ほとんどのコンピューターには、ホスト(内部)に取り付けられた内蔵ハードドライブがあります。一方、外付けハードドライブは通常、USBケーブルなどを介してコンピューターに接続することもできます。一般的に、「ディスクの管理」では、内蔵ハードドライブが「ベーシック」として表示され、外付けハードドライブが「リムーバブル」として表示されます。
しかし、場合によっては、Windows 10やWindows 11で、内蔵SATAハードドライブがリムーバブルとして表示されることもあります。これは、superuser.com フォーラムの実際の例です。
Windows 10で、内蔵ハードドライブが「リムーバブル」として表示されます。使用しているOSはWindows 10 Proで、内蔵SSDとHDDが2台あります。何らかの理由でこの2つのドライブはリムーバブルとして認識されます。これはパソコンパフォーマンスに影響しますか?なぜのような現象が起きるのでしょうか?これはBIOSで定義されるのでしょうか、それともWindows側による設定しましょうか?これを修正する方法がありますか?https://superuser.com/questions/1010792/internal-hard-drives-showing-as-removable-in-windows-10
ハードドライブを取り外し可能と認識されるのはなぜですか?問題を解決するにはどうすればいいでしょうか?読み続きましょう。
内蔵ハードドライブがリムーバブルと表示される原因
内蔵HDD/SSDがディスクの管理でリムーバブルと表示される場合は、そのデバイスがコンピューターから取り外し可能になることを示します。これにより、システムのクラッシュ、パフォーマンスの低下、起動不能など、他の問題を引き起こすが可能性があります。
調査によると、ストレージデバイスが「リムーバブル」と表示されるかどうかは、システムのBIOSとマザーボード上のさまざまなSATAポートのラベルの付け方によって決まります。内蔵ハードドライブがリムーバブルメディアとして表示される場合、不適切な構成、AHCIコントローラードライバーの競合、古いチップセットドライバーなどが原因となる可能性があります。
事前準備
「内蔵ハードディスクがリムーバブルとして認識される」という問題はデータの紛失を引き起こす可能性があります。そのため、重要なデータをできるだけ早くバックアップした方がいいです。ここでは、システムパーティションやハードドライブ全体を素早くバックアップできるMiniTool Partition Wizardを強くおすすめします。「OSをSSD/HDDに移行」機能を使えば、Windows OSに関するデータを素早く他のドライブに転送してバックアップできます。

内蔵ハードドライブがリムーバブルと表示される問題を修正する
このセクションで、Windows 10/11で「内蔵ハードドライブがリムーバブルとして認識される」という問題を修正する方法を5つまとめます。
#1.SATAポートを「リムーバブルとして表示しない」ように設定する
ユーザーレポートによると、SATAポートを取り外し可能として表示しないように設定するのが効果的な方法であるそうです。下の手順に従って試してみましょう。
ステップ1:「Win+X」キーを押してコンテキストメニューを開き、「デバイスマネージャー」を選択します。
ステップ2:「ディスクドライブ」カテゴリを展開し、「リムーバブル」と表示されている内蔵ハードドライブを見つけて右クリックし、「プロパティ」を選択します。
ステップ3:「プロパティ」ウィンドウの「全般」タブで、「場所」の横にあるバス番号をメモします。私の場合は5です。

ステップ4:検索ボックスに「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。「はい」をクリックして確定します。
ステップ5:管理者権限のウィンドウで、次のコマンドを入力し、「Enter」キーを押します。Xは先メモしたバス番号に置き換える必要があります。
reg.exe add “HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\storahci\Parameters\Device” /f /v TreatAsInternalPort /t REG_MULTI_SZ /d X

ステップ6:完了したら、コンピューターを再起動し、内蔵ハードドライブがまだ取り外し可能として表示されているかどうかを確認します。
#2.レジストリエディターを使ってSATAポートを内部としてマークする
SATAポートの設定が適切ではないことも、内蔵ハードドライブがリムーバブルとして表示される問題の原因になる可能性があります。下のガイドに従って、レジストリエディターでSATAポートを内蔵として設定してみてください。
ステップ1:「Win+R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開き、「regedit」と入力して「Enter」キーを押します。
ステップ2:開いたレジストリエディターウィンドウで、次のパスを貼り付けます。HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\storahci\Parameters\Device
ステップ3:左側のパネルで「Device」フォルダを選択した状態で、右側のパネルの空白部分を右クリックし、「新規」>「複数行文字列値」をクリックして、「TreatAsInternalPort」という名を付けます。

ステップ4:作成した「TreatAsInternalPort」文字列を開き、リムーバブルとしてマークしたい内蔵SATAドライブのポート番号を入力します。ドライブのポート番号を見つける方法は一番目の修正策をご参照ください。例えば、ドライブのプロパティから問題のあるドライブのポート番号は5となることがわかりました。従って、「TreatAsInternalPort」の値のデータを5に設定します。

#3.ホットプラグ機能を無効にする
内蔵ハードドライブがリムーバブルとして認識される問題は、ホットプラグオプションに関連しているという報告もあります。BIOSに入り、内蔵ハードドライブのSATAポートがホットプラグオプションに接続されるかどうかを確認してください。そうであれば、マザーボードがホットプラグ対応ハードドライブをサポートしていることを意味します。そして、ホットプラグを無効にしてみてください。
#4.SATAデバイス関連の最新ドライバーをインストールする
SATA AHCIコントローラードライバーが古くなった場合、または使っているハードドライブと互換性がない場合は、内蔵ハードドライブがリムーバブルメディアとして認識される可能性があります。そのため、マザーボードの公式サイトから最新バージョンのハードドライブコントローラードライバーをコンピューターにインストールしてみてください。
#5.最新のチップセットドライバーにアップデートする
SATA コントローラー ドライバーに加えて、Intel Rapid、Intel Matrix Storage Manager、RST など、マザーボードに応じてチップセットドライバーを更新する必要があります。
#6.デバイスの書き込みキャッシュを有効にする
一部のユーザーから、「内蔵SSDがリムーバブルとして表示される」問題は、ドライブの書き込みキャッシュを有効にすることで解決できるという報告があります。この方法もお試しください。
ステップ1:一番目の方法のステップ1~2を繰り返して、「デバイスマネージャー」を開き、ディスクドライブのカテゴリを展開します。
ステップ2:内蔵SSD/HDDを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
ステップ3:「ポリシー」タブに移動し、「デバイスの書き込みキャッシュが有効にする」というオプションのボックスにチェックを入れていることを確認します。

さいごに
本記事では、Windows 10/11で内蔵HDD/SSDがリムーバブルとして認識される問題に対処する方法をいくつ紹介します。この問題に直面する際に、これらの方法をご参照ください。お役に立てれば嬉しいです。
