Blackmagic Pocket Cinema Cameras(BMPCC)について
Blackmagic Pocket Cinema Camera(通称BMPCC)は、Blackmagic Design が設計、製造したデジタルシネマカメラのシリーズで、2013年に初めて登場しました。
ハイダイナミックレンジ、優れた低照度性能、Blackmagic RAWなどのプロフェッショナルな機能を備えており、ハリウッド映画と同等の映像表現が実現できます。これまでに以下のモデルがリリースされています:
- Blackmagic Pocket Cinema Camera(CINECAMPOCHDMFT)―2013年4月
- Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K(CINECAMPOCHDMFT4K)―2018年4月
- Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K(CINECAMPOCHDEF6K)―2019年8月
- Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Pro(CINECAMPOCHDEF06P)―2021年2月
- Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K G2(CINECAMPOCHDEF6K2)―2022年6月
- Blackmagic Cinema Camera 6K(CINECAM60KLFL)―2023年9月
BMPCCに対応するストレージメディア
BMPCC はどのようなストレージメディアをサポートしていますか? Blackmagic Pocket Cinema Camera シリーズには、標準SD カード、より高速なUHS-II SDカード、CFast 2.0カード、USB-C接続の外付けSSDなど豊富なストレージメディアに対応するモデルが多くあります。
SDカード(UHS-I / UHS-II)
HDや一部の4K撮影に適しています。高ビットレートのBlackmagic RAWや高フレームレート撮影には、UHS-II対応の高速SDカードが推奨されます。
CFastカード
CFastカードは高データレート向けに設計されており、4K、6K、HD動画を高フレームレートで楽々と録画できます。
外付けSSD(USB-C接続)
Blackmagic Pocket Cinema Cameraシリーズ全機種にUSB-C拡張ポートが搭載されており、外付けフラッシュメディアやSSDを使って動画を直接収録することも可能です。
BMPCCに対応するストレージメディアの選び方
BMPCCに適したストレージメディアは、どのように選べばよいのでしょうか?Blackmagicカメラのストレージメディアを選択する際には、以下の要素を考慮する必要があります:
- 録画ビットレート
- 解像度とフレームレート
- 予算
- 編集ワークフロー
- 信頼性
- カメラモデル
- Blackmagic RAW(BRAW)が使用可能か
これらの要素に基づいて、適切なストレージメディアの種類や、具体的なモデルを選択することが重要です。また、SD カード、CFast カード、SSDにもそれぞれのメリットとデメリットがあり、以下にまとめます。
SDカードは、最も手頃な価格で入手できるメディアです。書き込み速度に制限があり、高ビットレートや高フレームレートの録画には適していません。
CFast 2.0カードは、高い書き込み速度を誇り、4Kや6Kの高ビットレート録画に対応しています。高い耐久性と信頼性を持ちますが、SDカードより価格が高いです。
外付けSSDは、大容量で高速なデータ転送が可能なメディアで、長時間の録画や高ビットレートの撮影に適しています。ただし、USB-Cケーブルでの接続が必要で、撮影中にケーブルが外れるリスクがあります。
つまり、予算が限られている場合は、SDカードの方が手頃な選択肢です。高画質と高転送速度を求める場合は、CFast 2.0とSSDが更に適切です。耐久性と信頼性の高いストレージメディアを求めなら、CFast 2.0カードが最適です。外出先で編集する予定なら、外付けSSDがおすすめします。
BMPCCに適切なSDカードとCFastカード
上記で、BMPCC用のストレージメディアの選び方を説明した後、このセクションでは、Blackmagicカメラに適切なSDカードとCFastカードをいくつかご紹介します。
SDカード:
- Sony Tough SD Gシリーズ
- ProGrade Digital SDカード
- Angelbird AV Pro SDカード
- WISE SDXC UHS-IIカード
- Sony Toughカード
- Lexar SDXC UHS-II Professional 1800x & 2000x
CFast cards:
- Angelbird CFast 2.0 カード
- ProGrade Digital CFast 2.0 カード
- CineDiskPro CFast
- CoreRise CFast F512
- KomputerBay CFast 2.0
- Lexar CFast 2.0
- Sandisk CFast 2.0
- Lexar Professional 3500X CFast 2.0
- ProGrade Digital 510MB/s CFast 2.0
BMPCCに適切なSSD
ここでは、Blackmagicカメラに適したSSDをいくつおすすめします。
かまとめます。
- Samsung T7 Shield
- Samsung T5
- Angelbird SSD2GO PKT 512GB
- Angelbird SSD2GO PKT 2TB
- Delkin Devices DJUGBM1TB 1TB
- G-Technology G-DRIVE Mobile SSD 1TB
- LaCie STHR2000800 Rugged SSD 2TB
BMPCCでサポートされているファイルシステム
Blackmagicカメラはどのファイルシステムをサポートしていますか?Blackmagicカメラの公式マニュアルを確認したら、「exFAT」と「HFS+」(カメラ画面ではOS X拡張と表示されます)という2つのファイルシステムをサポートすることがわかりました。SDカード、CFastカード、外付けSSDがこのファイルシステムに対応しています。
BMPCCでSDカード/CFastカード/SSDを追加する方法
BlackmagicカメラにSDカードやCFastカードを選択した後、次の手順でカメラに追加しましょう。
ステップ1:カメラ右側面にあるメディアスロットのカバーを、カメラ背面方向にスライドさせてから開きます。このカバーはバネ式で、無理な力を加えると破損の原因となるため、慎重に操作してください。

