BIOSでSecure Boot(セキュアブート)を有効にしようとすると、
「Secure Boot can be enabled when system in User Mode」と表示され、有効化できない場合があります。CSM(Legacy BIOS)の有効、UEFIモード未使用、TPM無効、Secure Boot Keys(PK)未登録などが原因として考えられます。本記事では、このエラーの原因を分析するとともに、Secure Bootを正常に有効化するための対処法を解説します。
「Secure Boot can be enabled when system in User Mode」エラーとは
Secure Boot(セキュアブート)は、不正なOSやマルウェアの起動を防ぐためのマザーボード セキュリティ機能です。Windows 11では特に重要な機能であり、一部のゲームやアプリでも有効化が求められる場合があります。
BIOSでSecure Bootを有効にしようとする時に、設定やディスク構成などの条件を満たしていない場合、「Secure Boot can be enabled when System User Mode…(セキュアブートはユーザーモード時に有効にできます。)」と表示されて、有効にできない場合があります。

「Secure Boot can be enabled when system in User Mode」エラーの原因
では、なぜこのエラーが発生するのでしょうか?考えられる主な原因は以下のとおりです。
- CSM(Legacy BIOS)が有効になっている
- ブートモードがUEFIではない
- システムディスクがMBR形式になっている
- TPMが無効になっている
- Secure Boot Keys(Platform Key / PK)が登録されていない
まずSecure Bootの状態を確認する
「Secure Boot can be enabled when system in User Mode」エラーが発生する際、Secure Bootの状態を確認すると、適切な解決策を見つけやすくなります
Secure Bootの状態を確認する方法
- Windowsキーと R キーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開きます。
- ボックスに「msinfo32」と入力し、Enterキーを押してシステム情報ウィンドウを開きます。
- 右ページの項目一覧から「セキュア ブートの状態」を見つけて確認します。状態は、「有効」、「無効」、「サポートされていません」のいずれかになります。

状態ごとの意味
- 有効:PCは現在セキュリティ保護の状態にあり、マザーボードはOSの正当性を検証し、不正なコードの実行を禁止しています。
- 無効:PCのセキュリティ検証機能は現在無効になっています。BIOS/UEFI設定画面から手動で有効にする必要があります。
- サポートされていない:ハードウェアが古いか、構成が互換性がないため(例えば、UEFIではなく従来のLegacyブートモードを使用している、またはMBR形式のディスクを使用している)、この機能を有効にできません。
「Secure Boot can be enabled when system in User Mode」が発生した場合、Secure Bootの状態に応じて、解決方法も異なります。それでは、詳細を見ていきましょう。
ケース1:「サポートされていません」と表示される場合
セキュア ブートの状態が「サポートされていません」と表示されるのは、無効なTPM、互換性のない BIOS モード/パーティション テーブル/ハードウェアなど、さまざまな原因である可能性があります。これらの前提を踏まえて、次の方法を試して「セキュアブートはユーザーモード時に有効できる」エラーを修正するための3つの方法をご案内します。
解決策1:TPMを有効にする
コンピューターがTPMを無効にしている場合、セキュア ブートの状態が「サポートされていません」と表示され、「セキュア ブートはユーザー モード時に有効できます」エラーが発生します。次の手順で TPM を有効にしてください。
ステップ1:「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、「tpm.msc」と入力して Enter キーを押します。
ステップ2:ポップアップ ウィンドウで、「操作」タブに移動して、ドロップダウン メニューから「TPMを準備します」を選択します。
ステップ3:コンピューターを再起動し、セキュア ブートの状態を確認して、「セキュア ブートはユーザー モード時に有効できます」エラーが修正されているかどうかを確認します。
解決策2:ブートモードをUEFIに変更する
レガシー ブート モードはセキュア ブートをサポートしていないため、PCのブートモードはUEFIであることを確認する必要があります。以下の手順に従ってレガシー ブート モードをUEFIに変更してください。
ステップ1:PCを再起動して、メーカーロゴが現れた直後にBIOSキーを連打してBIOSメニューに入ります。
ステップ2:ブートモードまたはブートオプションの優先順位設定画面に移動します。
ステップ3:矢印キーを使用してブートモードをレガシーからUEFIに変更します。
ステップ4:変更を保存し、BIOSを終了して、PCを再起動します。
ステップ5:完了したら、エラーが引き続き発生するかどうかを確認します。
解決策3:MBRをGPTに変換する
セキュア ブート機能は、GPTディスクのみをサポートするUEFI ブート モードでのみ有効にできます。そのため、「セキュア ブートはユーザー モード時に有効できます」エラーが発生した場合は、まずシステムディスクのパーティション スタイルを確認することをお勧めします。こちらの投稿「Windows 10/11でパーティションスタイルを確認する方法」を参照してください。
確認後、パーティション スタイルがMBRである場合は、それをGPTに変換してからエラーを修正できるかどうかを確認します。また、データデータを損失することなくMBRをGPTに変換するには、MiniTool Partition Wizardを使用することをお勧めします。
この多機能で便利なパーティション マネージャーにより、OSの移行、ディスク エラーのチェック、USBのFAT32フォーマット、ハード ドライブのパーティション分割、クラスター サイズの変更、MBRの再構築、パーティションのタイプ(論理/プライマリ)設定などを行うことができます。
それでは、この素晴らしいソフトを使用してMBRをGPTに変換していきましょう。
ステップ1:以下のボタンをクリックしてMiniTool Partition WizardをPCにダウンロードしてインストールします。
MiniTool Partition Wizard Pro Demoクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ
ステップ2:本ソフトを起動してメインインターフェースに入ります。
ステップ3:変換したいMBRディスクを強調表示して、左側のアクションパネルから「MBRディスクをGPTに変換」機能を選択します。
ステップ4:「GPTディスクから起動するよう、UEFIブートモードを有効する必要がある」と提示するポップアップが表示されたら、「OK」をクリックして続行します。

