デバイスマネージャーで「このデバイスを開始できません(コード10)」と表示される場合、ドライバーの不具合やハードウェア、接続環境などが原因として考えられます。まずPCを再起動し、ドライバーの更新・ロールバック・再インストール、Windows Updateなどを順番に試してください。
このデバイスを開始できません(コード 10)とは
「このデバイスを開始できません。(コード10)」は、Windowsのデバイスマネージャーで表示されるエラーの一つです。USBメモリやネットワークアダプターなど、あるデバイスを使おうとした際に、そのデバイスが正常に起動できないことを示しています。該当デバイスをデバイスマネージャーで開くと、状態欄に次のように表示されます。
「このデバイスを開始できません。(コード10)」

エラーコードの後に、次のような追加メッセージが表示される場合もあります。
- このデバイスを開始できません。(コード10){操作の失敗} 要求した操作が失敗しました。
- このデバイスを開始できません。(コード10)このデバイスは存在しません。
このデバイスを開始できません(コード 10)の主な原因
Microsoftの公式ドキュメントによると、コード10(CM_PROB_FAILED_START)は、デバイスのドライバースタック内にあるいずれかのドライバーが、デバイスの開始に必要なIRP_MN_START_DEVICEの処理に失敗した場合に表示されます。原因主に以下のようなケースが考えられます。
| 原因 | 説明 |
| ドライバーが古い・破損している | 古いまたは破損したドライバーなどが原因で、デバイスを正常に開始できないことがあります。 |
| ドライバーとOS・ハードウェアの互換性に問題がある | Windowsの更新やハードウェアの変更後に、ドライバーとの互換性に問題が生じ、デバイスを正常に開始できなくなることがあります。 |
| レジストリ設定に問題がある | デバイスによっては、UpperFiltersやLowerFiltersなどのレジストリ値が破損・不正になり、デバイスやドライバーが正常に動作しないことがあります。 |
| デバイスの接続不良・電力不足 | USBデバイスでは、USBポートやケーブルの接続不良、USBハブの電力不足などが原因で、デバイスを正常に開始できないことがあります。 |
| 一時的なシステムの不具合 | Windowsやドライバーの一時的な不具合によって、デバイスを正常に開始できない場合があります。 |
このデバイスを開始できません(コード 10)の対処法
上記の原因を踏まえて、以下の方法を上から順番に試してみてください。まずは再起動や接続状態の確認など、簡単な方法から始め、改善しない場合はドライバーの更新・再インストールなどを試します。
方法1:PCを再起動する
コード10につながる不具合の多くは一時的なものです。まずはPCを再起動し、デバイスマネージャーでエラーが解消されているか確認してください。直らない場合は、次の方法に進みましょう。
方法2:デバイスと接続を確認する
USBデバイスでコード10が発生した場合は、接続自体に問題がある可能性があります。以下の項目を順に確認してください。
- デバイスを一度取り外し、再度接続し直す
- 別のUSBポートに接続し直す
- USBケーブルを交換する
- USBハブを使用している場合は、ハブを取り外し、パソコンに直接接続する
- 可能であれば、別のパソコンに接続し、同じエラーが発生するか確認する
上記の操作を試しても問題が解決しない場合は、ドライバーに問題がある可能性がありますので、以下の方法を試してみてください。
方法3:デバイスドライバーをロールバックする
コード10が発生する前にドライバーを更新していた場合、新しいドライバーがデバイス(またはWindows)と互換性がないことが原因である可能性があります。この場合、ドライバーを更新前のバージョンにロールバックすることで解決できる可能性があります。
1. Win + X キーを押して、「デバイスマネージャー」を選択します。
2. コード10が発生しているデバイスを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
3. 「ドライバー」タブに切り替えます。
4. 「ドライバーを元に戻す」ボタンをクリックします。(このボタンがグレー表示で選択できない場合は、旧バージョンのドライバー情報が保存されていないため、この方法は使用できません。)

5. 画面の指示に従って操作を完了し、コンピュータを再起動して、エラーが解消されたか確認します。
方法4:デバイスドライバーを更新する
Microsoftの公式ドキュメントは、コード10の推奨解決策として案内されているのが「ドライバーの更新」です。ドライバーが古い、または破損していることが原因の場合、最新版に更新することで直る可能性があります。
1. Win キーと X キーを同時に押し、「デバイスマネージャー」を選択します。
2. コード10が発生しているデバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
3. 「ドライバー自動的に検索」を選択します。

4. Windows が自動的に最新のドライバーを検索し、見つかった場合はインストールを行います。
5. 完了したら、パソコンを再起動してエラーが解消されたか確認します。
方法5:デバイスドライバーをアンインストールして再インストールする
ドライバーの更新やロールバックでも解決しない場合は、ドライバー自体が破損している可能性があります。このような場合、一度ドライバーを完全に削除してから、Windowsに自動で再インストールさせましょう。
1. 「デバイスマネージャー」でコード 10が発生しているデバイスを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。

