SSDストレージはどれくらい必要でしょうか?パソコン用の新しいSSDを購入する際、この疑問をなかなか手放せないかもしれません。この疑問をしっかり理解するためには、まずSSDの容量とフォームファクタについて理解しておきましょう。
一般的なSSDの容量とフォームファクタ
SSDの容量は128GBから30TBまで幅広く存在し、一般なユーザーがよく使用されるのは256GBから2TBです。一般的なSSDのフォームファクタは、2.5インチSATA、M.2 SSD、mSATA SSD、U.2 SSDの4つがあります。
以下では、それぞれ「SSDの容量」「SSDのフォームファクタ」について詳しく説明します。
SSDの容量
- 128GB:システムと少数のプログラムのみをインストールする用途に合っています。
- 256GB:軽いゲームや複数のアプリケーションをインストールする用途に合っています。
- 512GB:アプリケーションやゲーム、メディアファイルを扱うのに十分なスペースを提供し、一般ユーザーに適しています。
- 1TB:ゲームをたくさん入れたり、大容量ファイルを扱ったりするユーザーに適しています。
- 2TB以上:さらに高いストレージ要件を持つユーザー向けです。
SSDのフォームファクタ
- 2.5インチ:2.5インチSSDは最も広く使用されているフォームファクタで、サイズは約100mm x 70mmで、厚さは通常7mmまたは9.5mmです。多くのノートパソコンやデスクトップパソコンと互換性があります。
- M.2 SSD:M.2 SSDにはSATAとNVMeという二つのプロトコルバージョンがあります。NVMeプロトコルを採用したM.2 SSDは、より高速なパフォーマンスを提供します
- mSATA:mSATAは「mini-SATA」の略で、mSATAインターフェースを使用します。2.5インチSSDのおよそ8分の1のサイズで、ノートパソコンやタブレットでよく使用されます。
- U.2:U.2は2.5インチハードドライブの形状に似ていますが、少し厚くなります。通常、より大容量のストレージを必要とするハイエンドワークステーションやサーバーで使われます。
SSDの容量とフォームファクタについて大まかに理解した後、SSDを選ぶ時に考慮すべき要素をチェックしましょう。
SSDストレージを選ぶ際に考慮すべき要素
SSDストレージを選択する際には、オペレーティングシステムが必要な容量、クラウドストレージや外付けハードドライブの活用、将来の拡張余地、そして予算などの点を考慮することが大切です。
以下にいくつかのポイントを説明します。
- オペレーティングシステム:オペレーティングシステムそのものは一定の容量を占めています。たとえば、Windowsは通常20~40GB程度のストレージ容量を消費します。また、時間とともに、システムアップデートやキャッシュファイルが増えて、さらに多くの容量を占める可能性があります。そのため、SSDを選ぶ際に、まずオペレーティングシステム用に十分な容量を確保してください。
- クラウドストレージ:ファイル、写真、動画の保存は主にクラウドストレージを使用する場合、SSDの容量は少し少なくても実用的です。
- 将来の要件:SSDを購入する際には、長期的な使用や将来のニーズ、インストールするプログラム数などをあらかじめ想定しておくべきです。
- 予算:SSDの価格は通常、容量が大きくなるほど高くなります。ご自身の使用用途に合った容量を、予算とのバランスを見ながら選びましょう。
- 外付けドライブ:大部分のデータを外付けドライブに保存する予定の場合は、容量が小さいSSDを選んでも大丈夫です。
- ゲームストレージ:最近のゲームは多くの容量を占有するため、SSDを選ぶ際には持っているゲームの数を見落とさないようにしましょう。
- ファイルストレージ:動画、写真、音楽などの大きなファイルを保存するには、より多くのストレージ容量が必要です。
SSDのフォームファクタ、容量、購入時に考慮すべき重要な要素を理解したところで、必要なストレージ容量を見てみましょう。
SSDの容量はどれくらい必要か
ノートパソコンを購入する場合でも、自作PCを構築する場合でも、適切な容量のSSDを選ぶことは重要です。コスト削減だけでなく、パフォーマンス向上やストレージ容量不足などの問題を解消するにも役立ちます。
では、どれくらいの容量のハードドライブが必要なのでしょうか?早速見ていきましょう。
実は、SSDの選び方は難しくありません。基本的にはご自身の用途とニーズによって決まります。以下に、日常生活の場合、多用途の用途、そして専門的なプロの場合などそれぞれに適したSSD容量をまとめました。
1.日常生活
256GB:
日常生活の場合は、一般的に256GBのSSDが十分です。ただし、多くのアプリケーションをインストールしたり、大きなファイルを保存したりすると、ドライブの容量がすぐにいっぱいになる可能性があります。
この容量は、Webの閲覧、動画の再生、WordまたはExcelドキュメントの作成、電子メールの管理などの基本的なタスクに適しています。
また、現状のニーズだけを考えれば、256GBは良い選択肢と思います。
512GB:
基本的なウェブ閲覧やオフィスワークであれば、256GBで十分ですが、大容量の動画ファイルを保存したり、ゲームをインストールしたりしたい場合は、より大きなSSDが必要になります。
