Fltmgr.sysはWindowsのファイルシステム フィルター マネージャーに関連するシステムドライバーです。ドライバーの不具合、システムファイルやファイルシステムの破損などが原因で、Fltmgr.sysブルースクリーンが発生することがあります。本記事では、Windows Update、ドライバー更新、SFC、CHKDSK、システムの復元などの対処法を紹介します。

Fltmgr.sysとは?

Fltmgr.sysは、Windowsに標準搭載されているファイルシステム フィルター マネージャー(Filter Manager)に関連するカーネルモードドライバーです。

Microsoftによると、Filter Managerはファイルシステム フィルタードライバーに必要な機能を提供し、MinifilterドライバーがファイルシステムのI/O操作を監視・処理できるようにします。FltMgr.sys自体はWindowsのシステムコンポーネントであり、通常のWindows環境では削除するものではありません。

Fltmgr.sysの基本情報

項目内容
ファイル名Fltmgr.sys
役割ファイルシステム フィルター マネージャー
種類Windowsのカーネルモードドライバー
主な役割ファイルシステム フィルタードライバーを管理
主な場所C:\Windows\System32\drivers\Fltmgr.sys
削除基本的に削除しない

Fltmgr.sysブルースクリーンとは?

Fltmgr.sysブルースクリーンとは、Windowsが深刻なシステムエラーを検出し、データやシステムへの被害を防ぐために強制的に停止・再起動する現象です。

ブルースクリーンには、たとえば次のような情報が表示されることがあります。

  • What failed: Fltmgr.sys
  • FLTMGR_FILE_SYSTEM
  • SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED
  • PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA
  • その他のSTOPコード

これらはエラーの種類を示す情報であり、原因はドライバー・ストレージ・メモリ・ソフトウェアなど複数に分かれます。

特に「What failed」に表示されるFltmgr.sysは“関係している可能性のあるモジュール”を示すだけで、根本原因とは限りません。

Fltmgr.sysブルースクリーンの主な原因

Fltmgr.sys BSODは、Fltmgr.sys自体の破損だけが原因とは限りません。ドライバー、Windowsのシステムファイル、ストレージ、メモリ、最近インストールしたソフトウェアなど、さまざまな要因が関係している可能性があります。

  • ドライバーの問題:古いドライバー、互換性のないドライバー、または正常に動作していないドライバーが、ファイルシステム関連の処理でエラーを引き起こすことがあります。特に、最近ドライバーを更新した後にブルースクリーンが発生した場合は確認が必要です。
  • Windowsシステムファイルの破損:Windowsの重要なシステムファイルが破損・欠損すると、システムの正常な動作に支障が生じ、Fltmgr.sysを伴うブルースクリーンにつながる場合があります。
  • ファイルシステムのエラーファイルシステムに論理的なエラーが発生すると、Windowsがファイルやストレージへアクセスする際に問題が発生することがあります。
  • SSD/HDDの問題:ストレージの不良セクター、接続不良、劣化などによって、Windowsが必要なデータを正常に読み書きできなくなる場合があります。
  • メモリ(RAM)の問題:RAMの故障やエラーによって、Windowsがデータを正常に処理できず、予期しないシステムエラーやブルースクリーンが発生することがあります。
  • 最近インストールしたソフトウェア:セキュリティソフト、バックアップソフト、ディスク管理ソフトなど、ファイルシステムにアクセスするソフトウェアやそのドライバーが問題を引き起こす場合があります。
  • ハードウェアの変更:新しいSSD、メモリ、USB機器などを追加した後に、ドライバーやハードウェアとの互換性の問題が発生し、BSODにつながることがあります。
  • Windows Update後の問題:Windows Updateによるシステム変更後に、既存のドライバーやソフトウェアとの互換性問題が発生する場合があります。
  • ディスク空き容量の不足:システムドライブの空き容量が極端に少ないと、Windowsやアプリケーションが正常に動作できなくなる可能性があります。

特に、ブルースクリーンが発生する直前にドライバー、ソフトウェア、Windows Update、ハードウェアなどを変更した場合は、その変更が原因ではないかを優先的に確認しましょう。

Fltmgr.sysブルースクリーンを修復する方法

ここからは、Windows 11/10で試せる対処法を紹介します。原因が分からない場合は、上から順番に確認することをおすすめします。

方法1:最近追加したハードウェアを確認する

Fltmgr.sys BSODが、新しいハードウェアを追加した直後に発生するようになった場合は、まずそのハードウェアを確認してください。

たとえば、次のような機器が対象になります。

  • 新しく取り付けたSSD/HDD
  • 増設したメモリ
  • USB機器
  • 外付けストレージ
  • 新しいネットワーク機器
  • その他の周辺機器

PCの電源を切り、最近追加したハードウェアを一度取り外してからWindowsを起動してみてください。

Microsoftも、ブルースクリーンが新しいハードウェアの追加後に発生した場合、まずそのハードウェアを取り外して再起動することを基本的な対処法として案内しています。

