

ステップ2.右上隅にある「ブータブルメディア」をクリックし、画面上の指示に従って起動可能なUSBドライブを作成します。

MiniTool Partition Wizardでブータブルメディアを作成している様子

ステップ3.ブータブルUSBドライブを問題のあるコンピューターに接続します。

ステップ4.コンピューターを再起動し、BIOSキー(F2、Delなど)を押してBIOS設定画面に入ります。

ステップ5.ブート順序を変更して、コンピューターが起動可能なUSBドライブから起動するように設定します。

ステップ6.コンピューターを再起動して、MiniTool Partition Wizardのメインインターフェイに入ります。「データ復元」をクリックして、復元したいファイルを選択し、右下にある「保存」ボタンをクリックします。

ステップ7.保存先として、外付けHDDを選択することをおすすめします。

MiniTool Partition Wizardブータブル版でデータを復元している様子

セキュアブート違反エラーを修正する6つの方法

重要なデータを保存できたら、以下の方法で「Secure Boot Violation」エラーを修復してみましょう。

方法1:セキュアブートを無効にする

多くの場合、セキュアブートを無効にすることで、「セキュアブート違反:無効な署名が検出されました」エラーを解決できます。この方法では、BIOS設定画面に入り、Secure Bootの設定を変更する必要があります。以下の手順に従って操作してください。

ステップ1.コンピューターを再起動し、「_ キーを押してセットアップに入る」といったメッセージが表示されたら、BIOSキーを押してください。一般的なBIOSキーはF1、F2、Delですが、デバイスのメーカーによって異なる場合はあります。

ステップ2.BIOSセットアップ画面に入ったら、矢印キーを使って「Security」まで移動し、「Secure Boot Configuration」を見つけて「Enter」キーを押して開きます。

ステップ3.「F10」キーを押して「Secure Boot Configuration」メニューを開きます。「Secure Boot」を選択し、矢印キーを使って設定を「Disable」に変更します。

ステップ4.「Enter」キーを押して変更を保存します。

ステップ5.再起動後、Windowsが正常に起動し、セキュアブート違反エラーが解消されているか確認してください。

方法2:工場出荷時のキーをリセットする

セキュアブートを有効のまま使用したい場合は、セキュアブートキーを初期状態にリセットしてみてください。これにより、署名エラーが解消される場合があります。具体的な操作手順は以下の通りです。

ステップ1.BIOSに入り、「Advanced Menu」>「Security」の順に選択します。

ステップ2.「Secure Boot」設定を展開し、「Key Management」に入ります。

ステップ3.各キー(Platform Key、Key Exchange Keys、Authorized Signatures)を1つずつクリックし、「UPDATE」オプションを選択します。「Reset it to Factory Defaults」という確認メッセージが表示されたら、「Yes」を選択します。この操作を3種類すべてのキーに対して行います。

ステップ4.「F10」キーを押して変更を保存し、BIOSを終了して再起動します。

方法3:ドライバー署名の強制を無効にする

「セキュアブート違反:無効な署名が検出されました」エラーは、ドライバー署名が原因で発生することがあります。ドライバー署名の強制を無効にすると、問題が解決する場合があります。下記の手順に沿って操作してください。

ステップ1.「スタート」メニューを右クリックし、コンテキストメニューから「設定」を選択します。

スタートメニューで設定をクリックしている様子

ステップ2.設定ウィンドウの下部にある「更新とセキュリティ」をクリックします。

Windows設定で「更新とセキュリティ」をクリックしている様子

ステップ3.次に、左側のペインから「回復」をクリックします。

ステップ4.「PCの起動をカスタマイズする」の下にある「今すぐ再起動」ボタンをクリックして、「詳細スタートアップオプション」にアクセスします。

Windows設定で「今すぐ再起動」をクリックしている様子

ステップ5.「詳細スタートアップオプション」に正常にアクセスできたら、「オプションの選択」ウィンドウで「トラブルシューティング」をクリックします。

オプションの選択画面で「トラブルシューティング」をクリックしている様子

ステップ6.画面の指示に従って、「詳細オプション」>「スタートアップ設定」の順に続行します。

詳細オプションで「スタートアップ設定」をクリックしている様子

ステップ7.スタートアップ設定内で、「ドライバー署名の強制を無効にする」を選択します。通常、「F7」ファンクションキーを押すことで、このドライバーを無効にできます。その後、「Enter」キーを押してOSに戻り、問題が解決したかどうかを確認してください。

