Photoshopで「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」と表示された場合は、仮想記憶ディスクの空き容量を確保するか、別のドライブに変更することで解決できる可能性があります。この記事では、Windowsの不要ファイルの整理、Photoshopの一時ファイルの削除、設定の変更、パーティションの拡張など、原因に応じた対処法を解説します。
Photoshop「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」エラーの原因
Photoshopで画像を編集したり、ファイルを開いたりしていると、「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」というエラーが表示されることがあります。このエラーは通常、Photoshopが作業用のデータを保存するために使用する仮想記憶ディスクの空き容量が不足していることを意味します。
原因としては、以下のようなことが考えられます。
- ディスク容量不足:仮想記憶ディスクに設定されたドライブの空き容量が不足すると、Photoshopが一時データを保存できなくなる場合があります。
- 一時ファイルの蓄積:Photoshopで扱うプロジェクトが増えると、一時ファイルが蓄積され、仮想記憶ディスクの空き容量を圧迫することがあります。
- 仮想記憶ディスクの設定ミス:空き容量の少ないドライブや速度の遅いドライブ、アクセス権や破損の問題があるドライブを仮想記憶ディスクに設定すると、容量不足エラーが発生する可能性があります。
- 他のアプリによる容量使用:他のアプリケーションが大量のディスク容量を使用すると、Photoshopで利用できる空き容量が不足することがあります。
Photoshopの仮想記憶ディスク不足を解消する7つの方法
Photoshopで「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」と表示される場合、まずは空き容量の確保と一時ファイルの整理を行い、改善しない場合は設定の変更やストレージの増設を検討します。
それでは、それぞれの対処法と具体的な手順を紹介します。
方法1:仮想記憶ディスクの空き容量を増やす
前述のとおり、このエラーは仮想記憶ディスクの空き容量が不足すると発生します。そのため、空き容量を増やすことが、この問題を解決する最も直接的な方法です。不要なファイルを削除したり、別のストレージに移動したりして、仮想記憶ディスクに十分な空き領域を確保しましょう。
ここでは、Windowsの標準機能「ストレージ設定」を使って、不要なファイルを整理する手順を紹介します。
ステップ1:「ストレージ」を開く
「スタート」→「設定」→「システム」→「ストレージ」の順にクリックします。
ステップ2:削除するファイルを確認する
Windows 11では「クリーンアップ対象候補」、Windows 10では「一時ファイル」を開き、削除できるファイルを確認します。
ステップ3:不要なファイルを削除する
削除したい項目にチェックを入れ、画面の指示に従ってクリーンアップを実行します。

「ダウンロード」フォルダーや以前のWindowsのインストールファイルなどは、必要なデータや復元に使うファイルが含まれている場合があります。削除する前に内容を確認してください。
詳しくは、Microsoftの公式ガイド「Windowsでドライブの空き容量を増やす方法」を参照してください。
なお、不要なファイルを削除しても十分な空き容量を確保できない場合は、容量の大きい画像や動画などを別のドライブや外付けストレージに移動する方法もあります。移動先でファイルが正常に開けることを確認してから、元のファイルを削除しましょう。
方法2:Photoshopの仮想記憶ディスクを変更する
方法1で十分な空き容量を確保できない場合は、空き容量に余裕のある別のドライブをPhotoshopの仮想記憶ディスクに設定する方法もあります。
ちなみに、Photoshopの仮想記憶ディスクは、デフォルトではCドライブに設定されています。
ステップ1:仮想記憶ディスクの設定を開く
Photoshopを起動し、「編集」→「環境設定」→「仮想記憶ディスク」を選択します。Photoshopのバージョンによっては、メニューの表記が異なるかもしれません。
ステップ2:使用するドライブを選択する
仮想記憶ディスクの設定画面に入ったら、現在使用しているドライブを確認できます。次に、空き容量の多いドライブにチェックを入れて「OK」をクリックします。
また、仮想記憶ディスクは複数のドライブを指定することもできます。最初のドライブの空き容量が不足した場合に、システムは自動的に他のドライブを使用します。使用する順序は、右側の上下矢印ボタンで変更できます。