方法2:セーフモードで起動する

Windowsが通常モードで起動できない場合は、セーフモードを利用します。

セーフモードでは、Windowsを最小限のドライバーやサービスで起動できるため、通常起動時に読み込まれるドライバーやソフトウェアが原因かどうかを切り分けるのに役立ちます。

ステップ1:Windowsが正常に起動できない場合、何度か起動に失敗するとWindows回復環境(WinRE)が表示されることがあります。

ステップ2:回復環境が表示されたら、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」の順に進みます。

ステップ3:再起動後、表示されたメニューからセーフモードを選択します。

スタートアップ設定画面

セーフモードで起動できた場合は、最近更新・インストールしたドライバーやソフトウェアを確認してください。

方法3:Windows Updateを確認する

Windowsの更新プログラムには、システムの不具合や互換性問題を修正する更新が含まれることがあります。そのため、Windowsを最新版にアップデートしてみてください。

Windows 11の場合:

スタート」→「設定」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」を順番にクリックします。

Windows 10の場合:

スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」に進みます。

利用可能な更新プログラムが表示されたら、インストールしてPCを再起動します。

方法4:ドライバーを更新・ロールバックする

古いドライバーや互換性に問題のあるドライバーが、Fltmgr.sysを伴うブルースクリーンの原因になる場合があります。

まずWindows Updateでドライバーの更新を確認し、それでも問題が解決しない場合は、PCメーカーやハードウェアメーカーの公式サイトで対応するドライバーを確認してください。

デバイスマネージャーから確認する方法

1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を開きます。

2. 「」マークが付いているデバイスがないか確認します。

3. 対象のデバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。

デバイスマネージャーでディスプレイアダプターの「ドライバーの更新」をクリックする様子

一方、問題がドライバーの更新後に発生した場合は、可能であれば以前のドライバーへ戻すことも検討してください。

特に、最近更新したストレージ、チップセット、グラフィック、ネットワーク関連のドライバーがある場合は、変更時期とブルースクリーンの発生時期を比較すると原因を特定しやすくなります。

対象のドライバーを右クリックし、「プロパティ」→「ドライバー」→「ドライバーを元に戻す」をクリックします。

方法5:DISMとSFCを実行する

Windowsのシステムファイルが破損している場合は、DISMとSFCを利用して修復を試みることができます。

まず、管理者権限で「ターミナル」または「コマンドプロンプト」を起動します。

ステップ1:コマンド「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」を入力してEnterキーを押します。

処理が完了するまで待ちます。

ステップ2:コマンド「sfc /scannow」を実行します。

SFCの処理が完了したら、PCを再起動してください。

方法6:HDD・SSDの状態を確認する

fltmgr.sys BSODののもう一つの原因として、ファイルシステムの破損が考えられます。このような状況では、CHKDSKまたはMiniTool Partition Wizardを実行して、ファイルシステムをチェックしてみましょう。

方法1:CHKDSKの実行

chkdskコマンドを実行すると、ハードディスクに不良セクタがあるかどうかをスキャンしてチェックします。ある場合は、自動的に修復されます。

以下にchkdskコマンドの具体的な実行手順を示します。

ステップ1:コマンドプロンプトを起動します。chkdsk c: /f /rと入力します。Enterキーを押してこのコマンドを実行します。

ステップ2:進捗状況が終了するのを待ちます。コンピュータを再起動して、BSODが解決されたかどうかを確認します。

方法2:MiniTool Partition Wizardの実行

MiniTool Partition Wizardを試して、ハードドライブ上のファイルの整合性の誤りをチェックして修復することもできます。

ここでは、MiniTool Partition Wizardで破損したファイルシステムを修復する方法をご紹介します。

ステップ1: MiniTool Partition Wizardを起動してメインインターフェイスに入ります。すると、チェックしたいパーティションを強調表示し、左のパネルから「ファイルシステムチェック」を選択します。

注: コンピューターの起動に失敗した場合、MiniTool Partition Wizardのブータブルバージョンを使ってファイルシステムをチェックすることもできます。
MiniTool Partition Wizardパーティション管理画面で「ファイルシステムチェック」を選択する様子

ステップ 2: 次に、「チェックして検出したエラーを修復する」を選択し、「開始」ボタンをクリックします。

MiniTool Partition Wizardのファイルシステムチェックで「チェックして検出したエラーを修正する」を選択する画面

プロセスが終了したら、BSODの問題が解決したかどうかを確認します。解決していない場合は、以下の対処法をお試しください。

方法7:Windowsレジストリのジャンクファイルを削除する

fltmgr.sys BSODの発生は、レジストリに何らかのエラーがあることを示している可能性があります。レジストリの主な役割は、アプリケーションやドライバーを正常に動作させるために必要な重要データを保存することです。

そのため、レジストリ内のジャンクファイルを削除することが有効です。レジストリの手動での清掃方法がわからない場合は、信頼できるソフトウェアを公式サイトからダウンロードして、清掃を行うことができます。

