WindowsでMBRをGPTに変換する場合、ほとんどのユーザーは通常MBR2GPTユーティリティを使用します。これは、Windows 10バージョン1703(Windows Creator’s Update)以降で利用できるディスク変換ユーティリティです。
コマンド プロンプトでコマンド「mbr2gpt /convert /disk: n /allowfullOS」を実行すると、MBRディスクをGPTに変換できます。ただし、このコマンドは常にスムーズに実行されるわけではなく、「MBR2GPT:Failed to Update ReAgent.xml」、「MBR2GPT変換失敗エラー」、または「MBR2GPTがオペレーティング システム パーティションを見つけられません」などのエラーが発生する場合があります。以下は、Yahoo知恵袋からの実際の例です。
windows10のMBRからGPTに変換ができない。
MBR2GPTを使用するとCannot find OS partition(s) for disk 0と表示されてしまいます。
ディスク管理で確認してOSが入っている物を指定やりましたが上記のエラー分でした。https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13304463538

MBR2GPTがOSパーティションを見つけられない原因
「MBR2GPTがOSパーティションを見つけられない」エラーは、Windows 10を11にアップグレードした後によく発生します。通常、この問題は、オペレーティングシステムのパーティションで正しいブート構成データ (BCD) を見つけられないことが原因です。BCDファイルは、システムの起動手順を示す「ナビゲーションマップ」のような役割を果たしており、この「マップ」が紛失または破損していると、システムは起動エントリを見つけることができなくなります。
BCDの問題以外に、次のような状況もMBR2GPT変換の失敗を引き起こす可能性があります。
- システムパーティションがアクティブでない:MBR2GPTで認識するためには、システムパーティションがアクティブ状態にする必要があります。
- ハードウェアの非互換性:お使いのコンピュータのハードウェアはMBRからGPTへの変換を完全にサポートしていない可能性があります。
- ディスクのパーティション構造が複雑:パーティションの数が多すぎる、種類が混在している、または拡張パーティションが存在する場合、MBR2GPTツールが正しく機能しないことがあります。
ちなみに、MBR2GPTツールを正常に使用するためには、以下の条件を満たしている必要があります。
- ディスクの種類:ディスクはMBRパーティションテーブルを使用している必要があります。
- オペレーティングシステムのバージョン:Windows 10バージョン1703以上(64ビット)が必要です。
- パーティションの数:MBRパーティションテーブルには主パーティションが最大3つまでしか存在できません。
- パーティションの種類:すべてのパーティションはWindowsが認識できるMBR形式でなければなりません。そして、ディスクには拡張/論理パーティションがありません。
- システムパーティション:システムパーティション(通常Cドライブ)は「アクティブ」に設定されている必要があります。
MBR2GPTがOSパーティションを見つけられない時の対処法
Windows 10/11システムでMBR2GPTツールの使用中に「OSパーティションが見つからない」というエラーが発生した場合でも、心配しないでください。以下の3つの一般的な解決策をまとめました。
解決策1:代替手段を使用してMBRをGPTに変換する
MBR2GPTツールは便利ですが、問題が発生することもあります。MBRからGPTへの変換をより安全かつ確実に完了するには、専門的なディスク パーティション管理ツールであるMiniTool Partition Wizardを使用することをお勧めします。このソフトウェアは強力で操作が簡単で、さまざまなディスク パーティションの問題を簡単に解決するのに役立ちます。たとえば、データ損失なしでMBRをGPTに変換したり、NTFSをFATに変換したり、ダイナミック ディスクをベーシック ディスクに変換したりします。
さらに、パーティションの拡張、縮小、結合、フォーマット、古いハードドライブから新しいSSDやHDDへのシステム移行、クラスタサイズの変更、ディスクスペースの分析、MBRの再構築などもサポートします。
MiniTool Partition Wizardを使用してディスクをMBRからGPTに変換する手順をご案内します。
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ステップ1:MiniTool Partition Wizardを起動してそのメインインターフェースに入ります。
ステップ2:ディスク マップからターゲット ディスクを強調表示して、左側のアクション パネルから「MBRディスクをGPTに変換」をクリックします。
ステップ3:OSディスクを変換する場合は、BIOSからUEFIブート モードを有効にするように求められることがあります。「OK」をクリックして、この変更を確認します。
ステップ4:「適用」をクリックして、保留中の操作を実行します。

解決策2:BCDファイルを修復する
前述のように、MBR2GPTで「OSパーティションが見つからない」エラーが発生する主な理由は、正しいBCDファイルが見つからない、またはBCDファイルが破損・紛失していることです。この場合、以下の手順に従ってBCDを修復することができます。
ステップ1:検索バーに「cmd」と入力し、最も一致する検索結果の「コマンドプロンプト」を右クリックして、「管理者として実行」を選択します。
ステップ2:管理者特権のコマンド プロンプト ウィンドウで、次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
bcdboot C:Windows /s C:

解決策3:システムパーティションがアクティブであることを確認する
MBR2GPTコマンドを実行してディスクをMBR形式からGPTに変換する場合、操作を正しく実行するには、どのパーティションがオペレーティング システムであるかを明確にする必要があります。システムパーティションが「アクティブ」とマークされていない場合、MBR2GPTはターゲットパーティションを見つけることができず、「OSパーティションが見つからない」というエラーが発生します。
では、システム パーティションを確認してアクティブとして設定するにはどうすればよいですか?「ディスクの管理」でシステムパーティションを右クリックして、「パーティションをアクティブとしてマーク」するだけです。

また、専門的なサードパーティ製ソフトウェア(例:MiniTool Partition Wizard)を使用して、システムパーティションをアクティブに設定することもできます。
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ステップ1:MiniTool Partition Wizardを起動してメインインターフェースに入ります。
ステップ2:ディスク マップからシステムパーティションを強調表示して、左側のパネルから「アクションに設定」をクリックします。警告ウィンドウが表示されたら、「はい」をクリックして確認します。

ステップ3:「適用」をクリックして変更を実行します。
その後、MBR2GPTを再度使用して、「OSパーティションが見つからない」エラーが解消されたかどうかを確認します。
解決策4:WinREを有効にする
場合によっては、WinRE(Windows回復環境))が有効になっていないために、MBR2GPTツールがオペレーティング システム パーティションを見つけられず、エラーが発生することがあります。WinREは、起動時の問題を修復し、システムを復元し、ディスク診断を実行するために使用される組み込みの回復ツールです。 WinREを有効にすると、システムは必要な起動ファイルをより適切に識別してアクセスできるため、MBR2GPTの変換が失敗する問題の解決に役立ちます。次に、WinREを有効にする手順を示します。
ステップ1:管理者特権のコマンド プロンプトを開きます。
ステップ2:次のコマンドを順番に入力し、それぞれにEnterキーを押します。
- reagentc /disable
- reagentc /enable

結語
この記事では、MBR2GPTの変換中に「OSパーティションが見つからない」エラーが発生した場合の原因と対処法を紹介しています。このエラーに遭遇した人々のご参考になれば幸いです。
MiniTool Partition Wizardの使用中に何かご不明な点やご意見がございましたら、お気軽に[email protected]までご連絡ください。