nvlddmkm イベント ID 14は、NVIDIAのグラフィックスドライバーやGPUの動作に問題がある場合に記録されるエラーです。ドライバーの破損・競合、GPUの過熱、オーバークロック、メモリや電源の不安定さなどが原因として考えられます。まずドライバーの更新・再インストールを試し、改善しない場合はWindows、GPU、メモリ、BIOSなどを順番に確認しましょう。

nvlddmkm イベント ID 14とは?

PCの使用中に、イベントビューアーで「nvlddmkm イベント ID 14」が記録されることはありませんか?エラーメッセージの詳細は以下のとおりです。

「ソース “nvlddmkm” からのイベント ID 14 の説明が見つかりません。このイベントを発生させるコンポーネントがローカルコンピューターにインストールされていないか、インストールが壊れています。」

nvlddmkm イベント ID 14のエラー画面

nvlddmkmはNVIDIAのディスプレイドライバーに関連するコンポーネントで、実体は「nvlddmkm.sys」というカーネルモードドライバーです。ドライバーやGPUに一時的な問題が発生すると、このイベントが記録される場合があります。

イベントID 14が単発で記録され、画面表示やPCの動作に問題がなければ、必ずしも深刻なエラーとは限りません。ただし、画面のちらつきやフリーズブラックスクリーンなどを伴う場合は、ドライバーやGPUなどに問題がないか確認する必要があります。

nvlddmkm イベント ID 14の主な原因

nvlddmkm イベント ID 14は、さまざまな原因で発生することがあります。以下の表から確認しましょう。

原因具体例
NVIDIAドライバーの問題ドライバーの破損、更新後の不具合、競合
GPUの過熱冷却不足、ファンの異常、埃
GPUの設定オーバークロック、アンダークロック、電圧変更
メモリの不安定さXMP、メモリタイミング、RAMの不具合
電源の問題PSUの容量不足、電源供給の不安定さ
Windowsの問題システム更新後の互換性問題
GPU / ハードウェアGPUの故障、経年劣化
BIOS / ファームウェアBIOSが古い、設定の互換性
ストレージシステムファイルやディスクの問題

原因を特定するには、まずドライバーやWindowsの状態を確認し、改善しない場合はGPU、メモリ、電源などのハードウェアを順番にチェックするのがおすすめです。以下では、試しやすい対処法から順に紹介します。

nvlddmkm イベント ID 14の対処法

上記の原因を踏まえて、以下の対処法を順番に試してください。

方法1. Windowsを最新の状態に更新する

Windowsのバージョンが古いと、システムとドライバーの互換性が損なわれ、nvlddmkmイベントID14が発生する可能性があります。まずは利用可能な更新プログラムがないか確認しましょう。

Windows 11の場合:

1. 「設定」→「Windows Update」の順に進みます。

2. 「更新プログラムのチェック」をクリックします。

3. 更新プログラムが見つかったら、「ダウンロードしてインストール」をクリックします。

4. インストール完了後、PCを再起動してエラーが解消されたか確認します。

※Windows 10をお使いの場合は、「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」から同様の操作を行えます。

方法2. NVIDIAグラフィックスドライバーを更新する

NVIDIAグラフィックスドライバーの不具合や互換性の問題によって、nvlddmkm イベント ID 14が発生することがあります。まずはドライバーを最新バージョンに更新して、問題が解消するか確認しましょう。ここでは、デバイスマネージャーから更新する方法を紹介します。

1. WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開きます。

2. ボックスに「devmgmt.msc」と入力し、Enterキーを押します。

3. 「ディスプレイ アダプター」カテゴリを展開します。

4. NVIDIAドライバーを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。

5. 「ドライバーを自動的に検索」をクリックします。

6. Windowsが自動的にインターネットから最新バージョンのドライバーを検索し、インストールします。

7. 完了したら、コンピューターを再起動してエラーが修正されたか確認します。

より確実に最新版へ更新したい場合は、NVIDIA公式サイトまたは「NVIDIA app」(旧GeForce Experience)から手動でダウンロード・インストールする方法もおすすめです。

方法3. NVIDIAドライバーをアンインストールして再インストールする

「nvlddmkm.sys エラー」が発生している場合や、ドライバーを更新しても問題が解決しない場合は、一度NVIDIAドライバーをアンインストールしてから再インストールしてみましょう。ドライバーの破損や不整合が原因であれば、再インストールによって改善する可能性があります。

1. デバイスマネージャーを開き、対象のNVIDIAドライバーを右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。

2. 確認のポップアップ画面で「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」にチェックを入れてから、「アンインストール」をクリックします。

