この項目のプロパティは利用できません
現在、Windows 95以降のWindows オペレーティングシステムに搭載するファイルエクスプローラーを使ってデータを管理しているMicrosoft Windows ユーザーは、非常に多いでしょう。ファイルエクスプローラーを使えば、ハードドライブ上のパーティションへのアクセス、必要に応じてファイルの保存、変更、削除が簡単に行えます。
しかし、ファイルエクスプローラーを使っている際には、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。たとえば、ある項目のプロパティに通常通りアクセスしようとしたところ、「この項目のプロパティは利用できません」というエラーメッセージが出た場合があります。
このエラーが発生したら、ドライブの使用状況、ファイルシステム、CHKDSK実行、共有オプション、セキュリティ設定など、ドライブに関するさまざまな情報をファイルエクスプローラーで確認・管理できなくなるかもしれません。
ただし、ドライブの容量使用状況だけを確認したい場合は、「ディスクの管理」というツールも利用できます。これは、ディスクとパーティションが管理できるWindowsの標準搭載ツールです。とはいえ、「ディスクの管理」でパーティションを右クリックして「プロパティ」を選ぶと、やはり同じエラー「この項目のプロパティは利用できません」が表示されるのが、一般的です。
このエラーはWindows 7およびWindows 10の両方でよく見られるものです。原因はさまざまなので、問題を引き起こす要因を特定することも簡単ではありません。でもご安心ください。今回の記事では、「この項目のプロパティは利用できません」という問題を解決する方法を７つご紹介します。問題を解決するには、以下の解決策を一つずつ試してみてください。
方法１：Windowsシステムを更新する
Microsoftは通常、新機能やバグ修正のためのアップデートをリリースします。そのため、Windowsを常に最新の状態に保つことがおすすめします。プロパティにアクセスしないという問題が発生した場合、まずWindowsのアップデートを確認してください。利用可能な新しいバージョンがあれば、それをダウンロードして、Windowsシステムを更新してください。
Windows 10でWindowsを更新する方法は以下のとおりです。
ステップ1：「Win + I」キーを押してWindowsの「設定」を開きます。
ステップ2：「更新とセキュリティ」に移動します。
ステップ3：左側で「Windows Update」タブが選択されていることを確認し、右側のペインで「更新プログラムのチェック」をクリックします。
その後、Windowsは利用可能なアップデートを自動的にダウンロードしてインストールします。そのプロセスが完了するまでしばらくお待ちください。インストール中はコンピューターを再起動する必要があります。
お使いのパソコンはWindows ７である場合、下の手順をご参照ください。
ステップ1：左下にある「スタート」ボタンをクリックします。
ステップ2：「すべてのプログラム」＞「Windows Update」の順に進み、ポップアップした「Windows Update」の画面で、左側の「更新プログラムの確認」をクリックします。
ステップ3：右側で「更新プログラムを確認しています…」というプロセスが表示されたら、しばらく待ちます。「更新プログラムをコンピューターにダウンロードしてインストールします」と表示されると、利用可能な更新プログラムがあります。「更新プログラムのインストール」をクリックして、ダウロードしてください。
方法２：レジストリキーを変更する
レジストリキーの破損や欠落によって、Windows 7またはWindows 10でプロパティが開かれないエラーを引き起こす場合も多いです。レジストリキーは、マルウェアやウイルスの攻撃、システムのシャットダウンエラーなど、さまざまな要因で破損されたり、紛失したりする可能性があります。
この問題を解決するには、マルウェアとウイルスのスキャンを実行してから、特定のレジストリキーを確認する必要があります。
次はレジストリで「この項目のプロパティは利用できません」エラーに関連するキーをチェックして変更する方法です。
ステップ1：「Win + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開きます。ボックスに「regedit」と入力し、「OK」をクリックして「レジストリエディター」を起動します。
ステップ2：レジストリキーを誤って変更すると、コンピューターで他の問題を引き起こす可能性があるので、レジストリエディターで変更を実行する前に、レジストリをバックアップしておくことをおすすめします。左側上の「ファイル」>「エクスポート」をクリックします。ポップアップウィンドウで、「エクスポート範囲」を「すべて」に選択し、バックアップを保存する場所を選択します。
ステップ3：以下のパスをコピーし、レジストリエディターのアドレスバーに貼り付けます。
\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\AppID
ステップ4：「Ctrl + F」キーを押して、値「dce86d62b6c7」を検索します。{448aee3b-dc65-4af6-bf5f-dce86d62b6c7}キーフォルダーに移動します。「RunAs」文字列をダブルクリックして編集します。
ステップ5：「値のデータ」セクションの値を削除します。「OK」をクリックして変更を保存します。
コンピューターを再起動し、Windows 10である項目のプロパティにアクセスしてみて、エラーが解消されたかどうかを確認します。問題が解決しなかった場合、あるいはコンピューターで関連するキーが見つからなかった場合は、次の解決策に進んでください。
方法３：レジストリエディターでブランチを置き換える
レジストリクリーナーがレジストリの HKEY_CLASSES_ROOTDrive ブランチを破損する場合、「Windows 10で項目のプロパティが機能しない」というエラーが発生する可能性もあります。
この問題を解決するには、お使いのコンピューターと同じオペレーティングシステム（OSのバージョンと種類）を搭載した別のコンピューターから完璧なブランチをインポートすることができます。この方法はWindows 7とWindows 10の両方で実現可能です。操作する前に、関連するレジストリブランチをバックアップしておくことを忘れないでください。
