インターネットからダウンロードしたファイルや、大容量のデータを圧縮したファイルを7-Zipで解凍する際、「CRCエラー」「データエラー」「ファイルをアーカイブとして開けません」などのメッセージが表示され、解凍できないことがあります。
CRCエラーが発生すると、圧縮ファイル内のデータが正常に読み取れず、7zファイルを開いたり、中のファイルを取り出したりできなくなる場合があります。
以下では、7-ZipでCRCエラーが発生する原因を解説するとともに、7zファイルが開けない場合に試すべき対処法を紹介します。
7-ZipのCRCエラーとは?
CRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)とは、ファイルのデータが正しく保存されているか確認するための仕組みです。
7-Zipでは、ファイルを圧縮する際にCRC値を作成し、解凍時にその値と実際のデータを比較します。
もし2つの値が一致しない場合、データが破損していると判断され、次のような「CRCエラー」が表示されることがあります。
- CRCエラー…ファイルが壊れています
- データ エラー(巡回冗長検査(CRC)エラー)です
- xxファイルをアーカイブとして開くことができません
では、「CRCエラー」はどのような原因で発生されていますか?
7-ZipでCRCエラーが発生する主な原因
7-ZipでCRCエラーが起こる原因は一つとは限りません。様々な資料を分析した結果、主に以下の5つが考えられます。
- 圧縮ファイルの破損:ダウンロード中の通信エラーや不完全なダウンロードによってZIP・7Zファイル自体が破損していると、解凍時に「データエラー(巡回冗長検査(CRC)エラー)です」といったメッセージが表示されます。特に大容量ファイルほど転送中に破損しやすい傾向があります。
- 保存先ストレージの問題:7ZファイルやZIPファイルを保存しているハードディスクやSSDに不良セクタがあると、ファイルの一部を正しく読み込めず、CRCエラーの原因になります。SSDでも同様の不具合が起こることがあります。
- 空き容量不足:解凍先のドライブに十分な空き容量がないと、解凍処理が途中で止まり、ファイルが壊れたり「データが不足しています」といったエラーが表示されたりします。
- 7-Zip側の問題:7-Zip本体が古いバージョンだったり、プログラム自体に不具合があったりすると、正常なファイルでも「7zipデータエラー」や「7zipエラー」が発生することがあります。
- ウイルス感染:パソコンや圧縮ファイルがウイルス・マルウェアに感染していると、ファイルの内容が改ざんされ、「アーカイブとして開くことができません」といったエラーにつながることがあります。
7-Zipで解凍できない場合の解決方法
7-ZipでCRCエラーが表示された場合、圧縮ファイル自体が破損しているケースが多いため、まずファイルの再取得や別の解凍方法を試すことをおすすめします。
ここでは、簡単に実行できる方法から、ストレージの確認など高度な対処法まで順番に紹介します。
方法1:7-Zipファイルを再ダウンロードする
CRCエラーの最も一般的な原因は、圧縮ファイルの破損です。
インターネットからダウンロードした7zファイルの場合、通信エラーや接続中断によってファイルが完全に取得できていない可能性があります。この場合、破損したファイルを何度も解凍しようとしても改善しません。
以下の手順で、元のファイルを再取得してください。
- CRCエラーが発生する7zファイルを削除します。
- 配布元の公式サイトや信頼できる場所から再度ダウンロードします。
- ダウンロード完了後、もう一度7-Zipで解凍します。
また、大容量ファイルをダウンロードする場合は、安定したネットワーク環境を利用することも重要です。
方法2:別の解凍ソフトで7zファイルを開く
CRCエラーの原因が7-Zipプログラム自体にある場合、原因の特定は容易ではありません。そのため、以下のような別の解凍ソフトを試してみてください。
- WinRAR
- Bandizip
- Windows標準の解凍機能(対応形式の場合)
特に、同じファイルでも解凍ソフトによってエラー処理の方法が異なるため、別のツールで開くことでデータを取り出せる場合があります。
方法3:7-Zipを最新版へ更新する
7-Zipのバージョンが古いと、CRCエラーが発生しやすくなることがあります。公式サイトから最新版をダウンロードし、インストールし直してみましょう。
- 7-Zipの公式サイトから最新版をダウンロードします。
- 現在使用している7-Zipを更新します。
- パソコンを再起動して、再度ファイルを解凍します。
最新版へ更新することで、ソフトウェアの不具合や互換性問題が解消される場合があります。
方法4:ディスク容量を確認する
解凍先のドライブに十分な空き容量があるか確認してください。特に、大容量の7zファイルを展開する場合は、圧縮ファイルのサイズ以上の空き容量が必要になる場合があります。
容量が不足している場合、主に以下のような方法で空き容量を増やせます。
- 不要なファイルを削除する
- 大容量ハードドライブへ交換する
- パーティションを拡張する
このうちファイルの削除が最も手軽ですが、削除できるファイルが少ない場合は効果が限られます。またディスクの交換は、データ移行など手間とコストがかかります。そこでおすすめなのが、MiniTool Partition Wizardのようなディスク管理ツールを使ったパーティションの拡張・リサイズです。
パーティションを拡張する手順
ステップ1:MiniTool Partition Wizardを起動し、メインインターフェイスに入ります。
ステップ2:対象のパーティションを右クリックし、「拡張」をクリックします。