512GBは一般的なユーザーにとってこすとコスパいい選択肢です。オペレーティングシステム、オフィスソフト、ゲーム、そして一部のマルチメディアファイルを保存するのに十分なストレージ容量を備えており、頻繁にスペースクリーンアップする必要もありません。
2.多用途
512GB:
基本的なタスクを実行したり、カジュアルゲームをプレイしたり、デジタルメディアを管理したりするユーザーにとって、512GBのSSDは適切な選択肢です。小規模なゲーム、インディーゲーム、ニッチなゲームを実行することができます。
でも、AAAタイトルをプレイしたいゲーム愛好者の場合は、大規模なゲームのインストールに対応するために、少なくとも1TBのSSDが必要になります。
1TB:
1TBのSSDは、512GBのSSDと比べて、より多くのゲームが保存できます。大容量のゲーム、映画、その他のメディアファイルを格納し、容量不足を心配する必要はありません。
3.専門的
1TB:
ほとんどのユーザーにとって、1 TBのSSDはパフォーマンスとストレージ容量、そしてコストのバランスにおいて理想的な選択肢となります。SSD特有の高速なアクセス速度を活かしながら、日常的な作業をスムーズにこなせる容量でもあります。
また、ゲームやソフトウェア、マルチメディアコンテンツを多数保存するような、ゲーマー・コンテンツクリエイター・大容量ファイルを扱うプロにとっても十分なストレージを提供します。
2TB以上:
大容量ファイルの処理、AAAゲームのプレイ、動画編集、複数のオペレーティングシステムのインストール、そして仮想マシンの実行といったタスクには、2TB以上のSSDが最適な選択肢となるでしょう。
ゲーマーにとって、多くのAAAタイトルは100GBを超えるサイズに達しており、数百GBになる場合もあります。動画編集者にとって、4Kや8K映像を扱う場合、1ファイルあたり数十GBに達するのも珍しくなく、そのため大容量のSSDが適しています。
256GB、512GB、1TB、2TBのSSDの中からどれを選ぶか迷っているユーザーもいるでしょう。以下に、購入を決める際に役立つ点をいくつかご紹介します。ニーズと予算に合って、適切なSSDを購入することを願っています。
以下の場合であれば、256GBのSSDをおすすめします。
- Windows、Office、ブラウザなどの基本的なソフトウェアのみインストールします。
- PPTファイルとPDFファイルのサイズは大きくありません。
- データは主にクラウドサービスに保存されています。
- 予算が不足しています。
以下の場合であれば、512GのSSDをおすすめします。
- 日常的なオフィスソフトをインストールした後、十分な空き容量がほしいです。
- 軽い画像処理やドキュメント編集のニーズにも応えます。
- 1~3個の3Aゲームと複数のインディーゲームをインストールできます。
- 少量の高画質写真や高解像度の動画素材を保存できます。
以下の場合であれば、1TBのSSDをおすすめします。
- ゲーム、写真、動画、ファイルなど、一定のストレージ容量が必要です。
- 容量と予算のバランスを求めています。
- 大容量のファイルの保存には、クラウドストレージや外付けドライブをよく利用します。
以下の場合であれば、2TBのSSDをおすすめします。
- 4K動画編集など、大容量のファイルを頻繁に扱います。
- 膨大なメディアライブラリやゲームコレクションを所有しています。
- 複数の仮想マシンを実行しています。
- 将来的なOS要件の増加にも対応できるパソコンを構築したいです。
- 十分な予算があります。
SSDを換装してアップグレードする方法
新しいSSDを購入した後、データを古いハードドライブから新しいSSDに移行する必要があります。この場合、MiniTool Partition Wizardなどサードパーティ製ソフトウェアの使用をおすすめします。
このソフトウェアの「ディスクコピー」「OSをSSD/HDDへの移行」「パーティションコピー」機能を使用すると、異なる種類のディスクデータ移行が実行できます。
- ディスクコピー:ディスクコピーとは、通常、ハードディスク全体(システム、データ、パーティション構造などを含む)を別のハードディスクにコピーするプロセスを指します。
- OSをSSD/HDDに移行:OSをSSD/HDDに移行とは、ディスク全体をコピーするのではなく、オペレーティングシステム(OS)だけを現在のハードディスクから別のハードディスク(SSDまたはHDD)に移行することを意味します。
- パーティションコピー:パーティションコピーは、選択したパーティションのすべてデータをコピーして移行することを指します。
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#1.「ディスクコピー」機能を使用する
ステップ1:新しいSSDをPCに接続し、MiniTool Partition Wizardを起動してメイン画面を表示します。
ステップ2:ディスクを右クリックし、メニューから「コピー」を選択します。または、左側のアクションパネルから「ディスクコピー」機能をクリックすることもできます。