方法8:システムの復元を実行する

Fltmgr.sys BSODが、Windows Update、ドライバー、アプリなどの変更後に発生するようになった場合は、「システムの復元」を試す方法があります。

システムの復元では、利用可能な復元ポイントを使ってWindowsのシステム状態を以前の状態に戻します。

ただし、復元ポイントが作成されていない場合は、この方法を利用できません。

また、重要なデータがある場合は、復元やその他の大きなシステム変更を行う前に、可能な限りデータをバックアップしてください。

Fltmgr.sys BSODが発生したらデータを先に保護する

Windowsが起動しなくなった場合、修復作業そのものよりも、PC内に保存されている重要なデータを先に保護したほうがよい場合があります。

特に、次のようなデータが保存されている場合は注意してください。

  • 仕事の文書
  • 写真や動画
  • 学校関連のファイル
  • 会計・業務データ
  • 保存していない重要なプロジェクト

Windowsが正常に起動できない場合でも、ブータブルメディアを利用してストレージ上のデータにアクセスできるケースがあります。

MiniTool Partition Wizardでは、対応するエディションでブータブルメディアを作成し、Windowsが正常に起動できないPCからデータをスキャン・保存する方法を利用できます。

重要なデータがある場合は、修復操作を繰り返す前に、別のストレージへデータを保存することを検討してください。

準備作業:

  • 正常に起動し、ネットワークに接続できるWindows 10パソコンを用意する
  • データが入っていないUSBメモリ

ステップ1:USBメモリを正常に起動できるコンピューターに接続します。

ステップ2:MiniTool Partition Wizardを起動してメインインターフェースに入ります。

提示:
ここはMiniTool Partition Wizardプロ・プラチナ版またはより上位のバージョンを使用する必要があります。各バージョン間の違いについてはこちらのMiniTool Partition Wizard バージョン別機能一覧を参考にしてください。

MiniTool Partition Wizard Pro Demoクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ

ステップ3:右上の「ブータブルメディア」をクリックして、起動可能なUSBを作成します。

ステップ4:作成された ブータブルUSBを故障が発生したパソコンに接続します。

ステップ5:ブータブルUSBからコンピュータを起動します。

ステップ6: MiniTool Partition Wizardのブータブル版が起動したら、ツールバーの「データ復元」機能をクリックします。

MiniTool Partition Wizardで「データ復元」ボタンをクリックする画面

ステップ7:ディスクマップで失われたデータを保存する元のパーティションを選択して、「スキャン」ボタンをクリックします。

ステップ8:データの検出を開始します。ターゲット パーティションス内の既存および失われたデータがすべてスキャン結果に一覧表示されます。すると、復元したいファイルにチェックを入れて、「保存」ボタンをクリックします。

注:
 回復したファイルの保存先が元の場所を選択しないようにしてください。さもないと、このドライブ上にある未回復のデータが上書きされる可能性があり、データを回復できなくなるかもしれません。
MiniTool Partition Wizardで復元したファイルの保存先ディレクトリを選択する画面

Fltmgr.sysに関するよくある質問(FAQ)

Fltmgr.sysとは何ですか?
Fltmgr.sysは、Windowsのファイルシステム フィルター マネージャー(Filter Manager)に関連するカーネルモードドライバーです。ファイルシステム フィルタードライバーやMinifilterドライバーがファイルシステムのI/O処理を行うための機能を提供します。
Fltmgr.sysブルースクリーンの原因は何ですか?
原因は1つではありません。ドライバー、Windowsのシステムファイル、ファイルシステム、SSD/HDD、メモリ、最近インストールしたソフトウェア、ハードウェアなどが関係している可能性があります。また、ブルースクリーンにFltmgr.sysと表示されても、Fltmgr.sys自体が根本原因とは限りません。
Fltmgr.sysは削除できますか?
基本的に削除しないでください。
Fltmgr.sysはWindowsに標準搭載されているシステムドライバーです。削除・変更するのではなく、BSODが発生している原因をドライバー、システムファイル、ストレージ、メモリなどから切り分けることが重要です。
Fltmgr.sys BSODでWindowsが起動しない場合はどうすればよいですか?
まずWindows回復環境(WinRE)からセーフモードを試し、最近インストールしたドライバーやソフトウェアを確認してください。
改善しない場合は、システムの復元やスタートアップ修復などの回復オプションを検討します。
重要なデータがPC内に残っている場合は、修復操作を続ける前にデータを保護することをおすすめします。

まとめ

この記事では、Fltmgr.sysブルースクリーンエラーが発生する場合の対処法を紹介しました。まず最近追加したハードウェアやソフトウェアを確認し、Windows Updateやドライバーをチェックしてください。その後、DISM、SFC、CHKDSK、Windowsメモリ診断などを使って、システムファイル、ファイルシステム、ストレージ、メモリの問題を順番に切り分けます。

なお、MiniTool Partition Wizardの使用中に何かご不明な点やご意見がございましたら、お気軽に[email protected]までご連絡ください。

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