3. アンインストール完了後、一度PCを再起動します。

4. NVIDIA公式サイトにアクセスし、お使いのGPUに対応する最新のグラフィックスドライバーをダウンロードします。

5. インストーラーを起動し、「カスタムインストール」を選択したうえで「クリーンインストールを実行する」にチェックを入れてインストールします。

6. インストール完了後、PCを再起動してエラーが解消されたか確認します。

提示:
より徹底的に古いドライバーを除去したい場合は、専用ツール「DDU(Display Driver Uninstaller)」をセーフモードで使用する方法もあります。なお、ドライバーファイルを手動でリネーム・コピーする方法は誤操作によって画面が表示されなくなるリスクがあるため、上記の標準的な手順での対処をおすすめします。

方法4. GPUの温度と冷却状態を確認する

GPUが過熱すると、ドライバーが不安定になりnvlddmkmイベントID14が発生することがあります。以下の手順でGPUの温度と冷却状態を確認しましょう。

1. 「HWMonitor」や「MSI Afterburner」などの無料モニタリングツールをインストールします。

2. ツールを起動し、ゲームや動画編集など高負荷な作業中のGPU温度を確認します。目安として、GPU温度が80~85℃を超える状態が続く場合は過熱の可能性があります。

3. PCケースを開けて冷却ファンが正常に回転しているか、ホコリが溜まっていないかを確認し、必要に応じて清掃します。

4. ケース内のエアフロー(吸気・排気のバランス)を見直します。

5. 長期間使用しているPCの場合は、GPUのサーマルペースト(グリス)の劣化も考えられるため、再塗布を検討してもよいでしょう。

方法5. オーバークロックを解除して標準設定に戻す

GPUやメモリをオーバークロックしたり、電圧を変更したりしている場合、その設定がシステムの不安定化を招き、nvlddmkm イベント ID 14につながることがあります。MSI Afterburnerなどを使用している場合は、GPUの設定を標準値に戻してみましょう。

1. 「MSI Afterburner」を起動します。

2. コアクロックやメモリクロック、電圧などの設定項目を確認します。

3. 画面下部の「Reset」ボタンをクリックし、すべての設定を標準値に戻します。

4. 設定を適用し、PCを再起動してエラーが解消されたか確認します。

オーバークロックを行っていない場合でも、BIOS側でメモリ電圧やタイミングが手動変更されていないか、あわせて確認することをおすすめします。

方法6. XMPを無効にする

XMP(Extreme Memory Profile)やAMDのEXPOは、メモリを定格より高速に動作させるためのプロファイルです。環境によっては、これらの設定が原因でメモリが不安定になり、GPUドライバーのエラーにつながることがあります。

メモリを標準設定に戻して、nvlddmkm イベント ID 14が解消するか確認してみましょう。

1. コンピューターを再起動し、BIOSキー(DeleteまたはF2など、機種により異なります)を押してBIOS画面に入ります。

2. 「Extreme Memory Profile(X.M.P)」の項目を探し、「Disabled」に変更します。

3. 設定を保存してPCを再起動し、nvlddmkmイベントID14が解消されたか確認します。

方法7. NVIDIAコントロールパネルの電源管理モードを変更する

GPUの電源モードを「パフォーマンス最大化を優先」に変更することで、nvlddmkmイベントID14が改善する場合があります。

1. NVIDIAコントロールパネルを開きます。

2. 左側パネルの「3D設定」カテゴリを展開します。

3. 「3D設定の管理」を選択します。

4. 「グローバル設定」タブで「電源管理モード」の項目を見つけます。

5. ドロップダウンメニューから「パフォーマンス最大化を優先」を選択します。

6. 設定を適用し、PCを再起動してエラーが解決されたか確認します。

方法8. ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリングを無効にする

「ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング」は、Microsoftが導入した機能で、CPUとGPUのタスク処理を最適化するためのものです。この機能とNVIDIAドライバーの相性によっては、nvlddmkmイベントID14の原因となることがあります。

1. WindowsキーとIキーを同時に押し、「設定」ウィンドウを開きます。

2. 「システム」→「ディスプレイ」の順に選択します。

3. 画面を下にスクロールし、「グラフィックスの設定」(Windows 11では「グラフィックス」)リンクをクリックします。

4. 「ハードウェア アクセラレータによる GPU スケジューリング」のトグルをオフに切り替えます。

5. 設定ウィンドウを閉じ、PCを再起動して変更を反映させます。

6. nvlddmkmイベントID14が修正されたか確認します。

方法9. Windowsメモリ診断を実行する

メモリの不良もnvlddmkmイベントID14の一因となることがあります。Windows標準のメモリ診断ツールを使って、メモリに問題がないかチェックしましょう。

1. WindowsキーとRキーを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開きます。

2. ボックスに「mdsched.exe」と入力し、Enterキーを押します。

3. ポップアップした画面で「今すぐ再起動して問題の有無を確認する(推奨)」を選択します。

Windowsメモリ診断ツールで再起動確認オプションを選択する画面

PCが再起動して自動的に診断が実行されます。処理が完了したら、nvlddmkmイベントID14が解消されたか確認します。

方法10. GPUのストレステストを実施する

GPUのストレステストを行うと、高負荷時のGPU温度や動作の安定性を確認できます。テスト中に画面が乱れたり、ドライバーが停止したり、PCがクラッシュしたりする場合は、GPUの過熱やオーバークロック、電源供給などに問題がある可能性があります。