ステップ3:ポップアップウィンドウで、新しいSSDを行先ディスクとして選択し、「次へ」をクリックします。確認メッセージが表示されたら、「OK」をクリックして続行します。

ステップ4:次のウィンドウでコピーオプションを設定し、ターゲットディスクレイアウトを調整します。「次へ」をクリックして続行します。
- パーディションをディスク全体に合わせる:元ディスクのパーティションサイズに比例して、ターゲットディスク上のすべての領域を利用してコピーします。
- パーディションをサイズ変更せずにコピーする:元のパーティションサイズとレイアウトをそのままコピーします。
- パーディションを1MBに調整する:このオプションはSSDのパフォーマンスを向上させるのに役立つので、オプションが利用可能な場合チェックを入れたままにしてください。
- 行先ディスクにGUIDパーディションテーブルを使用する:このオプションを使用すると、2TBを超えるハードディスクのすべてのスペースを使用可能にしますが、BIOSでUEFIブートを有効にする必要があります。
- 選択されたパーティションを変更する:必要に応じてパーティションのサイズや位置を変更したり移動したりできます。

ステップ5:「行先ディスクから起動しますか?」という警告メッセージが表示されるので、「完了」をクリックして続行します。

ステップ6:次に、「適用」ボタンをクリックして保留中の操作を実行します。

#2.「OSをSSD/HDDへの移行」機能を使用する
ステップ1:新しいSSDをコンピューターに接続し、MiniTool Partition Wizardを起動してメインインターフェイスに入ります。左側のアクションパネルから「OSをSSD/HDDに移行」機能をクリックします。

ステップ2:「オプションB」を選択してOSをSSDに移行し、「次へ」をクリックします。

ステップ3:新しいディスクを行先ディスクとして選択し、「次へ」ボタンをクリックして続行します。

ステップ4:ニーズに応じてコピーオプションを選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
ステップ5:ポップアップした警告メッセージを確認し、「完了」>「適用」ボタンをクリックします。

#2.「パーティションコピー」機能を使用する
ステップ1:MiniTool Partition Wizardのメインページに移動します。
ステップ2:コピーしたいパーティションをクリックしてハイライトし、左側のメニューから「パーティションコピー」を選択します。

ステップ3:パーティションのコピーを保存するには、パーティションリストから未割り当て領域を選択し、「次へ」をクリックします。

ステップ4:ハンドルを移動して、新しいパーティションを拡大したり縮小したりすることができます。あるいは、ほしいパーティションサイズをMB単位で入力することもできます。次に、「完了」をクリックします。

