BitLocker回復画面が表示され、回復キーを入力してもシステムに入れない場合、原因はキー紛失やハードウェア・BIOS変更にあります。MiniTool Partition Wizardの記事ではBitLockerを強制解除・無効化し、回復画面をバイパスする7つの方法を解説します。

パソコンを起動してシステムにアクセスしようとした際、突然「BitLocker回復画面」が表示され、先に進めなくなることがあります。

BitLocker回復画面

※BitLockerとは、Windowsに標準搭載されているドライブ暗号化機能で、ディスク内のデータを第三者による不正アクセスから守る役割を果たします。

通常はこの画面が表示されても、正しいBitLocker回復キーを入力すれば問題なくシステムに入れますが、実際にはキーを紛失していたり、正しいキーを何度入力しても回復画面から抜け出せなかったりするケースが少なくありません。

海外掲示板のcommunity.spiceworksでは、あるユーザーが2年ぶりに電源を入れたPCでBitLockerの回復キー入力を求められ、正しいキーを繰り返し入力しても最初の回復画面から先に進めないと投稿し、他のユーザーに解決策を尋ねていました。同じような状況に心当たりのある方も多いでしょう。

このように、BitLocker回復画面から抜け出せなくなる原因は一つとは限りません。まずは以下の表で、主な原因とそれぞれの対処法を確認してみましょう。

原因対処法
BitLockerパスワード(回復キー)の入力ミス正しいBitLocker回復キーを探す
新しいブートメニューの不具合レガシーブートに切り替える
自動ロック解除オプションの影響自動ロック解除をオフにする
BIOSが古いBIOSをアップデートする
セキュアブートの設定に問題があるセキュアブートを有効化・無効化する
回復キーを紛失したドライブをフォーマットしてWindowsを再インストールする

回復キーなしでBitLockerを強制解除する8つの方法

パスワードや回復キーを使わずにBitLockerを解除することは可能です。マザーボードのハードウェア変更やシステムクラッシュ、データが攻撃を受けていると判断された場合など、特定の条件下でBitLocker回復画面が表示されますが、原因さえ特定できれば強制解除できるケースがほとんどです。ここでは、大量のユーザーレポートや投稿を分析した結果まとめた、BitLockerの回復画面を強制的に突破する8つの方法をご紹介します。上から順に、簡単な方法から試してみましょう。

#1. BitLocker回復キーの保管場所を確認する

本記事は主に「回復キーなしでの強制解除方法」を扱いますが、もし回復キー自体がまだ見つかっていない場合は、まずその確認から始めるのが最も確実で簡単な方法です。BitLocker暗号化ドライブを作成する際、キーの保存先はMicrosoftアカウント、USBフラッシュドライブ、紙文書、TXTファイルなどから選択できます。以下の場所を一つずつ確認してみてください。

BitLocker回復キーの保存場所

すでに確認済み、または回復キーが完全に見つからない場合は、次の方法へ進んでください。

#2. コマンドプロンプトでBitLocker回復画面を強制的に突破する

回復キーが見つからない、あるいは正しいキーを入力しても回復画面から抜け出せない場合は、以下の手順で、コマンドプロンプトを使ってBitLockerの回復ループから強制的に抜け出すことができます。

ステップ1. BitLocker回復画面で、回復キーを入力せず、Escキーを押して回復オプションを増やし、コーナーの右下にある「このドライブをスキップする」を選択します。

ステップ2. すると、OSブートオプションの選択画面に入ります。「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」の順で選択します。

「コマンドプロンプト」を選択

ステップ3.WinREコマンドプロンプトウィンドウで、以下のコマンドを入力し、Enterを押してBitLockerドライブを手動でロック解除します。

manage-bde.exe -unlock C: -rp <recovery password>

ステップ4. 引き続き、以下のコマンドを実行し、OSのドライブ保護を一時停止します。その後、コマンドプロンプトのウィンドウを終了して、PCの起動を続けることができます。

manage-bde.exe -protectors -disable C:

