Windows 11/10で「UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME」が表示され、ブルースクリーンや再起動を繰り返して起動できない場合は、ファイルシステムの破損やブート構成、SSD/HDDの問題などが考えられます。本記事ではスタートアップ修復やCHKDSK、Bootrecなど8つの対処法と、データを守る復旧方法を解説します。
「Unmountable Boot Volume」とは?
「UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME」は、Windowsの起動時にシステムが起動ボリュームを正常にマウントできない場合に表示されるブルースクリーン(BSOD)の停止コードです。停止コードは「0x000000ED」と表示されることがあります。

Microsoftによると、起動に必要なシステムファイルやブート構成、ストレージなどに問題がある場合に、Windowsが正常に起動できなくなることがあります。
「Unmountable Boot Volume」の主な原因
「Unmountable Boot Volume」エラーの原因は一つではなく、次のようないくつかの要因が重なって発生することがあります。
- ファイルシステムの破損
- ハードディスク/SSDの物理的な破損や不良セクタ
- RAM(メモリ)の障害
- システムファイルやドライバーの破損
- Windows Updateの適用直後の不具合
- BIOS/UEFIの設定変更(SATAモードの切り替えなど)
- マルウェア感染によるシステムファイルの破壊
実際に2026年1月には、特定の更新プログラム(KB5074109)の適用後、一部のWindows 11環境で「UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME」の起動エラーが報告され、Microsoftが調査を行った例もあります。「更新プログラムを入れた直後からエラーが出るようになった」という方は、後述の対処法2を優先して試してみてください。
「Unmountable Boot Volume」の対処法8選
以下では、試しやすい方法から順に8つの対処法を紹介します。上から順番に試すことをおすすめします。
回復環境(Windows RE)に入れない場合
エラーで通常起動できず自動的に回復環境が開かない場合は、Windowsのロゴが表示されるタイミングで電源ボタンを4秒ほど長押しして強制終了する操作を、2〜3回繰り返してください。3回連続で起動に失敗すると、Windowsが自動的に「Windows 回復環境(WinRE)」を起動します。この方法でも入れない場合は、別のパソコンでWindows 11のインストールメディアを作成し、そこから起動して「コンピューターを修復する」を選択してください。
対処法1:スタートアップ修復する
Windowsに搭載されている「スタートアップ修復」は、起動を妨げている問題を自動的に検出・修復してくれる機能で、まず最初に試したい方法です。パソコンが正常に起動できない状態なので、Windowsのインストールメディア(USBメモリなど)が必要です。
インストールメディアをお持ちでない場合は、Microsoft公式のMedia Creation Toolのダウンロードページから作成できます。
手順は次のとおりです。
ステップ1:インストールメディアからパソコンを起動し、言語選択画面で「次へ」をクリックします。
ステップ2:画面左下の「コンピューターを修復する」をクリックします。

ステップ3:表示されたメニューで「トラブルシューティング」を選択します。
ステップ4:「詳細オプション」の中から「スタートアップ修復」をクリックし、対象のオペレーティングシステムを選択します。

修復プロセスには時間がかかる場合があります。完了したらパソコンを再起動し、「Unmountable Boot Volume」エラーが解消されたか確認してください。改善しない場合は、次の対処法に進みましょう。
対処法2:更新プログラムをアンインストールする
Windows Updateを適用した直後から「Unmountable Boot Volume」エラーが出るようになった場合は、更新プログラムの不具合が原因になっている可能性があります。前述のとおり、特定の更新プログラムの適用後に同様のブートエラーが報告された例もあるため、心当たりがある方はこの方法を試してみてください。
ステップ1:Windows RE を起動し、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「更新プログラムのアンインストール」を選択します。
ステップ2:「最新の品質更新プログラムをアンインストール」または「最新の機能更新プログラムをアンインストール」を選択します。
ステップ3:画面の指示に従ってアンインストールを完了し、パソコンを再起動して症状が改善したか確認します。
対処法3:システムの復元を実行する
システムの復元ポイントを事前に作成していた場合は、エラーが発生する前の状態にシステムを戻すことで問題を解消できることがあります。
ステップ1:Windows RE を起動し、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「システムの復元」を選択します。
ステップ2:使用するアカウントを選択し、必要に応じてパスワードを入力します。
ステップ3:エラーが発生する前の復元ポイントを選択し、画面の指示に従って復元を実行します。
対処法4:CHKDSKコマンドを実行する
ハードディスクやファイルの破損が原因の場合は、chkdskコマンドでディスクのエラーを検出・修復できます。
ステップ1:Windows RE を起動し、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選択します。

ステップ2:「chkdsk /r c:」と入力し、Enterキーを押します。

ステップ3:ボリュームが使用中のため再起動が必要という旨のメッセージが表示された場合は、「Y」と入力してEnterキーを押します。
ステップ4:パソコンが自動的に再起動し、ハードディスクのエラーを検出・修復します。
対処法5:SFC/DISMでシステムファイルを修復する
システムファイルが破損している場合は、システムファイルチェッカー(SFC)で修復できます。SFCだけで直らない場合は、DISMコマンドでWindowsのシステムイメージ自体を修復してから、再度SFCを実行すると効果的です。
ステップ1:対処法4と同じ手順でコマンドプロンプトを開きます。
ステップ2:「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押します。検証が100%完了するまでウィンドウを閉じないでください。