スタートアップ設定でドライバー署名の強制を無効にする」を選択している様子

方法4:Windows Boot Managerを修復する

Windows Boot Manager を修復することで、この問題が解決する場合があります。手順は以下の通りです。

ステップ1.BIOSに入ります。

ステップ2.「Security」>「Secure Boot」>「Enroll EFI IMAGE」の順に進み、適切なパーティションを選択します(Windows がインストールされているパーティションは選択しないでください)。

ステップ3.「EFI」>「Microsoft」>「Boot」>「bootmgfw.efi」から適切なフォルダを選択します。

方法5:OSタイプを変更する

多くの最新BIOSでは、OSタイプの設定がセキュアブートの有効/無効を切り替える役割を持っています。これを「Other OS」に変更すると、デジタル署名の厳格な検証が無効になり、セキュアブート違反エラーを回避できる場合があります。

設定を調整するには、下記の手順に沿って操作してください。

ステップ1.BIOSを起動します。

ステップ2.EZ Mode画面が表示された場合は、「F7」キーを押して「Advanced Mode」へ切り替えます。

ステップ3.「Boot」または「Security」タブから「Secure Boot」を開きます。

ステップ4.「OS Type」を「Windows UEFI Mode」から「Other OS」に変更します。

ステップ5.「F10」キーを押して設定を保存し、PCを再起動します。

方法6:BIOSを更新する

マザーボードのBIOSを最新バージョンに更新してください。これにより、デジタル署名の認識に関する問題が解決する場合があります。

詳細ガイド:USBでBIOSをアップデートする方法
詳細ガイド:USBでBIOSをアップデートする方法

この投稿では、USBを使って、Lenovo/HP/Dell/ASUS/AcerのPCおよび、Gigabyte/MSI/ASRockのザーボードのBIOSを更新する方法を説明します。

もっと見る

セキュアブート違反(Secure Boot Violation)に関するFAQ

1.セキュアブートとは何ですか?また、有効と無効のどちらにすべきですか?
セキュアブートは、PCの起動時に信頼されたソフトウェアのみを読み込むためのUEFIセキュリティ機能です。マルウェアやルートキットからシステムを保護する役割があります。通常は有効のままにしておくことが推奨されますが、一部のLinuxディストリビューション、古いハードウェア、またはカスタムOSを使用する場合は無効にする必要があります。
2.セキュアブート違反はマルウェアが原因で発生することがありますか?
まれですが、可能性はあります。ただし、多くの場合は設定ミスが原因です。
3.Windowsを再インストールした後にこの問題が発生するのはなぜですか?
Windowsを再インストールすると、ファームウェアに保存されているセキュアブートキーとWindowsブートローダーが一致しなくなる場合があるためです。
4.Secure Bootが有効になっていない場合はどうすればいいですか?
パソコンの再起動後にBIOS/UEFI設定画面を開き、「Secure Boot」を「Enabled」に変更してください。
5.セキュアブート違反は深刻な問題ですか?
通常は深刻な問題ではありません。多くの場合、ハードウェア故障ではなく、セキュリティ検証に関する問題です。

まとめ

「セキュアブート違反」エラーは深刻な問題に見えるかもしれません。しかし、多くの場合は単なる設定の不一致が原因であり、ハードウェアの故障ではありません。BIOS設定の変更やブート修復を行うことで、短時間で解決できる場合があります。

  • reddit