ステップ3:空き容量や未割り当て領域を選択し、下のブロックを左右にドラッグして拡張するサイズを決めたら「OK」をクリックします。

ステップ4:「適用」をクリックして操作を実行します。
パーティションを移動・リサイズする手順
ステップ1:MiniTool Partition Wizardを起動し、メインインターフェイスに入ります。
ステップ2:ディスクマップから対象のパーティションをクリックし、左ペインの「パーティションを移動/サイズ変更」をクリックします。
ステップ3:ポップアップウィンドウで中央のハンドルをドラッグしてパーティションの位置とサイズを変更し、「OK」をクリックして保存します。

ステップ4:「適用」をクリックして操作を実行します。
方法5:ハードドライブの状態をチェックする
7zファイルを保存しているHDDやSSDに不良セクタがあると、CRCエラーが繰り返し発生することがあります。この場合は、ストレージの状態を確認する必要があります。Windows標準機能のほか、ディスクチェックツールを利用してドライブを検査できます。
MiniTool Partition Wizardの「サーフェステスト」機能を使えば、不良セクタの有無を簡単に確認できます。
ステップ1:MiniTool Partition Wizardを起動し、メインインターフェイスに入ります。
ステップ2:7Zファイルが保存されているハードドライブを選択し、左ペインの「サーフェステスト」をクリックします。

ステップ3:ポップアップウィンドウの「今すぐ開始」をクリックしてスキャンを開始します。

ステップ4:スキャン結果を確認します。赤いブロックが表示された場合は不良セクタがある証拠なので、修復方法を参考に対処しましょう。赤いブロックがなければ、ハードドライブは正常です。
補足:ウイルスやマルウェアを確認する
念のため、パソコンにウイルス対策ソフトでフルスキャンをかけておくと安心です。Windows標準のWindows Defenderでも、以下の手順で簡単にスキャンできます。
ステップ1:Windowsキー+Iキーで「設定」を開きます。
ステップ2:「更新とセキュリティ」をクリックします。
ステップ3:「Windows セキュリティ」タブから「Windows セキュリティを開く」をクリックします。

ステップ4:「ウイルスと脅威の防止」をクリックします。
ステップ5:「クイックスキャン」を実行するか、「スキャンのオプション」から「フルスキャン」などほかのスキャンモードを選んで「今すぐスキャン」をクリックします。
よくある質問(FAQ)
まとめ
7-ZipのCRCエラーは、圧縮ファイルの破損、保存先ストレージの不具合、空き容量不足、7-Zip自体の問題、ウイルス感染など、様々な原因で発生します。エラーが表示されたら、まずはファイルの再ダウンロードや別ソフトでの解凍を試し、それでも解決しない場合はソフトの更新やディスクのチェックを行いましょう。原因を一つずつ切り分けていけば、多くのケースで解決できます。
なお、MiniToolについてご質問・ご意見がありましたら、お気軽に [email protected] までご連絡ください。
