重要なODSファイルを誤って削除したり、紛失してしまった?ご安心ください。MiniTool Partition Wizardの記事では、削除・紛失したODSファイルを復元するための完全なガイドをご紹介します。

ODSファイルとは

ODS(OpenDocument Spreadsheet)ファイルは、Open Document Format(ODF)の一種で、表計算データ用に設計されます。このタイプのファイルは主に、LibreOffice CalcやApache OpenOffice Calcなどのオープンソース オフィス ソフトによって作成および使用されます。オープンXML標準を使用してデータを保存し、プラットフォーム間の互換性と長期的なアクセス性を確保します。

ODSファイルの主な機能は、データを行と列の形式で整理・構造化して保存することです。また、数式、グラフ、図形、さまざまな書式設定にも対応しており、高機能な表計算フォーマットとして利用されています。

ODSファイルのファイル拡張子は .odsで、Windows、macOS、Linuxで利用可能です。Microsoft ExcelでもODSファイルを開くことができますが、複雑な形式やマクロを扱う場合には互換性の問題が発生する可能性があります。そのため、最適な編集および表示効果を得るには、LibreOfficeやOpenOfficeなど、ODFをネイティブにサポートするソフトを使用することをお勧めします。

ODSファイルはデータ分析、財務管理、日常の事務作業で広く使用されているため、ユーザーは大量の重要な情報を保存する場合があります。しかし、状況によってはファイルの紛失につながり、作業効率に影響を与えることもあります。

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ODSファイルが失われる一般的な原因

ODSファイルの基本情報や開き方がわかったところで、次に気になるのは「ODSファイルはなぜ紛失してしまうのか?」という点ではないでしょうか。最も一般的なシナリオは次のとおりです。

  • 誤削除:これは、データ損失の最も一般的な原因です。ユーザーが誤ってODSファイルを削除したり、ファイルの内容を確認せずにごみ箱を空にしたりする可能性があります。その結果、ファイルが完全に消えてしまうことがあります。
  • システム障害:PCがブルースクリーンや突然の電源障害などの予期せぬ状況に遭遇した場合、編集中のODSファイルが正しく保存されず、失われたり破損したりすることがあります。
  • ソフトウェア障害:LibreOfficeやApache OpenOfficeなどのソフトが、ODSファイルの編集中に予期せずクラッシュしたり、強制終了した場合にも、ファイルが失われることがあります。
  • ハードウェア障害:ODSファイルを保存するデバイスに問題があります。たとえば、ハードディスクの障害、不良セクタ、またはファイル システム エラーにより、そこに保存されているODSファイルにアクセスできなくなったり、完全に失われたりする可能性があります。
  • マルウェアまたはウイルス攻撃:ウイルスやランサムウェア、その他の悪意あるプログラムは、ODSファイルを暗号化したり非表示にして「紛失した」ように見せかけるだけでなく、場合によってはファイルを直接削除してしまい、データに深刻な被害をもたらすこともあります。

失われたODSファイルを復元する可能性

失われたODSファイルを復元することは可能ですか?答えはイエスです!誤削除、システムクラッシュ、またはストレージ デバイスの障害であろうと、適切な対策を適時に講じれば、ODSファイルを復元できる可能性が高くなります。

Windowsユーザーは、ごみ箱、ファイル履歴、またはMiniTool Partition Wizardなどの専門的なデータ復元ソフトを使ってファイルを復元することができます。一方、Mac ユーザーは、ゴミ箱を確認するか、Time Machine バックアップ経由で復元することができます。

注:
ファイルの上書きを防ぎ、復元成功率を高めるために、関連するストレージ デバイスの使用を直ちに停止してください。
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Windowsで削除されたODSファイルを復元する方法

まず、重要な概念を理解する必要があります。WindowsでODSファイルを削除するとき、システムは実際にファイルを物理的にすぐに消去するのではなく、ファイルとその保存場所の間のインデックス関係を解放し、元のファイルが占めていた領域を「再割り当て可能」としてマークするだけです。つまり、その領域が新しいデータによって上書きされない限り、元のファイルの内容はディスク上にそのまま残り、データ復元のための重要な機会を提供します。