ステップ2:SDカードのラベル面をカメラのタッチスクリーン側に向け、カードスロットに差し込みます。カードが正しく挿入されると、カチッと音がして固定されます。挿入時に過度な力を加えず、スムーズに入ることを確認してください。
ステップ3:SDカードが正しく挿入されたことを確認したら、メディアスロットのカバーを元の位置に戻し、しっかりと閉じます。これで、SDカード/CFastカードをBMPCCに正常に挿入できました。
BMPCCに外付けSSDを接続するには、USB-C-USB-Cケーブルと、SSDをカメラに固定するための互換性があるSSDホルダーまたはケージが必要です。詳細な手順は以下のとおりです。
- 対応するSSD、SSDホルダーやケージ、USB-C – USB-Cケーブルを購入してください。
- カメラにSSDホルダーまたはケージを取り付け、しっかりと固定されていることを確認します。
- SSDをホルダーまたはケージに挿入し、安定していることを確認します。
- USB-Cケーブルの一方をSSDに接続し、もう一方をカメラの左側にあるUSB-Cポートに接続します。
- ケーブルが動かないように、ケーブルクランプなどで固定します。
- カメラの画面にSSDが認識されていることを確認します。
BMPCC用のSDカード/CFastカード/SSDをフォーマットする方法
Blackmagic カメラに SD カード/CFast カード/外付けSSDを追加した後、これらのストレージデバイスを使用できるようにフォーマットする必要があります。続けて読んで、SD カード、CFastカード、外付けSSDをフォーマットする方法を学びましょう。
方法1.BlackmagicカメラでSDカード/CFastカード/SSDをフォーマットする
Blackmagicカメラでは、SDカード/CFastカード/外付けSSDを直接的にフォーマットすることができます。手順は以下のとおりです。
SDカードとCFastカードの場合:
ステップ1:CFastカードまたはSDカードをBlackmagicカメラのスロットに挿入します。
ステップ2:LCDタッチスクリーンの下方にあるストレージインジケーターをタップしてストレージ管理に行きます。
ステップ3:「CFastカードをフォーマット(Format CFAST Card)」あるいは「SDカードをフォーマット( FormatSD Card)」をタップします。

ステップ4:「OS X Extended」あるいは「exFAT」フォーマットを選択して、「Format CFAST Card」あるいは「FormatSD Card」ボタンを押します。

ステップ5:選択内容を確認します。作業を継続する場合はフォーマットボタンを、キャンセルする場合は「Cancel」ボタンをタップします。
ステップ6:しばらくお待ちください。フォーマットが完了するとカメラはメッセージを表示します。
では、Blackmagicカメラで外付けSSDをフォーマットするにはどうすればいいでしょうか?USB-C-USB-Cケーブルを使用してSSDをカメラに正しく接続し、SDカードとCFastカードのフォーマットの手順を繰り返して完了できます。でも、USB-Cフラッシュディスクをカメラに接続している場合、「Format SD Card」の代わりに「外付けドライブをフォーマット(Format External Drive)」と表示されることにご注意ください。
カメラ本体でストレージデバイスをフォーマットできない場合は、SDカード/CFastカード/SSDをWindowsコンピューターに接続して、MiniTool Partition Wizardなど専門的なフォーマットツールを利用して、簡単にフォーマットすることができます。
方法2. MiniTool Partition WizardでSDカード/CFastカード/SSDをフォーマットする
MiniTool Partition Wizardは、様々なストレージメディアを簡単にフォーマットすることができます。このプロフェッショナルで強力なパーティションディスクマネージャーは、「パーティションフォーマット」機能を備えており、SDカード/CFastカード/外付けSSDをexFAT、FAT32、NTFS、Ext2/3/4にフォーマットするだけでなく、クラスターサイズの変更、パーティションラベルの設定も実行可能です。
さらに、この多機能なソフトウェアは、OSを再インストールせずにSSDに移行したり、ディスクエラーをチェックしたり、MBRをGPTに変換したり、MBRを再構築したり、紛失したファイルやパーティションを復元したり、パーティションを論理/プライマリに設定したり、ハードドライブでパーティション分割を行ったりするなど、豊富な操作が実行できます。
下のガイドに従って、MiniTool Partition Wizardを使ってストレージメディアをフォーマットしましょう。
ステップ1:SDカード/CFastカード/外付けSSDをパソコンに正しく接続します。SDカード/CFastカードをパソコンに接続するには、カードリーダーを使用する必要がある可能性があります。
ステップ2:MiniTool Partition Wizardをパソコンにダウンロードしてインストールします。プログラムを起動してメインインターフェイスに入ります。
MiniTool Partition Wizard Freeクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ
ステップ3:ストレージメディアのパーティションをハイライトし、左側のメニューから「パーティションフォーマット」を選択します。または、対象パーティションを右クリックして「フォーマット」を選択することもできます。

ステップ4:プロンプトウィンドウで、ファイルシステムのドロップダウンメニューから「exFAT」を選択し、「OK」をクリックします。

ステップ5:最後に、「適用」と「はい」をクリックして、保留中の操作を実行します。

ステップ6:ストレージメディアを正常にフォーマットすると、Blackmagicカメラで使用して写真やビデオを保存できるようになります。
結語:
この投稿では、Blackmagicカメラ、BMPCCに適したストレージメディア、カメラが対応するファイルシステム、またストレージメディアのフォーマット方法ついて詳しく説明します。お役に立てれば嬉しいです。
さらに、MiniTool Partition Wizardの使用中に問題が発生したら、[email protected]までお気軽にお問い合わせください。できるだけ早く返信いたします。
BMPCCのストレージメディアに関する質問
もう一つの解決策は、カメラではなくコンピューターでSSDをexFATでフォーマットすることです。また、SSDに付属のケーブルを使用していることを確認してください。最も重要なのは、BMPCC4Kに接続するSSDはカメラと互換性があることを確認することです。