2. 表示される確認画面で、「アンインストール」をクリックします。
3. パソコンを再起動します。Windows が自動的にデバイスを検出し、ドライバーを再インストールします。
なお、USB デバイスでコード 10が発生している場合は、デバイスマネージャーの「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」内のUSBホストコントローラーやUSBルートハブもまとめてアンインストールすると効果的な場合があります。
方法6:Windows Updateを実行する
Windows Updateは新機能の提供だけでなく、ドライバーの互換性に関する修正プログラムも配信されています。ドライバーを個別に更新しても問題が解決しない場合は、Windows Update の「オプションの更新プログラム」にあるドライバーの更新プログラムを確認してみてください。
1. 「設定」を開き、「Windows Update」を選択します。
2. 「更新プログラムのチェック」をクリックし、通常の更新プログラムをインストールします。
3. 「詳細オプション」 > 「オプションの更新プログラム」に進みます。
4. 「ドライバーの更新」リストに利用可能な更新プログラムが表示されている場合は、該当するドライバーを選択し、「ダウンロードしてインストール」をクリックします。
5. 更新が完了したら、PCを再起動して、エラーが修正されたかどうかを確認します。
方法7:古いドライバーを手動でインストールする
最新バージョンのドライバーが、必ずしも現在のハードウェアや Windowsバージョンに適しているとは限りません。まれに、最新バージョンのドライバーがコード 10の原因となる場合もあります。その場合は、あえて一つ前のバージョンのドライバーをインストールしてみてください。
通常、デバイスメーカーの公式サイトでは、旧バージョンのドライバーもダウンロードできます。デバイスの型番を確認し、公式サイトから適切なドライバーをダウンロードしてインストールした後、デバイスが正常に動作するかどうかを確認してください。
方法8:USBの電源・接続環境を確認する
USBデバイスでは、電力不足やUSBポート・ハブなどの接続環境が原因になっている可能性もあります。特に、バスパワー式(PCからの給電のみで動作するタイプ)のUSBハブに複数のデバイスを接続していると、電力不足になりやすいです。この場合、ACアダプタなどの外部電源で駆動するセルフパワー式のUSBハブに交換すると解決することがあります。
方法9:レジストリを確認する
この方法は、主にDVD/CD-ROMドライブでコード10(またはコード19、31、32、37、39、41など)が発生するといった特定の状況に適用されます。デバイスのレジストリにある「UpperFilters」「LowerFilters」の値が無効になっている、または破損していることが原因の場合があります。
1. Win+Rキーを押し、「regedit」と入力してEnterキーを押します。ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」を選択します。
2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Classに展開します。
3. コード10が発生しているデバイスに対応するクラスGUIDを選択します。たとえば、DVD/CD-ROMドライブの場合は「{4D36E965-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}」です。
4. 右側の一覧に「UpperFilters」または「LowerFilters」がある場合は、対象の値を右クリックして「削除」を選択します。該当する値がない場合は、そのまま次の手順に進みます。
5. レジストリ エディターを閉じ、パソコンを再起動して、コード10が解消されたか確認します。
方法10:デバイスの交換・Windowsの再インストール・メーカーへの相談
上記の方法をすべて試しても問題が解決しない場合は、デバイス自体の故障、またはWindowsとの互換性の問題が考えられます。以下のいずれかの措置を講じてください。
- 同種の別のデバイスに交換する
- Windowsをクリーンインストールする(実行前に必ずデータをバックアップしてください)
- Microsoftまたはデバイスの製造元に問い合わせる
デバイスを交換する前にデータを保護する
USBメモリやSDカード、外付けHDDなどのストレージデバイスでコード10が発生している場合は、交換や初期化を行う前に、デバイス内のデータを救出しておくことを強くお勧めします。
そこで役立つのが、データ復元ソフト「MiniTool Partition Wizard」です。ハードドライブ、SDカード、USBメモリなど様々なデバイスから、削除・消失したファイルを復元できます。次のボタンから無料ダウンロードして、実際にデータを救出できるか試してみましょう。
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具体的な操作手順は次の通りです(コード10が発生しているUSBメモリを例に説明します)。
1. MiniTool Partition Wizardを起動し、「データ復元」機能を選択します。
2. 「デバイス」タブから対象のUSBメモリを選択し、「スキャン」をクリックします。(「スキャン設定」から復元したいファイルの種類を指定することもできますが、指定しなくても問題ありません。)

3. スキャンが完了するまで待ちます。結果はデフォルトでパスごとに分類されるので、各フォルダを展開して必要なファイルを探すか、「検索」機能を使って直接検索してください。
4. 復元したいファイルにチェックを入れ、「保存」をクリックして保存先を指定します。
これで、コード10エラーの影響を受けたデバイスからも、大切なデータを安全に取り出すことができます。
まとめ
「このデバイスを開始できません。(コード10)」エラーは、ドライバーの不具合や接続不良など、様々な原因で発生します。まずは再起動や接続の確認といった簡単な方法から始め、直らない場合はドライバーの更新・ロールバック・再インストール、Windows Updateの実行と、順番に対処法を試してみてください。ストレージデバイスでエラーが発生している場合は、交換前にMiniTool Partition Wizardでデータを保護しておくと安心です。
MiniTool Partition Wizardについてご質問がありましたら、お気軽に[email protected]までお問い合わせください。
