「The Specified Disk or Diskette Cannot Be Accessed」エラーの原因
Windowsパソコンを使用する際に、「The Specified Disk or Diskette Cannot Be Accessed」というエラーメッセージが表示されることがあります。エラーコードは「Error 26 ERROR_NOT_DOS_DISK」で、さまざまなストレージデバイスを利用する際によく発生します。
具体的なエラーメッセージは下図のとおりです。

いろいろ調査した結果、このエラーの原因は次の通りと考えられます。
- システムファイルの破損または欠落
- ディスクエラー
- ウイルスまたはマルウェア感染
- ドライバーの不具合(古いまたは破損)
- 一時ファイルまたはジャンクファイルの問題
- ハードウェアまたはデバイスの故障
「The Specified Disk or Diskette Cannot Be Accessed」エラーの対処法
一般的なトラブルシューティング方法
エラーコード「26 ERROR_NOT_DOS_DISK」が発生し、原因をすぐに特定できない場合は、以下の一般的なトラブルシューティング手順を試してみてください。
- パソコンを再起動します。これによりシステムの一時的な状態異常が解消され、多くの偶発的な問題が解決される可能性があります。
- リムーバブルストレージデバイス(USBドライブや外付けハードドライブなど)の使用中にこのエラーが発生した場合は、デバイスを安全に取り外し、タスクバーでデバイスを使用している可能性のあるプログラムをすべて終了してから、デバイスを再度挿入してください。
上記の基本的な手順を試しても問題が解決しない場合は、さらに詳しく調査する必要があるかもしれません。以下に、問題の特定と解決に役立つより詳細な解決策をいくつか示します。
方法1. SFCとDISMスキャンを実行する
前述の通り、「The Specified Disk or Diskette Cannot Be Accessed」エラーは、システムファイルの破損または欠落が原因である可能性があります。Windowsに組み込まれているSFC(システムファイルチェッカー)とDISM(展開イメージのサービスと管理)ユーティリティは、システムファイルの整合性をチェックおよび修復し、破損したファイルによって引き起こされるさまざまな問題を解決できます。そこで、この2つのツールを実行してエラーを修正してみてください。
ステップ1:コマンドプロンプトを管理者として実行します。
ステップ2:管理者権限で実行したコマンドプロンプトウィンドウで、「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押します。

ステップ3:このコマンドは、破損または欠落したシステム ファイルをスキャンして置き換えます。スキャンが終了するまでお待ちください。
ステップ4:パソコンを再起動し、コマンドプロンプトを管理者として再度開きます。
ステップ5:以下のコマンドを入力し、それぞれEnterキーを押します。
- DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
- DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
- DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
ステップ6:このプロセスには時間がかかる場合がありますので、完了するまでお待ちください。完了したら、パソコンを再起動して、エラーが解消されたかどうかを確認します。
方法2. パソコンをスキャンしてウイルスやマルウェアを検出する
「The Specified Disk or Diskette Cannot Be Accessed」エラーは、ウイルス攻撃によって発生する場合もあります。以下の手順でウイルスの検出を行ってください。
ステップ1:Win + Iキーを押して設定を開きます。次に、「更新とセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」→「ウイルスと脅威の防止」に進みます。
ステップ2:「スキャンのオプション」リンクをクリックし、必要に応じて適切なスキャン方法を選んで「今すぐスキャン」をクリックします。ここは「フルスキャン」を選択することをお勧めします。

方法3. ハードドライブのエラーをチェックする
ハードディスクのエラーにより、システムがデータを正しく読み取れず、「Error 26 ERROR_NOT_DOS_DISK」エラーが発生する可能性があります。以下の2つのツールを使用してハードディスクの問題を確認・修復してみましょう。
ツール1:chkdskコマンド
Windowsシステムに標準搭載されているchkdskコマンドを使用すると、ファイル システム エラーや不良セクタをスキャンして修復できます。
- コマンドプロンプトを管理者として実行します。
- コマンドプロンプトウィンドウで、「chkdsk C: /f /r」コマンドを入力し、Enterキーを押します。
- チェック対象のドライブがシステムドライブ(例:C:ドライブ)の場合、次回コンピュータを再起動したときにスキャンを実行するように求められます。「Y」と入力してEnterキーを押し、パソコンを再起動してください。
ツール2:MiniTool Partition Wizard
MiniTool Partition Wizardは強力なディスク管理ツールです。基本的なパーティションフォーマット、分割、移動機能に加えて、MBR/GPT変換、ディスククローン作成、データ復元など、高度なディスク管理機能も備えています。このソフトの「ファイルシステムチェック」や「ディスクサーフェステスト」機能を使えば、ディスクのエラーを簡単にチェックできます。
以下のダウンロードボタンをクリックして、MiniTool Partition WizardをPCにダウンロード&インストールしましょう。
MiniTool Partition Wizard Freeクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ
次に、本ソフトを使ってハードドライブのエラーをチェックしてください。
ステップ1:MiniTool Partition Wizardを起動してメイン画面に入ります。次に、ディスクマップからチェックするパーティションを強調表示し、左側のアクションパネルで「ファイルシステムチェック」を選択します。
ステップ2:「チェックして検出したエラーを修正する」を選択し、「開始」ボタンをクリックします。

ステップ3:すると、本ソフトは選択したドライブのエラーをチェックして修正します。処理が完了するまでお待ちください。
ステップ4:メインインターフェースに戻り、ハードドライブ全体を強調表示し、左側のアクションパネルから「サーフェステスト」を選択します。
ステップ5:ポップアップウィンドウで「今すぐ開始」ボタンをクリックして、不良セクタのスキャンを開始します。
ステップ6:スキャン結果で赤色でマークされたブロックは、ハードドライブに不良セクタがあることを意味します。このガイドに従って不良ブロックを修復、または使用不可にしてシステムを安定させることができます。