上記の原則に基づいて、いくつかの効果的な復元ソリューションをご紹介します。

方法1:ごみ箱から復元する

Windowsでは、通常ファイルを削除してもすぐにパソコンから完全に消えるわけではなく、一時的に「ごみ箱」に移動されます。ごみ箱を空にするか、手動でファイルを完全に削除しない限り、ファイルはまだハードディスク内に残っています。したがって、ODSファイルを誤って削除してしまった場合、まず最初に試すべきで、かつ最も簡単で効果的な方法は、ごみ箱からの復元です。

詳細手順は以下のとおりです。

ステップ1:デスクトップのごみ箱アイコンをダブルクリックして開きます。

ステップ2:ごみ箱フォルダ内に削除したODSファイルを見つけて強調表示します。

ステップ3:「選択した項目を元に戻す」オプションを選択します。

ステップ4:これにより、削除したODSファイルは元の場所に戻ります。

ごみ箱から削除したODSファイルを強調表示して「選択した項目を元に戻す」を選択

方法2:ファイル履歴を使用する

Windows 8.1以降のバージョンに組み込まれたバックアップ ソリューションであるファイル履歴は、重要なデータを継続的に保護するように設計されています。この機能は、設定された時間に従ってドキュメント、画像、動画などのファイルを自動的にバックアップし、指定されたドライブにバージョン履歴を保存します。異なる時点でのファイル スナップショットを保持することで、ファイルが削除または変更された場合でも、簡単に過去のバージョンを遡ることができます。

しかし、注意すべき点があります。ファイル履歴はWindowsのデフォルトでは有効になっている機能ではありません。事前に有効化設定を完了し、最初のバックアップを正常に実行した後にのみ、この機能を使って削除または変更されたODSファイルを復元できます。

ステップ1:Windows検索窓を開き、「コントロールパネル」と入力して開きます。

ステップ2:表示方法を「大きいアイコン」に設定し、「ファイル履歴」を選択します。

ステップ3:新しいポップアップウィンドウで、左側のパネルから「個人用ファイルの復元」リンクを選択します。

「コントロールパネル」で「個人用ファイルの復元」を選択

ステップ4:ODSファイルが保存されているフォルダに移動し、回復するODSファイルを選択して、「復元」アイコンをクリックします。これにより、削除されたODSファイルが元の場所に復元されます。

方法3:MiniTool Partition Wizardを使う

上記の2つの方法で失われたODSファイルを復元できない場合は、ファイルがシステムによって完全に削除された可能性があります。この場合、専門的なサードパーティ製のデータ復元ソフトが最終的な解決策になります。

ここでは、多機能ツールであるMiniTool Partition Wizardの使用をお勧めします。その「データ復元」機能は、ODSファイルを含むさまざまなファイル形式(写真、動画、音声など)の復元をサポートし、SDカード、機械式/ソリッド ステート ドライブ(HDD/SSD)、USBフラッシュ ドライブなどのさまざまなストレージ メディアに対応しています。

高度なスキャン アルゴリズムを使用しており、誤削除、ハードウェア障害、ファイル システムの破損、フォーマットなど、さまざまなデータ損失シナリオに効果的に対処できます。

また、強力なデータ復元に加えて、プロフェッショナルなディスク パーティション管理機能も提供します。パーティションの作成/削除/サイズ変更などの基本機能はもちろん、ファイルシステム形式の変換(NTFS/FAT)、ハードドライブのクローン作成とバックアップ、MBR/GPTディスク形式の変換、パーティションテーブルの修復などの高度な機能も備えています。

では、MiniTool Partition Wizardを使用してODSファイルを回復するにはどうすればよいでしょうか?まず、本ソフトをコンピューターにダウンロードしてインストールしましょう。ただし、データの上書きを避けるため、ODSファイルを失ったドライブと同じドライブにはインストールしないように注意してください。インストールが完了したら、次の手順に従って操作してください。

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ステップ1:本ソフトを起動してメインインターフェースに入ります。

ステップ2:「データ復元」をクリックします。

MiniTool Partition Wizardで「データ復元」をクリック

ステップ3:次の画面で、失われたODSファイルが元に保存されていた場所を選択して「スキャン」をクリックします。ここでは、既存のパーティション、未割り当て領域、またはディスク全体を選択可能です。