ステップ3:設定を保存して再起動する
変更を完全に適用するには、パソコンを再起動する必要があります。再起動した後、問題が解消したか確認してください。
方法3:Photoshopの一時ファイルを削除する
Photoshopでは、画像の編集や処理に必要な一時データが仮想記憶ディスクに保存されます。通常、これらのデータはPhotoshopを終了すると自動的に削除されますが、何らかの理由で残ってしまい、ドライブの空き容量を圧迫することがあります。
以下の手順に従ってこれらの一時ファイルを手動で削除しましょう。
ステップ1:Photoshopを完全に終了する
編集中のファイルを保存し、Photoshopを終了します。
ステップ2:一時ファイルを探す
エクスプローラーでCドライブ(現在、仮想記憶ディスクに設定されているドライブ)を開き、「Photoshop Temp」で始まるファイルを探します。見つからない場合は、エクスプローラーの検索機能を使ってください。
ステップ3:対象ファイルを削除する
見つかったファイルを削除します。削除できないファイルや、Photoshop以外のアプリが使用している可能性のあるファイルは、無理に削除しないでください。
方法4:Photoshopのヒストリー保存数を減らす
Photoshopは、編集操作を取り消せるように、過去の操作状態を「ヒストリー」として保持します。ヒストリーの保存数が多いほど、作業内容によってはメモリや仮想記憶ディスクの使用量が増える可能性があります。
頻繁に大きな画像を編集する場合は、ヒストリーの保存数を減らすことで、容量不足の発生を抑えられる場合があります。
以下の手順に従ってPhotoshopのヒストリー保存数を減らしましょう。
ステップ1:パフォーマンス設定を開く
Photoshopで「編集」→「環境設定」→「パフォーマンス」を選択します。
ステップ2:ヒストリー数を変更する
「ヒストリー&キャッシュ」セクションにある「ヒストリー数」を確認し、必要に応じて現在の値より小さく設定します。例えば、50から20に減らすと、保持できる操作履歴が少なくなります。

ヒストリー数を減らすと、過去の編集状態に戻せる回数も減ります。容量不足が解消しない場合に試し、作業内容に合った値に調整してください。
方法5:復元情報の自動保存設定を見直す
Photoshopには、予期しない終了などに備えて、作業内容を復元するための情報を自動保存する機能があります。大きなファイルを扱う場合、復元情報の保存にもストレージ容量が必要になることがあります。
そのため、仮想記憶ディスクの空き容量が少ない場合は、自動保存の間隔を長めに設定することで、復元情報の保存による容量の消費を抑えられる可能性があります。
詳細手順は以下のとおりです。
ステップ1:ファイル管理の設定を開く
Photoshopで「編集」→「環境設定」→「ファイル管理」を選択します。
ステップ2:復元情報の自動保存を確認する
「復元情報を次の間隔で自動保存」の設定を確認し、必要に応じて保存間隔を調整して「OK」をクリックします。

なお、自動保存を無効にすれば容量の使用を抑えられる可能性はありますが、Photoshopが突然終了したときに作業内容を復元できなくなるリスクが高まります。そのため、この機能を無効しないほうがよいでしょう。
方法6:仮想記憶ディスクのパーティションを拡張する
仮想記憶ディスクとして使っているパーティションの容量が不足しており、同じディスク内の別のパーティションや未割り当て領域に空きがある場合は、パーティションを拡張することで、より効果的に問題を解決できる可能性があります。
MiniTool Partition Wizardの「パーティション拡張」機能を利用すると、他のパーティションや未割り当て領域から空き領域を割り当て、対象パーティションの容量を簡単に増やせます。
ステップ1:MiniTool Partition Wizardをインストールする
下のボタンからソフトの最新インストールパッケージを入手し、指示に従ってインストールします。
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ステップ2:MiniTool Partition Wizardを起動する
メイン画面に入り、拡張したいパーティションを選択して「パーティション拡張」をクリックします。
なお、システムパーティションを操作する場合は、システムファイルを保護するために、ソフトのブータブルメディアを作成してから、PE環境で操作を行うことをお勧めします。