方法4. ハードウェアのトラブルシューティングを実行する
ハードウェアまたはデバイスの不具合によっても、「Error 26 ERROR_NOT_DOS_DISK」が発生する場合があります。このような場合は、ハードウェアのトラブルシューティングツールを実行してエラーを修正してみてください。手順は以下のとおりです。
ステップ1:WindowsキーとXキーを同時に押してメニューを開きます。メニューから「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。UACウィンドウが表示されたら、「はい」をクリックして変更を確認します。
ステップ2:Windows PowerShellウィンドウで「msdt.exe -id DeviceDiagnostic」と入力し、Enterキーを押します。

ステップ3:「ハードウェアとデバイス」ウィンドウがポップアップ表示されたら、右下の「次へ」ボタンをクリックします。

ステップ4:画面上の指示に従ってプロセスを完了します。
方法5. 一時ファイルとジャンクファイルを削除する
一時ファイルやシステムジャンクファイルが多すぎると、システムの動作が遅くなったり、様々なエラーの原因になったりすることがあります。これらのファイルを定期的に削除することで、ストレージ容量を解放できるだけでなく、ファイルの競合やキャッシュの異常によるエラーの解決にも役立ちます。
ステップ1:エクスプローラーでTempフォルダにアクセスします。Windows 10の一時ファイルは、C:\Windows\TempまたはC:\Users\username\AppData\Local\Tempのいずれかの場所に保存されます。
ステップ2:Tempフォルダ内の不要なファイルをすべて選択します。右クリックして「削除」をクリックし、Tempファイルを削除します。

ステップ3:「使用中のフォルダ」ウィンドウが表示された場合は、「スキップ」をクリックして削除を続行します。
方法6. ハードドライブのドライブ文字を変更する
ドライブ文字の不一致が原因でエラーが発生している場合は、「ディスクの管理」から該当ドライブのドライブ文字を変更してみてください。以下の詳細な手順に従ってください。
ステップ1:Windowsアイコンを右クリックし、「ディスクの管理」を選択します。
ステップ2:影響を受けているドライブを右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」オプションを選択します。
ステップ3:新しいウィンドウがポップアップ表示されるので、「変更」ボタンをクリックします。
ステップ4:「次のドライブ文字を割り当てる」のドロップダウンメニューからドライブ文字から新しいドライブ文字を選択して「OK」をクリックします。最後に、「はい」をクリックして操作を確定します。

「ディスクの管理」ツールの「ドライブ文字とパスの変更」オプションがグレー表示されて、使用できない場合は、MiniTool Partition Wizardなどのサードパーティ製のディスク管理ソフトを利用してドライブ文字を変更することもできます。以下の詳細な手順に従って操作を完了してください。
MiniTool Partition Wizard Freeクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ
- MiniTool Partition Wizardのメイン画面に入り、対象パーティションを強調表示して、左側のアクションパネルから「ドライブ文字の変更」を選択します。
- ポップアップウィンドウで、ドロップダウンメニューから新しいドライブ文字を選択し、「OK」をクリックします。
- 「適用」ボタンをクリックして変更を適用します。

ドライブ文字を変更した後、「The specified disk or diskette cannot be accessed」エラーが修正されたかどうかを確認できます。
方法7.ハードドライブのドライバーを再インストールする
ハードドライブのドライバーが破損していたり、古くなったりすると、システムがハードドライブを正しく認識できず、エラーが発生することがあります。ハードドライブのドライバーを再インストールすると、潜在的なドライバーの問題が解消され、システムがデバイスを再び正しく認識できるようになります。
ステップ1:Windowsアイコンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
ステップ2:「ディスクドライブ」をダブルクリックしてカテゴリを展開します。次に、対象のハードドライブを右クリックし、コンテキストメニューから「デバイスのアンインストール」を選択します。

ステップ3:表示されたダイアログボックスで「アンインストール」をクリックします。
ステップ4:アンインストールが完了したら、デバイス マネージャー ウィンドウの上部にある「操作」メニューをクリックし、「ハードウェア変更のスキャン」を選択します。システムは汎用ハード ドライブ ドライバーを自動的に検出し、再インストールします。
方法8. ハードドライブをフォーマットする
上記の方法をすべて試しても問題が解決しない場合は、ストレージデバイスのファイルシステムが破損している可能性があります。この場合、フォーマットが最後の手段となります。フォーマットはデバイス上のすべてのデータを消去し、完全で正常なファイルシステムを再構築することで、ファイルシステムエラーを解決します。
MiniTool Partition Wizardを使用してデバイスをフォーマットすることをおすすめします。このツールはWindowsの標準ツールよりも強力で、一部のシステム制限を克服できます。例えば、Windowsは通常、32GBを超えるストレージデバイスをFAT32でフォーマットできませんが、MiniTool Partition Wizardはこの制限を突破できます。
MiniTool Partition Wizard Freeクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ
ステップ1:MiniTool Partition Wizardを起動し、メイン画面に入ります。次に、対象ドライブを選択し、左側のパネルで「パーティションフォーマット」をクリックします。
ステップ2:ポップアップウィンドウで、パーティションラベル、ファイルシステム、クラスターサイズなどのパラメータを必要に応じて設定して「OK」をクリックします。
ステップ3:「適用」をクリックしてフォーマット操作を実行します。

結論
この記事では、Windowsで「The specified disk or diskette cannot be accessed」エラーが表示される原因と対処法を紹介しています。このエラーに遭遇した方々のご参考になれば幸いです。
MiniTool Partition Wizardの使用中に何かご不明な点やご意見がございましたら、お気軽に[email protected]までご連絡ください。