失われたODSファイルが元に保存されていた場所を選択して「スキャン」をクリック

ステップ4:すると、システムは選択された場所をスキャンし、既存のファイルと失われたファイルをすべて検出して表示します。スキャン中に復元したいODSファイルが見つかった場合は、円形プログレスバーの右にある「一時停止」または「停止」アイコンをクリックしてスキャンを中止してから、ファイルを保存したり、プレビューしたりできます。

完全なスキャン結果を得るには、スキャンが終了するまでしばらく待つことをお勧めします。

ステップ5:スキャンが完了すると、復元したいファイルを素早く見つけるために、以下の機能を活用できます。

  • パス:このタブをクリックすると、検出されたすべてのファイルがディレクトリ構造の順序で表示されます。
  • タイプ:このタブをクリックすると、検出されたファイルはタイプ別に分類されます。
  • 検索:ファイル名で特定のファイルを検索できます。
  • フィルター:ファイル タイプ、変更日、ファイル サイズ、ファイル カテゴリでファイルをフィルターできます。
  • プレビュー:プレビュー パッケージをインストールすると、最大 70 種類のファイルをプレビューできます。
スキャン結果から失われたODSファイルを見つけて

ステップ6:復元したいODSファイルをすべて見つけて選択し、画面右下の「保存」ボタンをクリックしてください。データの上書きを防ぐために、ファイルは元の保存場所とは別の場所に保存することをおすすめします。

「保存」ボタンをクリック

Macで削除されたODSファイルを復元する方法

Macを使っていて、うっかり重要なファイルを削除したり、紛失してしまった経験はありませんか?では、MacでODSファイルが消えてしまった場合、どうすれば回復できるのでしょうか?以下に2つの方法をご案内します。

方法1:Macのゴミ箱から復元する

Macシステムの「ゴミ箱」機能はWindowsのごみ箱に似ており、主に削除したファイルを一時的に保存するために使用されます。つまり、ODSファイルを誤って削除した場合、そのファイルはゴミ箱に保存され、「取り消し」を待つ状態になる可能性があります。 したがって、Mac上でODSファイルを削除した場合は、先ずゴミ箱から復元してみましょう。

  1. MacのDockにあるゴミ箱アイコンをクリックします。
  2. ゴミ箱ウィンドウで、復元したいODSファイルを選択します。
  3. ファイルを見つけたら、それを復元したい宛先フォルダにドラッグ&ドロップするだけです。あるいは、ファイルを右クリックして「戻す」オプションを選択すると、ファイルは自動的に元の場所に復元されます。

方法2:Time Machineを使用する

Time Machineは、macOSに組み込まれた強力で便利な自動バックアップ ツールです。システム ファイル、アプリケーション、アカウント、設定、すべての個人ファイルを含むMacデータ全体を定期的にバックアップできるため、データ損失が発生した場合でも強力な回復機能を提供できます。以前にTime Machineを設定して有効にしている場合は、失われたODSファイルの復元は非常に簡単になります。

  1. ODSファイルが失われたフォルダを開きます。
  2. DockからLaunchpadアイコンを選択します。
  3. Time Machineを探し、「Time Machineに入る」を選択します。
  4. 上下の矢印キーを使って、復元したいODSファイルを探します。
  5. 復元」をクリックすると、選択したODSファイルが元の場所に戻ります。

ODSファイルの紛失を防ぐための予防措置

データの復元は可能ですが、最も効果的なのは予防です。以下に、重要な予防策をいくつかご紹介します。

1. 定期的にデータをバックアップしましょう。ここでは、データバックアップツールであるMiniTool ShadowMakerをお勧めします。

2. 適切な操作習慣を身につけましょう。USBフラッシュドライブやモバイルハードドライブ上のドキュメントを直接編集しないでください。

3. ウイルス対策ソフトウェアを定期的に使用し、不明なソースからのODSファイルを安易に開かないでください。

4. ODSファイルを編集する際は、安定したインターネット接続を使用してください。

Windows/ Macで失われたODSファイルを復元したいですか?この記事で紹介したいくつかの効果的な方法を試しましょう。Twitterでシェア

結語

この記事では、削除/紛失したODSファイルを復元するためのいくつかの効果的な方法を紹介しました。ODSファイルが正常に回復されるまで、これらの方法を 1つずつ試してください。

MiniTool Partition Wizardの使用中に何かご不明な点やご意見がございましたら、お気軽に[email protected]までご連絡ください。

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