ステップ5. 起動時にBitLocker回復画面に再び遭遇したくない場合は、BitLockerを無効にすることができます。コントロールパネルを開き、「BitLockerドライブ暗号化」を選択します。そして、Cドライブの横にある「保護の中断」をクリックするか、「BitLockerを無効にする」をクリックして機能を無効化します。

BitLockerを無効

ステップ6. 「はい」をクリックして、この操作を確認します。数分待ってから、保護の再開オプションをクリックして、BitLocker TPM を更新する > パスワードを変更して無効な BitLocker パスワードをリセットします。その後、コンピュータを再起動し、BitLocker回復キーがバイパスされるかどうかを確認します。

#3. BIOSでセキュアブートの設定を変更する

上記の方法で解決しない場合、BIOS側の設定が原因になっている可能性があります。一部のユーザーからは、セキュアブートオプションを有効または無効に切り替えることでBitLocker回復画面を回避できたという報告がありました。

ステップ1. 方法2のステップ1と2に従い、詳細オプション画面を開いたら、「UEFIファームウェアの設定 」> 「再起動」を選択します。

ステップ2. コンピュータがUEFIに再起動されるはずです。「Secure」カテゴリに移動します。

ステップ3. Secure BootをEnabledまたはDisabledに設定し、F10キーを押して変更を保存します。

注: この手順は、マザーボードによって異なる場合があります。Secure Bootオプションが見つからない場合は、マザーボードのメーカーに応じたマニュアルのチュートリアルを検索してください。

BIOS設定

ステップ4.BIOSを終了してPCを再起動し、BitLocker回復画面をスムーズにバイパスできるかどうか確認します。

#4. BIOSを最新バージョンにアップデートする

セキュアブートの設定を変更しても改善しない場合は、BIOS自体が古いことが原因かもしれません。BIOSのバージョンが古いままだと、BitLocker回復画面から抜け出せないケースがあります。

BIOSのアップデート手順はマザーボードのメーカーやモデルによって異なるため、詳しい手順は以下の記事を参考にしてください。

【完全ガイド】MSIマザーボードのBIOSアップデート方法を徹底解説
【完全ガイド】MSIマザーボードのBIOSアップデート方法を徹底解説

この記事はMSIマザーボードのBIOSをアップデートする時に注意事項と操作方法を紹介しました。

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#5. レガシーブートメニューに切り替える

Windows 10以降は新しいグラフィカルなブートメニューを採用していますが、これがBitLockerの不具合を誘発することもあります。この場合、従来のレガシーブートメニューに切り替えることで問題が解決する可能性があります。

注: パソコンを正常に起動できない場合は、方法2の手順1と 2を繰り返して「詳細オプション」画面を表示し、「コマンドプロンプト」を選択します。

ステップ1.検索ボックスに「cmd」と入力し、最も一致する結果の「コマンドプロンプト」アプリを右クリックして「管理者として実行」を選択します。ユーザーアカウント制御の「はい」をクリックして確認します。

ステップ2. 昇格した「コマンドプロンプト」ウィンドウで、次のコマンドを入力してEnterキーを押します。

“bcdedit /set {default} bootmenupolicy legacy”

その後、コンピュータを再起動し、BitLockerのバイパス問題が解決されたかどうかを確認します。

# 6. 自動ロック解除をオフにする

ブート方式を見直しても解決しない場合は、Windowsの自動ロック解除機能を疑ってみましょう。この機能はデフォルトで有効になっており、これがBitLocker回復画面を再表示させる原因になることがあります。