ステップ3:空き領域の取得元を選択する
「以下の空き領域から」のリストから、空き領域を取得するパーティションまたは未割り当て領域を選択します。スライダーを動かして、割り当てる容量を調整し、「OK」をクリックします。

ステップ4:変更内容を確認して適用する
メイン画面でパーティションの変更内容を確認します。問題がなければ「適用」をクリックし、画面の指示に従って操作を完了します。
方法7:ストレージを増設・大容量のディスクに交換する
画像編集で大容量のファイルを頻繁に扱い、空き容量を確保してもエラーが繰り返し発生する場合は、ストレージ環境そのものを見直すことも選択肢でしょう。
次の2つの方法を検討できます。
- 大容量のSSDに交換する: システムドライブの容量を増やせるため、Windowsやアプリ、Photoshopの一時データに余裕を持たせられます。HDDからSSDに交換する場合は、データの読み書き速度の向上も期待できます。
- 2台目のSSD/HDDを増設する: PCが対応している場合は、Photoshop用のドライブを追加し、仮想記憶ディスクとして指定できます。既存のシステムドライブを交換せずに容量を増やせる点が利点です。
既存のディスクを交換する場合は、OSやアプリを再インストールする方法のほか、ディスククローンを利用する方法もあります。MiniTool Partition Wizardの「ディスクコピー」機能を使えば、ディスク内のデータをまとめて新しいディスクにコピーできます。
ただし、ディスクコピー機能でOSを含むディスクをクローンする場合は、有料版が必要になるので注意が必要です。各エディションの対応機能については、バージョン別機能一覧ページで確認してください。
なお、クローン先のディスクに保存されているデータは、操作内容によっては上書き・消去されます。作業前にバックアップを取り、クローン先を間違えないように注意してください。
Photoshopの仮想記憶ディスクとは
仮想記憶ディスク(スクラッチディスク)とは、Photoshopが画像の編集や処理に必要な一時データを保存するために使用するストレージ領域です。RAM(メモリ)だけでは処理に必要なデータを保持できない場合などに利用されます。
通常はWindowsがインストールされているCドライブが設定されていますが、別のドライブを追加したり、使用する順序を変更したりすることもできます。
高解像度の画像やレイヤーの多いPSDファイルを扱うと、仮想記憶ディスクの使用量が増えることがあります。空き容量が不足すると、Photoshopの起動やファイルの読み込み、編集操作ができなくなる場合があります。
例えば、次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
- Photoshopを初期化できません。仮想記憶ディスクの空き容量がありません。
- コマンドを完了できません。仮想記憶ディスクの空き容量がありません。
- ファイルを開けません。仮想記憶ディスクの空き容量がありません。
- 要求された操作を完了できませんでした。仮想記憶ディスクの空き容量がありません。
これらのエラーが表示された場合は、まず仮想記憶ディスクに設定されているドライブの空き容量を確認しましょう。
Photoshopの仮想記憶ディスク不足を防ぐ方法
同じエラーを繰り返さないためには、次の点を意識してストレージとPhotoshopの設定を管理しましょう。
- ドライブの空き容量を定期的に確認する: Photoshopの仮想記憶ディスクに設定したドライブを確認し、容量が少なくなったら不要なファイルを整理します。
- 不要なファイルや古いプロジェクトを整理する: 必要なデータは別のドライブや外部ストレージに保存し、元のファイルを削除する前に移動先で開けることを確認します。
- ヒストリー数を作業に合わせて調整する: 過去の編集状態を多く残す必要がなければ、ヒストリーの保存数を減らすことを検討します。
- 自動保存を維持する: 復元情報の自動保存は、予期しない終了に備えるために役立ちます。容量を節約するためだけに無効化せず、PSDファイルもこまめに保存しましょう。
まとめ
仮想記憶ディスクの空き容量不足を防ぐには、ディスクの空き容量だけでなく、Photoshopの設定や作業環境にも目を向けることが大切です。特に、大きな画像を頻繁に編集する場合は、十分な空き容量を確保し、必要に応じてストレージ環境を見直しましょう。
最後に、MiniTool Partition Wizardについてご質問やご提案がございましたら、[email protected] までお気軽にお問い合わせください。