ステップ1：正常に動作できる別のコンピューターにUSBドライブを正しく接続します。
ステップ2：コンピューターでレジストリエディターを開き、次のパスに移動します：\HKEY_CLASSES_ROOT\Drive
ステップ3：左側で「Drive」フォルダーがハイライト表示されていることを確認し、「ファイル」>「エクスポート」をクリックします。ポップアップウィンドウで、エクスポート範囲として「選択された部分」を選択して、ファイル名を付けて、レジストリファイルをUSBドライブに保存します。
ステップ4：USBドライブを問題のあるコンピューターに接続し、レジストリエディターを開きます。
ステップ5：「ファイル」>「インポート」をクリックします。エクスポートしたレジストリファイルを探し、ポップアップウィンドウで「開く」ボタンをクリックします。
正しいレジストリブランチをインポートした後、ファイルエクスプローラーを開いてドライブのプロパティが利用できるかどうかを確認します。
方法４：ファイルシステムエラーをチェックする
破損したファイルシステムは、「デスクトップこの項目のプロパティは利用できません」というエラーの原因となる可能性があります。
この問題を解決するには、CHKDSKユーティリティを実行してみてください。このコマンドを実行するには２つの方法があります。一つは、Windows組み込みツールである「コマンドプロンプト」を使用することです。もう一つは、専門的で信頼性の高いサードパーティツール「MiniTool Partition Wizard」を使用することです。
オプション１：コマンドプロンプトでCHKDSKを実行する
コマンドプロンプトはWindowsオペレーティングシステムに組み込まれているツールです。コマンドを使う際はご慎重に入力してください。誤って入力すると、コマンドは機能しません。
ステップ1：Windows 10では、「Win + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを呼び出します。次に「cmd」と入力し、「Ctrl + Shift + Enter」キーを押して「コマンドプロンプト」を管理者として実行します。
ステップ2：コマンドプロンプトで「chkdsk 〇: /f」と入力し、「Enter」キーを押してコマンドを実行します。〇は問題のあるパーティションのドライブ文字に置き換える必要があります。
オプション２：MiniTool Partition Wizardでシステムファイルチェックを実行する
MiniTool Partition Wizardは、プロフェショナルで信頼的なディスク管理ツールです。Windows Server/Vista/7/8/10など、様々なOSにも対応しています。このツールを使えば、パーティションのフォーマット/サイズ変更/削除、ハードドライブのクローン、MBRディスクからGPTへの変更、失われたデータの復元など、さまざまな操作が実現できます。
ステップ1：MiniTool Partition Wizardをダウンロードしてインストールします。その後、このツールを起動します。
ステップ2：MiniTool Partition Wizardのメインインターフェイスに入ったら、チェックしたいパーティションを選択してハイライトし、左側のアクションパネルから「ファイルシステムチェック」機能をクリックします。
ステップ３：ポップアップウィンドウで「チェックして検出したエラーを修正する」を選択し、「開始」ボタンをクリックします。
その後、MiniTool Partition Wizardがパーティションをフルスキャンし、検出されたファイルシステムエラーを修正します。スキャンプロセスが完了するまでしばらくお待ちください。エラーが修正されたら、ファイルエクスプローラーを開いて「この項目のプロパティは利用できません」という問題が解消されているかどうかを確認します。
方法５：パーティションをフォーマットする
上記のすべての解決策を試しても「この項目のプロパティは利用できません」というエラーが解決できない場合は、パーティションをフォーマットすることが役立つ可能性があります。
パーティションをフォーマットすると、そのパーティション上のすべてのデータが削除されるので、フォーマットを行う前に重要なファイルをバックアップしてください。または、MiniTool Partition Wizardの「パーティションコピー」を使用してパーティション全体を直接バックアップすることもできます。その後、以下の手順に従ってフォーマットしてください。
ステップ1：MiniTool Partition Wizardを起動します。
MiniTool Partition Wizard Freeクリックしてダウンロード100%クリーン＆セーフ
ステップ2：問題のあるパーティションを右クリックし、「フォーマット」を選択します。
ステップ3：ポップアップウィンドウで、必要に応じてパーティションラベル、ファイルシステム、クラスタサイズを設定します。「OK」をクリックして操作を確定します。
ステップ4：「適用」ボタンをクリックしてフォーマット処理を開始します。
完了すると、「このアイテムのプロパティは利用できません」という問題が解決されたかどうかを確認してください。
結論：
パソコンでファイルのプロパティにアクセスしない場合、ご安心ください。「デスクトップこの項目のプロパティは利用できません」というエラーメッセージに遭うと、上記で述べた５つの修正方法を試してみて、問題を解決してみましょう。
MiniTool Partition Wizard の使用中に問題が発生した場合は、[email protected]までお気軽にお問い合わせください。できるだけ早く返信いたします。
作者について
ポジション: コラムニスト
Tinkaは2000年生まれで、大学から日本語の勉強を始めました。ITに深い興味を持っていて、編集者としてMiniToolに入社しました。記事を書くことで、ユーザーにコンピューターについての知識を紹介できるのは、彼女が嬉しく思っています。なぜなら、他人を助けると同時に自分を向上させることができると思っているからです。仕事以外、彼女がよくゲームをしたり、音楽を聞いたり、ドラマや映画を見たりします。