そのため、自動ロック解除機能を無効にすることで、この問題を解決できる場合があります。

ステップ1.検索ボックスに「コントロールパネル」と入力して開きます。

ステップ2.「システムとセキュリティ」> 「BitLockerドライブ暗号化」の順に選択します。

ステップ3.「自動ロック解除をオフにする」をクリックします。

#7. 最近増設したハードウェアを取り外す

前述の通り、ハードウェア構成の変更もBitLocker強制解除に失敗する一因となります。心当たりがある場合は、以下の方法を試してみてください。

ステップ1.再び「詳細オプション」画面を開き、「システムの復元」を選択します。

ステップ2.復元ウィンドウがポップアップ表示されますので、「推奨される復元」を選択して「次へ」をクリックします。このオプションで対応する復元ポイントがシステムを正常に動作する時の日付でない場合は、「別の復元ポイントを選択する」オプションを選択し、適切なポイントを選択します。

「推奨される復元ポイント」を選択

ステップ3.次に、「完了」ボタンをクリックして選択された復元ポイントを確認します。復元処理が完了するのを待ち、問題が解決されるかどうかを確認するためにPCを再起動します。

#8. 最終手段:OSをクリーンインストールする

上記のいずれの方法でもBitLocker画面を回避できない場合は、最終手段としてCドライブをフォーマットし、OSを再インストールすることを検討する必要があります。ただし、事前にデータのバックアップを取っておけば、データを失う心配はありません。

CMDでCドライブをフォーマットする

ステップ1.「詳細オプション」画面を開き、「コマンドプロンプト」を選択します。

ステップ2. 昇格した「コマンドプロンプト」ウィンドウで、次のコマンドを順番に入力し、それぞれのコマンドの後にEnterキーを押します。

  • diskpart
  • list disk
  • select disk * (*はBitLocker暗号化されたドライブを含むディスク番号となります。)
  • list partition
  • select partition * (*をOSドライブの番号に置き換えてください。)
  • format fs=ntfs quick

コマンドを実行

ステップ3.USBドライブまたはCD/DVDからWindowsを再インストールします。

CMDによるフォーマット操作がスムーズにいかないことがあり、例えばWindowsがフォーマットを完了できない、フォーマットが正常に完了しない、などのエラーが発生することがあります。代わりに、MiniTool Partition Wizardを使用することができます。

MiniTool Partition WizardでCドライブをフォーマットする

MiniTool Partition Wizard Freeクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ

ステップ1.MiniTool Partition Wizardで作成されたブータブルメディアを使用して、コンピュータを起動します。

ステップ2. ソフトウェアのメインインターフェイスで、フォーマットする必要があるOSドライブを選択し、左側のパネルから「パーティションフォーマット」をクリックします。その後、「すべてのデータが削除される」との警告メッセージが表示されますので、「はい」をクリックして確認します。

ステップ3. メインインターフェイスに戻り、「適用」をクリックして、操作を実行します。完了したら、OSを再インストールすることができます。

「パーティションフォーマット」をクリック

FAQ

BitLocker回復キーの確認方法は?
保存先によって異なります。Microsoftアカウントの場合は他のデバイスからhttps://aka.ms/myrecoverykey にサインインして確認、USB・TXTファイル・紙文書の場合は保管場所を直接確認してください。組織のPCの場合は管理者への問い合わせが必要です。
回復キーなしで強制解除しても、データは失われませんか?
本記事で紹介したコマンドプロンプトやBIOS設定による方法はデータを損なうことはありません。ただし最終手段のフォーマット&再インストールのみデータが失われるため、その場合は事前バックアップをおすすめします。
紛失したBitLocker回復キーは再作成できますか?
既存の回復キー自体を「復元」することはできませんが、BitLockerを一度無効化してから再度有効化することで、新しい回復キーを生成できます。生成後は、Microsoftアカウントなど複数の場所に保存しておくことをおすすめします。

まとめ

本記事では、BitLocker回復画面を強制的にバイパスする8つの方法を原因別に紹介しました。上から順に試し、解決しない場合は最終手段としてフォーマット&OS再インストール(MiniTool Partition Wizardの利用も可)をご検討ください。

なお、MiniTool Partition Wizardの使用中に何かご不明な点やご意見がございましたら、お気軽に[email protected]までご連絡ください。

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