ステップ5:「適用」→「はい」をクリックして、保留中の操作を実行します。

パーティション スタイルの変換が完了したら、解決策2の手順に従ってブート モードを UEFIに変更する必要があります。そうしないと、PCが起動しません。
ケース2:「無効」と表示される場合
セキュア ブートの状態が「無効」になっている場合は、次の解決策を試してください。
# 1. ユーザーモードを有効にする
ユーザー モードが無効になっている場合、「セキュア ブートはユーザー モード時に有効できます」エラーが発生する場合もあります。したがって、ユーザーモードが有効になっていることを確認してください。ユーザー モードを有効にする詳細手順は以下のとおりです。
ステップ1:「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、「gpedit.msc」と入力して Enter キーを押します。
ステップ2:「ローカル グループ ポリシー エディター」ウィンドウの左ペインで、「コンピューターの構成」→「Windowsの設定」→「セキュリティの設定」→「ローカル ポリシー」→「セキュリティ オプション」の順にクリックします。

ステップ3:右側のペインで、「ユーザー アカウント制御: 昇格のプロンプト時にセキュリティで保護されたデスクトップに切り替える」を見つけてダブルクリックします。
ステップ4:「有効」オプションを選択して、「適用」→「OK」をクリックして変更を保存します。

ステップ5:その後、Windowsでユーザー モードが有効になり、管理者権限なしでタスクを実行できるようになります。
# 2. SFCとDISMを実行する
システム ファイルが破損していると、「セキュア ブートはユーザー モード時に有効できます」エラーが発生する可能性もあります。そこで、SFCとDISMを実行してシステムファイルをスキャンして、修復してみてください。
ステップ1:「ファイル名を指定して実行」で「cmd」と入力し、Ctrl +Shift + Enter を押して管理者としてコマンド プロンプトを実行します。
ステップ2:コマンド「sfc /scannow」を入力し、Enter キーを押してシステム ファイルのスキャンを実行します。
ステップ3:スキャン後、SFCがエラーを見つけても修正できない場合は、引き続きコマンド「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」を実行し、Enter キーを押してシステム イメージを復元します。
ステップ4:その後、PCを再起動し、エラーが解決されたかどうかを確認します。
# 3. BCDファイルを修正する
コンピューター上に破損したブート構成データ ファイルがある場合、「セキュア ブートはユーザー モード時に有効できます」エラーが発生しやすくなる可能性があります。コマンド プロンプトでブート構成データをスキャンして修正できます。
ステップ1:Windows インストール メディアを使用して PC を起動し、「コンピューターを修復する」をクリックします。
ステップ2:「オプションの選択」画面で「トラブルシューティング」オプションを選択します。

ステップ3:「詳細オプション」を選択します。

ステップ4:「コマンド プロンプト」オプションを選択します。

ステップ5:次のコマンドを入力し、各コマンドの後に Enter キーを押して BCD ファイルを修正します。
- bootrec /repairbcd
- bootrec /osscan
ステップ6:プロセスが完了したら、PCを再起動し、エラーが解決されたかどうかを確認します。
# 4. CSMを無効にしてWindowsを再インストールする
上記の解決策のいずれも「セキュア ブートはユーザー モード時に有効できます」エラーを修正できない場合は、CSMを無効にしてWindows を再インストールしてみてください。
しかし、この方法ではすべてのデータが消去されるので、データの損失を防ぐために、事前にシステム ディスク上のすべてのデータを安全な場所にバックアップした方がよいでしょう。
パート1:システムディスクのデータを安全な場所にバックアップする
コンピューターのバックアップを作成するには、MiniTool ShadowMakerのような専門的なバックアップ ツールを使用できます。
ステップ1:MiniTool ShadowMakerをPCにダウンロードしてインストールします。
ステップ2:ソフトを起動して、プロモーションページの「体験版で続く」をクリックしてメインインターフェースに入ります。
MiniTool ShadowMaker Trialクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ
ステップ3:左側のサイトバーから「バックアップ」タブをクリックし、右画面で「ソース」セクションをクリックしてバックアップするデータを選択します。