「FurMark」「3DMark」「OCCT」などのツールを使ってテストを実施し、異常がないか確認しましょう。

方法11. CHKDSKでディスクをチェックする

ストレージデバイスに問題がある場合も、nvlddmkmイベントID14の原因となることがあります。CHKDSKコマンドを使用してディスクの状態を確認しましょう。

1. WindowsキーとSキーを同時に押して検索ウィンドウを開き、「cmd」と入力します。

2. 検索結果の「コマンドプロンプト」を右クリックします。

3. 「管理者として実行」を選択します。

4. 「chkdsk /f c:」と入力し、Enterキーを押します。

「chkdsk /f c:」と入力

5. 次回のシステム再起動時にこのボリュームをチェックするかを尋ねられたら、「Y」と入力してEnterキーを押します。

6. コマンドプロンプトを閉じ、PCを再起動します。

あわせて、コマンドプロンプトで「sfc /scannow」を実行し、システムファイルの破損がないか確認するのもおすすめです。

方法12. BIOSを更新する

BIOSが古い場合や、GPU・メモリとの互換性に関する問題がある場合は、BIOSを更新することでnvlddmkm イベント ID 14が改善する可能性があります。

マザーボードまたはPCメーカーの公式サイトで、お使いの機種に対応した最新のBIOSを確認し、メーカーが案内している手順に従って更新してください。

なお、BIOS更新中に電源が切れると、PCが正常に起動しなくなるなどの問題が発生する可能性があります。更新前に重要なデータを外付けSSD/HDDなどへバックアップしておくと安心です。

ディスク全体を別のドライブへコピーしてバックアップしたい場合は、MiniTool Partition Wizardの「ディスクコピー」機能を利用できます。

ステップ1. MiniTool Partition WizardをWindows PCにダウンロードし、インストールします。

MiniTool Partition Wizard Pro Demoクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ

ステップ2. バックアップ先のストレージデバイス(外付けハードドライブを推奨)をコンピューターに接続し、MiniTool Partition Wizardを起動します。

ステップ3. ディスクマップからコピー先ディスクを選択し、左側のアクションパネルから「ディスク コピー」をクリックします。

ステップ4. 保存先ディスク(先ほど接続したストレージデバイス)を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。保存先ディスク上の既存データはすべて上書きされるため、問題がなければ確認ウィンドウで「はい」をクリックして続行します。

MiniTool Partition Wizardでディスクコピーの行先ディスクを選択する画面

ステップ6. コピーオプションを選択して「次へ」をクリックします。

MiniTool Partition Wizardでコピーオプションとパーティションサイズを確認する画面

ステップ7. 「完了」と「適用」をクリックして、変更を実行します。

MiniTool Partition Wizardでディスクコピー完了後にBIOS設定を促す画面

BIOSの更新が完了したら、PCを再起動してnvlddmkmイベントID14が解消されたか確認しましょう。

まとめ

本記事では、nvlddmkmイベントID14の原因と、12の対処法を紹介しました。まずはWindowsとNVIDIAドライバーを最新の状態に更新し、それでも改善しない場合はGPUの温度確認やオーバークロック解除、XMP無効化などを順番に試してみてください。頻繁に発生したりフリーズを伴ったりする場合は、GPUや電源ユニットなどハードウェアの不安定さも視野に入れて確認しましょう。

なお、MiniTool Partition Wizardの使用中に不明な点やご意見がございましたら、お気軽に [email protected] までご連絡ください。

よくある質問(FAQ)

nvlddmkmイベントID14は無視しても大丈夫ですか?
単発で記録され、画面表示やゲームプレイに支障がない場合は、ログ上の記録に過ぎず無視しても問題ないケースがほとんどです。ただし、フリーズや画面の乱れ、頻繁なブルースクリーンを伴う場合は、本記事の対処法を試すことをおすすめします。
nvlddmkmイベントID14と「ディスプレイドライバーが応答を停止しました」は同じ問題ですか?
厳密には異なります。イベントID14はログの記録漏れであることが多いのに対し、「ディスプレイドライバー nvlddmkmが応答を停止しましたが、正常に回復しました」は、ドライバーが実際に一時的にクラッシュして再起動したこと(TDR)を示します。ただし原因が共通することが多いため、本記事の対処法はどちらのケースにも有効です。
nvlddmkmイベントID14はWindows 10とWindows 11のどちらでも発生しますか?
はい。NVIDIA製グラフィックカードを搭載したWindows 10・Windows 11のいずれの環境でも発生する可能性があります。
このエラーの再発を防ぐにはどうすればよいですか?
不安定なオーバークロックを避け、GPU温度を定期的に監視し、ケース内の冷却(エアフロー)を良好に保つこと、そしてBIOSやチップセットドライバーを定期的に更新することが効果的です。
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