ステップ5:「適用」ボタンをクリックしてプロセスを終了します。
古いハードディスクを扱う方法
取り外した古いSSDをどのように扱いましょうか?売却、再利用、あるいは譲渡をお考えでしょうか?
いずれの場合でも、実行する前に、すべてのデータを消去し、既存のパーティションを削除し、必要に応じて新しいパーティションを設定するなど、SSDを適切に管理する必要があります。
そこで、役立つディスク管理ツールMiniTool Partition Wizardをご紹介します。ディスクデータの移行だけでなく、SSDパーティションの拡張と削除、データ消去、フォーマットなども行えます。
次のセクションでは、古いSSDのパーティションを削除したり、拡張したり、フォーマットしたり、そしてデータを安全に消去したりする方法を詳しく説明します。
MiniTool Partition Wizard Freeクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ
SSDを再利用したい場合は、まずパーティションを削除してから、パーティションを新規作成してください。詳細な手順は以下のとおりです。
#1.パーティションを削除する
ステップ1:MiniTool Partition Wizardを起動します。不要になったパーティションを右クリックし、「削除」を選択します。
ステップ2:元のパーティションが未割り当て領域として表示されます。
ステップ3:「適用」ボタンをクリックして、すべての変更を適用します。

現在、ニーズに応じてパーティションを作成してカスタマイズできます。
#2.パーティションを拡張する
ステップ1:MiniTool Partition Wizardを起動し、メイン画面を開きます。拡張したいパーティションを右クリックし、「拡張」を選択します。
ステップ2:「以下の空き領域から」の横にあるドロップダウンメニューをクリックし、領域を取得するパーティションを選択します。スライダーをドラッグして割り当てる領域のサイズを選択します。最後に「OK」をクリックしてメイン画面に戻ります。
ステップ3:「適用」ボタンをクリックして、すべての変更を適用します。

#3.ディスクを抹消する
古いディスクを販売する予定の場合は、「ディスク抹消」機能を使用してすべてのデータを完全に消去し、回復不可能にすることができます。これは潜在的なデータ漏洩を防ぐ優れた方法です。
次は具体的な手順です:
ステップ1:抹消したいディスクを右クリックし、「ディスク抹消」を選択するか、対象ディスクを選択して左側のアクションパネルで「ディスク抹消」をクリックします。
ステップ2:表示されたウィンドウで、適切な消去方法を選択し、「OK」をクリックして次のステップに進みます。

ステップ3:処理が完了したら、メインインターフェイスに戻ります。ターゲットディスクは「未割り当て」と表示されます。変更を適用するには、左下の「適用」ボタンをクリックしてください。
#4.パーティションをフォーマットする
ステップ1:まずMiniTool Partition Wizardを起動し、フォーマットしたいパーティションを右クリックし、「フォーマット」を選択します。
ステップ2:希望のファイルシステムを選択し、「OK」をクリックします。
ステップ3:「適用」>「はい」をクリックして、すべての変更を実行します。

お使いのPCはどれくらいのハードドライブが必要なのでしょうか?ハードドライブの選び方がわからない場合は、この記事で紹介した詳細な情報をご参照ください。Twitterでシェア
結論:
本記事はここで終わります。SSDの容量、フォームファクタなど、必要なハードドライブの容量について詳細に説明しました。
また、データを古いSSDから新しいSSDに移行する方法と、取り外した元のSSDを扱う方法も紹介しました。必要があれば、ぜひお試しください。
MiniTool Partition Wizardの使用中にご質問やご提案がある場合、[email protected]までお気軽にお問い合わせください。
必要なSSDに関するFAQ
・TBWは、SSDの寿命期間にわたって書き込めるデータの総量(テラバイト単位)を指します。例えば、「500TBW」のSSDは、最大で約500テラバイトの書き込みデータが処理できるという目安になります。
・DWPDは、保証期間において、SSDの総容量を1日あたり何回書き込めるかを示す指標です。例えば、「DWPD=1」で保証期間が5年である場合、耐久性限界に達するまで5年間の毎日は、SSDの全容量分を1回書き込みできるという目安になります。
残りの容量が930GBより少ない場合、次の原因が考えられます。
1.隠しパーティション(システムパーティション、回復パーティションなど)が存在しています。
2.デュアルオペレーティングシステムまたはBitLocker暗号化がインストールされています。
3.他のソフトウェアや設定は容量を消費しています。
でも、データを保護するために定期的にデータをバックアップすることをおすすめします。
256GB:3,000~6,000円くらい
512GB:6,000~10,000円くらい
1TB:9,000~15,000円くらい
2TB:13,000~25,000円くらい
4TB:23,000~45,000円くらい