ステップ4:MiniTool ShadowMakerでは、「ディスクとパーティション」、または「フォルダとファイル」のバックアップを選択できます。ここは例として、「フォルダとファイル」を選択して続行します。

ステップ5:バックアップするファイルまたはフォルダが保存されているパーティションをダブルクリックします。次に、ターゲット フォルダ/ファイルにチェックを入れて「OK」をクリックします。

ステップ6:「バックアップ先」セクションをクリックして、バックアップしたデータを保存する場所を選択します。

ステップ7:右下の「今すぐバックアップ」ボタンをクリックして確認ウィンドウで「OK」をクリックします。その後、バックアッププロセスが完了するまで待ちます。

パート2:CSMを無効にしてWindowsを再インストールする
システム ディスクのバックアップを作成した後、引き続きCSMを無効にしてWindowsを再インストールできます。次の投稿を参照してください。
それでも解決しない場合
上記のすべての方法を試しても「Secure Boot can be enabled when system in User Mode」エラーを解消できない場合は、以下のトラブルシューティング方法も試してください。
方法1:コンピューターでウイルススキャンを実行する
PCがウイルスまたはマルウェアによって感染された場合は、「セキュア ブートはユーザー モード時に有効できます」エラーが発生する可能性もあります。そのため、PCを全面的にスキャンして、スキャンを検出してください。詳細手順はこちらの記事「Windows Defenderのフル/クイック/カスタム/オフライン スキャンを実行する方法」を参照します。
方法2:BIOSをアップデートする
システム ファームウェアが古く、「セキュア ブートはユーザー モード時に有効できます」エラーが発生した場合は、BIOS を更新してエラーを修正してみることができます。こちらのガイド「ガイド:Windows10 BIOSのアップデートとバージョンの確認」をご覧ください。
方法3:ハードウェアをアップグレードする
ハードウェアが古いか何らかの問題があり、「セキュア ブートはユーザー モード時に有効できます」エラーが発生する場合は、ハードウェアをアップグレードしてエラーを修正してみることができます。
方法4:プラットフォーム キー(PM) を登録する
上記のすべての解決策がうまくいかない場合は、プラットフォーム キー (PM) を登録してエラーを修正してみてください。
これを行うには、マザーボードの「管理者とユーザーのセキュリティ」タブ/セクションでパスワードを作成するだけです。次に、PK管理に移動し、これらのパスワードをクリアします。その後、グレー表示されたセキュア ブートが使用できるようになるはずです。
まとめ
この記事では、PCのセキュアブート機能を有効する時に「セキュア ブートはユーザー モード時に有効できます」エラーが表示された場合の対処法を紹介しています。この問題に対して他に良い解決策がございましたら、ぜひ私たちと共有してください。また、MiniTool Partition Wizardの使用中に何かご不明な点やご意見がございましたら、お気軽に[email protected]までご連絡ください。
セキュアブートに関するFAQ
また、Windows 11や一部のオンラインゲームでは、Secure Bootの有効化が必要になる場合があります。
Secure Bootを有効にすることで、起動時のセキュリティが強化され、悪意のあるプログラムがOS起動前に読み込まれるリスクを軽減できます。特にWindows 11を使用している場合は、有効化が推奨されています。
ただし、古いOSや一部のLinuxディストリビューション、古い周辺機器などはSecure Bootと互換性がない場合があるため、その場合は無効化が必要になることもあります。
TPM:暗号鍵や認証情報を安全に保存するためのセキュリティチップ
Secure Boot:信頼されたソフトウェアのみを起動できるようにする起動保護機能
簡単に言えば、TPMは「データや認証情報を保護する機能」、Secure Bootは「安全なOSのみを起動させる機能」です。
Secure BootはUEFIブートモードでのみ動作しますが、UEFIでは通常GPTパーティション形式が必要になります。そのため、システムディスクがMBR形式の場合は、GPTへ変換したうえでUEFIモードを有効にする必要があります。
このキーがBIOS/UEFIに登録されていない場合、Secure Bootを正常に有効化できず、「Secure Boot can be enabled when system in User Mode」や「PKを登録してください」といったエラーが表示されることがあります。