ステップ3:SFCで解決しない場合は、続けて次のコマンドを実行します:DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
提示:WinREから起動した環境ではオンラインイメージにアクセスできず、DISMコマンドが失敗することがあります。その場合は、Windowsを通常起動できる状態にしてから実行するか、DISMの「/Source」オプションでインストールメディア上のイメージを指定して実行してください。
ステップ4:完了後、再度「sfc /scannow」を実行して修復されたか確認し、パソコンを再起動します。
なお、SFCの実行中にエラーが出て先に進めない場合は、「sfc /scannow」でエラーが出て修復できないときの対処法も参考にしてください。
対処法6:Bootrecでブート構成を修復する
bootrecは、ブート構成データ(BCD)や起動関連ファイルの問題を修復するためのコマンドです。スタートアップ修復やCHKDSKを実行しても改善しない場合は、Windows回復環境(WinRE)のコマンドプロンプトからbootrecを実行してみてください。
ステップ1:Windows RE を起動し、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選択します。
ステップ2:次のコマンドを順番に入力します。各コマンドの後にEnterキーを押してください。
- bootrec /fixmbr
- bootrec /fixboot
- bootrec /rebuildbcd

対処法7:SSD/HDDの状態を確認する
「Unmountable Boot Volume」が修復してもすぐに再発する場合や、SSD/HDD自体がBIOS/UEFIやWindows REで正常に認識されない場合は、ストレージ自体に物理的な問題が発生している可能性があります。
- BIOS/UEFIの起動画面(Boot Menu)でディスクが認識されているか確認する
- 別のパソコンにディスクを接続し、CrystalDiskInfoなどのツールで健康状態(S.M.A.R.T.情報)を確認する
- 異音(カチカチ音など)や極端な発熱がないか確認する
ディスクの故障が疑われる場合、これ以上の書き込みを伴う修復操作(chkdskの/rオプションなど)はデータ破損を悪化させる恐れがあります。重要なデータが残っている場合は、無理に修復を繰り返さず、後述のデータ保護を優先してください。
対処法8:Windowsを再インストールする
上記の方法で改善せず、システムの破損などが疑われる場合は、Windowsの再インストールを検討します。ただし、再インストールを行うとCドライブのデータは初期化されるため、実行前に必ずデータを保護してください(保護の方法は次章で解説します)。
ステップ1:Windowsインストールメディアからパソコンを起動します。
ステップ2:「今すぐインストール」をクリックし、画面の指示に従ってオペレーティングシステムを再インストールします。
Windowsを再インストールする前にデータを保護する
Windowsが起動できない状態で、大切な写真や仕事用のファイルなどが保存されている場合は、初期化や再インストールを急がないでください。Microsoftも、回復操作を行う前に重要なファイルをバックアップすることを推奨しており、リセットや再インストールを行うとデータが失われる可能性があります。
そこでおすすめしたいのが、Windows向けバックアップソフト「MiniTool ShadowMaker」です。パソコンが正常に起動できない状態でも、ブータブルメディア経由でファイル単位のデータ救出やディスクのバックアップに対応しており、再インストール前のデータ保護に役立ちます。
ステップ1:ブータブルメディアを作成する
別の正常なパソコンにMiniTool ShadowMakerをインストールし、「ツール」から「メディアビルダー」を選択して、USBメモリなどにWinPEベースの起動ディスクを作成します。
ステップ2:ブータブルメディアからパソコンを起動する
作成したブータブルメディアを、データを保護したいパソコンに接続し、そこから起動します。MiniTool ShadowMakerが自動的に起動します。

ステップ3:必要なファイルやディスクをバックアップする
「バックアップ」タブから対象のファイル・フォルダー・パーティション・ディスクを選択し、外付けHDDやUSBメモリなど別のストレージを保存先に指定して、バックアップを実行します。

豆知識:
- MiniTool ShadowMakerでは、「スケジュール設定」を使用して定期的にバックアップを取ることは可能です。
- MiniTool ShadowMakerは3つの異なるバックアップスキームを提供し、「バックアップスキーム」で変更できます。
- 高度なバックアップパラメータの設定を利用するには、「バックアップオプション」をクリックしてください。
データの保護が完了したら、対処法8の手順に沿ってWindowsの再インストールを行ってください。再インストール後は、バックアップしたファイルを新しい環境に戻すことで、作業をスムーズに再開できます。
Unmountable Boot Volumeに関するFAQ
まとめ
「Unmountable Boot Volume」が表示されてWindowsを起動できない場合は、まずWindows回復環境(WinRE)の「スタートアップ修復」を試してください。改善しない場合は、システムの復元、更新プログラムのアンインストール、CHKDSK、SFC/DISM、bootrecなどを状況に応じて実行してください。
また、MiniToolソフトの使用中に何かご不明な点やご意見がございましたら、お気軽に[email protected]までご連絡ください。
